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狭間06エピソード集

エピソード『アネモネラウンジ 菜っ葉の日』




目次





エピソード『アネモネラウンジ 菜っ葉の日』


登場人物



緋昏歩

アネモネラウンジのご主人

獅子王

アネモネラウンジのお客さん


本文



[arca] #モノノケ商店街、アネモネラウンジ




(サラダの下拵えの補充をしている



[arca] #丁寧にへたや芯を摘み取る。キャベツの芯などはスープに利用




「今日は菜っ葉の日らしいし、サラダに力を入れなくちゃね」



[arca] #葉もの系就寝のサラダ。味付けはオリーブオイルと塩とシンプルに、炒めて甘くしたトマトを添える




「日曜日だしお客さんは少し少なめかな」



[arca] #常連客以外に、昼間の縁日帰りの家族連れがたまに入ってくる
[arca] #今日も平和




「ハクリンは夏っぽいアルバイトでもしてるのかな。なんか聞きそびれてるけど」



[arca] #そんな事を考えつつ、下拵えを終える




「浅漬けも終わったし……ちょっと休憩しようかな」



[arca] #手を洗ってカウンターに座り、ノートパソコンを開く
[arca] #ここ最近の怪奇現象の情報や霊脈の動きなどのデータ処理
[arca] #そして自分の足で見つけ、であった怪異の情報の整理




(カーディガンを羽織、野暮ったい黒ぶちメガネをかける


「この前の易者のネイルアート少年……あれからどうなったかしら。今度またあの辺をみてみよっと」


「それと、千房ちゃんね。変わった雰囲気の子ね、それに一般人とは少し違う気配がするし」


「それに可愛いし。常連さんになってくれると嬉しいわね……」



[arca] #カコカコと情報を整理していく




「……んーっ」(背伸び

獅子王

「たのもー」


「あ、いらっしゃい獅子王君」

獅子王

「君はよせと」


「いいのいいの、そっちの方が似合ってます」

獅子王

「むぬ」



[arca] #ちょっと不満げだが、大人しく窓際の席につく



獅子王

「今日は野菜をたらふく食べたい気分なんだ。なんか良いのはあるか?」


「ちょうど良かったわ、今日はサラダがオススメなの。サラダと鶏のささみしゃぶしゃぶとかどう?」

獅子王

「サッパリしてそうだな。じゃあそれを頼むぞ」


「はい、かしこまりました」



[arca] #調理場へ向かい、程なくして戻ってくる




「お待たせしました」



[arca] #夏の葉物のサラダに鶏のささみをほぐし、タレをかけたしゃぶしゃぶ風。それにライス、みそ汁、お新香
[arca] #500円




「飲み物はいつも通り?」

獅子王

「うむ、いただきます」(手を合わせ

獅子王

「むぬ、この鶏けっこう濃いめに味付け……梅干しが見え隠れする?これは飯に合うな」

獅子王

「サラダも……うむ、ほんのりとした味が行き渡っているがしゃきっとした歯ごたえは失せていない」

SE

ハム、ハフハフ


(カウンター席に座り、たまに獅子王に食いっぷりをみつつ店の外を眺める



[arca] #食後しばらくして獅子王に麦茶を持って行く



獅子王

(余韻


(ゆったりと店の外を眺めている

獅子王

「……いかんいかん、えあこんが利いている場所は居心地が良すぎるな」



[arca] #自分の両頬を叩き




「あら、別にゆっくりしてても良いのよ?満席になる事なんてないし」

獅子王

「そう言う向上心のないのはイカンと思うぞ」


「向上心かがない……とはちょっとちがうかな。でも、気をつけるわ」(微笑み

獅子王

「むぬ」(頷く

獅子王

「それは、さて置き。お言葉に甘えてもう少しゆっくりするとするぞ」


「ええ。飲み物、おかわりが欲しかったらいつでも言ってね」

獅子王

(ふにゃりとしつつ手をあげて返事をする


解説


今日は菜っ葉の日、サラダが美味しいらしい。

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