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狭間06エピソード集

エピソード『スクランブル! 転校生と立ち読み要員』




目次





エピソード『スクランブル! 転校生と立ち読み要員』


登場人物



虚宿文乃

立ち読みが人目をはばからずできる本屋でやっぱり立ち読み。

中科焔馬

北の方から来た転校生


本文



文乃

(また来てしまった。暇なのか、私)

文乃

「まあ、読書するにはいいか……」(入店

文乃

(本屋で人目を憚らずに読書ができると云うのも新鮮ではある)

文乃

(海外の本屋さんてそういうスペースだって英語の先生が言ってたっけ。こんな感じなのかな……)

文乃

(ゲームコーナーをみて)「ないな」



[arca] #自由系



文乃

「この雑多な感じが、いいのか」

文乃

「?……」(口元を押さえる

文乃

(いいのか……?)

文乃

(懐かしさ、なのか? これは……)

文乃

(やめよう。意味がない)

文乃

「雨は偉いな」(外を眺めて嘆息する

文乃

(暫く雨音をBGMに昨日買った本に没頭する)



[arca] #入っても良いかな
[gallows] #はいな



SE

ゴウン



[arca] #一人の少年が入店



文乃

(店員さん、お客だよ)



[gallows] #思うだけ



少年

(キョロキョロと見回し、台を見つけるとそこへトコトコと向かっていく



[arca] #GGXX青リロの台
[arca] #ホンコンマフィアの中ボス的なやつが着てそうな服をきている



文乃

(見知らぬ相手を露骨に見るのは失礼だという思考に則って視線は本から逸らさない)



[arca] #黒の契約者の血を飛ばすヤツみたいな服



少年

(コインを入れて裏モードで始める



[arca] #キャラは服装に合わせてかジャム(パンチラ中国拳法)を選択



文乃

(とはいえ、子供か。あんな小さな子供が一人でこんな所に来ていいのだろうか)

少年

(地味にすごいコンボを決めている

SE

ウワッチョー、ウワッチョー

文乃

(まあ、構わないか。客層が悪いわけでもなし。楽しんでいってくれたまえよ)

文乃

(子供はゲームが上手だなあ)(素朴感

少年

「あばば」(難易度が上がってきて慌てている)

少年

「ふう……」(なんとか全員倒し一息つく

文乃

(おお、勝った)



[gallows] #心の中で拍手



少年

(席を立って今度は本棚の方へ向かった



[arca] #特に興味を引くものはないのか、チラッと回るだけ
[gallows] #気にすまいと思いつつ、小さな子供がいるという感覚は放っておきづらいものがあるよね
[arca] #ふよふよしてる
[arca] #この本屋18禁コーナーあるのかな?
[utako] #規模はかなり小さいだろうけどあるかと



少年

(知らずに18禁コーナー迷い込む

文乃

(むう……)

文乃

「君、そっちに行くのは10年早いよ」

少年

「え……」(パッと文乃の方へ振り返り

少年

「ごめんなさい」(とりあえず謝る

文乃

「うん。一人で来たの?」

少年

(うなずく)「あのゲームがやりたくて」



[arca] #さっきプレーしてたゲームを指差し
[gallows] #この本屋さん、繁華街にあるのかな



文乃

「うまかったね。よく遊びにくるの?」

少年

「ここは初めて。引っ越してきたんだ」



[arca] #はにかみながら
[utako] #立地は特に決まってないです



文乃

「へえ、遠くから?」

少年

「うん。えっと……北の方、から?」(曖昧

文乃

「北か……」(将軍様か)

焔馬

「オレ、中科焔馬(なかしな・えんま)。お姉ちゃんは?」

文乃

「虚宿文乃(とみてぼしあやの)、アヤノでいいよ」

焔馬

「よろしくねアヤノお姉ちゃん」(にこにこ

文乃

(よろしく、か……まあ、ここだけの話ならノーカンかな)

文乃

「よろしく。中科君」

焔馬

「オレも、焔馬でいいよー」

文乃

「アヤノさんは男性を名前で呼ぶと結婚しないといけない呪いにかかってるんだ」

焔馬

「マジで?かっこいい」

文乃

「かっこいいなんて心外。当人にとっては大問題なんだよ」



[gallows] #もっともらしく適当に



焔馬

「そっか……大変なんだねアヤノお姉ちゃん」



[arca] #信じてるんだか信じてないんだか



文乃

「歳をとれば誰でもなにかしら苦労を背負い込むんだよ。心しておきなさい」

文乃

(ふと思い立ち)「ジュースを奢ってあげよう」

焔馬

「うん、わかった……え?」(ちょっとびっくり

焔馬

「でも……そうだ!アヤノお姉ちゃん、オレの友達になってくれる?」

文乃

「それは、どうかな……」(いろはすを置く)

焔馬

「だめかー……知らない人からものを貰っちゃいけないって言われてるから、友達になればセーフだと思ったけど」



[arca] #すこしがっかりしている



文乃

「そういう意味ではお互い名前を知ってるのだから、知り合いではあると思うよ」

焔馬

「そうかな?うーん……」(ちょっと考える

文乃

「いいじゃない、知り合い。私は友達より好きな言葉だな。実際的で」

焔馬

「ま、いっか。本当にもらっていいの?」

文乃

「どうぞ。今日はお茶をだしてくれる店員さんがいないから、代わりを務める人がいないとね」



[gallows] #わかったようなわからないような事を独りごちる



焔馬

「そうなんだ、じゃあいただきます。ありがとうアヤノお姉ちゃん」



[arca] #若干緊張した面持ちで受け取る



文乃

「さて……」(役目は果たしたと本に視線を戻す」

文乃

「……転校してきたばかりで友達がいない、それはわかる」(唐突

焔馬

「んぐ?」(飲みつつ

文乃

「たまたま組みしやすそうな年上と知り合ったので友達にしようとする。これも子供という特性を生かした良手と言える」

焔馬

「?」

文乃

「でも私のような相手を友達にして君の日々が輝くだろうか。遊ぶのに適している要素が先程までの会話にあった? 年上の異性となんて遊んでるとますます同年代の友達が作りにくくなると考えなかった? 知らない人から物をもらってはいけないという大切なラインを守れる用心深さを持った中科君だからこそ言おう」

文乃

「友達は選ぶべき。以上」



[gallows] #めんどくさい大人だった



焔馬

「えーと……よくわかんない」



[arca] #本気で分らなかった系



焔馬

「それよりさ、アヤノお姉ちゃんあそこのゲームとかやったりするの?」

文乃

「嗜む程度かな」

文乃

「確実に君より下手だよ」

焔馬

「じゃあ、対戦しようよ。その本読み終わった後で良いから」

文乃

「私に勝ったって誇れるものなんてな……」(言いかけて言い淀む)

文乃

「わかった。やろうか」(中科君の方に手を置く

焔馬

「やった」

文乃

「ほんとはもっと上手い人がここの常連にもいるんだよ」

焔馬

「そんなの気にしなくて良いと思うよ?じゃお姉ちゃんの得意なのやろうよ」

文乃

「うーん、大丈夫。君の好きなのをしよう。その方がいい」

焔馬

「じゃあ青リロねー」

文乃

「さあ来い」

焔馬

「よーしっ」



[arca] #コンボはうまいが防御はあまりうまくない
[gallows] #ジョニーでハメにかかる



焔馬

「あばば、ぬけられん!」(あばれる

文乃

(ああ、これは酷いなぁ)



[arca] #そう言えば関係性ロールとかするんだっけか
[gallows] #関係性ロール、そろそろ振りましょうか
[arca] #あい
[gallows] ..関係性
[arca] ..関係



[関係] arca

親友。



[gallows] ..関係



[関係] gallows

苦手。



[gallows] ..関係



[関係] gallows

同レベル。



[gallows] ..関係



[関係] gallows

中途半端。



[gallows] 苦手で。
[arca] ..関係



[関係] arca

天使/悪魔。



[arca] ..関係



[関係] arca

宿敵(とも)。



[arca] #宿敵(とも)で



焔馬

「ぬー」(リバーサルで抜けたりして頑張っている

文乃

(操作はけしてうまくないが、エゲツないルーチンと読みの強さだけで攻めてくる)



[arca] #攻めると勝ち、守ると負ける焔馬



文乃

「勝っちゃっていい?」

焔馬

「負けないぞー」



[arca] #追い込まれても雑にはならないが、やっぱり防御は甘い



文乃

(ハメからのワンパターンコンボ)

文乃

「はい、おしまい」

焔馬

「負けたー」(諸手あげ

文乃

「なんというか……ゴメン」

焔馬

「お姉ちゃん、全然下手じゃないよー」(ちょっと悔しい

焔馬

「なんで謝るの?」

文乃

「後ろめたいから、かな」

焔馬

「後メタ?よくわかんないけど気にしないでいいよ!」(笑う

焔馬

「でも次ぎは負けないぞ」

文乃

「そうだね。本当な上手い人とあそべばすぐに勝てるよ」

焔馬

「アヤノお姉ちゃんの知り合い?」

文乃

「まあ、ね。知り合い」

文乃

「毎日いるというわけでもないみたいだけど、ここの常連」

焔馬

「ふーん、今度来た時に会えるといいなー。ごめんねお姉ちゃん、もう帰らなきゃ」

文乃

「一人で帰れる?」

焔馬

「大丈夫だけど……送ってくれるの?」

文乃

「帰れないなら交番、かな」

焔馬

「迷子じゃないよ!マンションもすぐそこだし。じゃまたねお姉ちゃん」



[gallows] #知り合いとして妥当な範疇



文乃

「またね。気を付けて」

焔馬

「うんー」(言いながら店を出ていった

文乃

「子供、苦手かも…….」


解説


立ち読みに来た本屋で、転校生っぽい不慣れな子供と出会う。
ついつい対戦ゲームで勝ってしまった……。

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