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狭間06エピソード集

エピソード『異能集団アネモネのお仕事』




目次





エピソード『異能集団『アネモネ』のお仕事』


登場人物



スカーフェイス

緋昏歩が創り出した『異端者』の一人。能集団『アネモネ』のメンバー。コードネーム『スカーフェイス』。

島津青蛙

歩が創り出した『異端者』の一人。能集団『アネモネ』のメンバー。コードネーム『ブービーストーカー』。

緋昏歩

モノノケ商店街にある喫茶店『アネモネラウンジ』の店主。異能集団『アネモネ』でのコードネームは『トワイライトウォーカー』。

リンダ・レイヴンクロー

歩が創り出した『異端者』の一人。能集団『アネモネ』のメンバー。コードネーム『レイヴンクロー』


ハンティング



青蛙

「目標発見。そちらから11時方向距離800」

青蛙

「これから追跡しおびき出す」

リンダ

「レイヴンクロー了解」

リンダ

「ブービーストーカー、近くに公園がある」

リンダ

「スカーフェイスがそこで待機している。公園に誘導し、挟撃にて殲滅しろ」

青蛙

「ブービーストーカー了解」



[arca] #不可視の世界で長髪の人影が路地を駆け、壁を飛び越える
[arca] #目標との距離は道に従えば縮めることは難しいが、
[arca] #壁を超え、建物の屋根を渡れば容易い。



青蛙

「目標視認」



[arca] #視認と同時にエアガンを構えて射撃



SE

ジュバッ



[arca] #標的となった黒い影のような獣に弾が命中すると、弾やサイズに見合わない勢いで獣の体の一部が吹き飛んだ



黒い獣

「ギャアアアッ」



[arca] #黒い獣は人間の叫び声にも似た悲鳴を上げた。
[arca] #しかし獣の反応は素早く、不意の一発の後の追撃は全てかわされ、弾は壁に当たり粉々に砕け散った



青蛙

「一発命中。予定通り公園に誘導する」

リンダ

「レイヴンクロー了解。弾の効果はどうだった?」

青蛙

「小怨霊程度には覿面かな。BB弾サイズなのにライフル弾でもあたったみたいな威力だった」

青蛙

「ただダメージの持続性は期待できないね。すぐ動き出したし、再結合も即座」

青蛙

「これで倒すには急所を狙うか短時間で相当数撃ち込む必要があるよ」

リンダ

「なるほど。清め塩を固めたBB弾、効果は限定的だが意外と使えるな」

青蛙

「街が塩味になる以外はクリーンだしね」

青蛙

「っと公園まで30」

リンダ

「スカーフェイス、準備は?」

スカーフェイス

「こ、こちらスカーフェイス……準備、ヨシ」

リンダ

「目標到達まで約5秒」



[arca] #リンダがカウントダウンを始め、ちょうど0を刻んだ瞬間
[arca] #公園に勢いよく黒い獣が飛び込んできた



スカーフェイス

「ゔ……」(すぐさま獣を捉え、硬化した包帯で打ち据える

SE

ボコォッ



[arca] #叫び声も上げず黒い獣は地面に叩きつけられた



スカーフェイス

「目標、沈黙。ブレイクアウトを確認……」

リンダ

「ちがう、形状崩壊の場合はブレイクダウンだ」

スカーフェイス

「……間違えた」



[arca] #数秒遅れて公園に青蛙が飛び込んできた



青蛙

「あれ、倒しちゃった?」

スカーフェイス

「……一撃だった」

青蛙

「あーそう」

リンダ

「作戦終了。スカーフェイス、ブービーストーカーはブレイクアウト(漏洩)がないか確認の後帰還せよ」

スカーフェイス

「……そっちか」

青蛙

「現界に戻るよ」

スカーフェイス

「うむ……」


デブリーフィング



[arca] #アネモネラウンジ



リンダ

「おつかれ二人共」

青蛙

「どうも。これ今回のターゲットの写真ね」

リンダ

(写真を受け取り)「ん。イノシシに似ているな、サイズは柴犬程度だが」

青蛙

「まだはっきりとした自我はなかったようだけど、近辺の生ゴミをあさっていたようだ」

リンダ

「なら依頼のやつで間違いないな。報告しておく」

スカーフェイス

「店番……」

リンダ

「ああ、少し休んでからでいいぞ」

青蛙

「ボクはでかけてくるよー」

リンダ

「夜は?」

青蛙

「たぶんやるー」



[arca] #手を振りながら青蛙は店を出ていった



リンダ

「……ああ言ったのだから夕飯前には帰ってくるか……」



[arca] #溜息を吐き
[arca] #青蛙と入れ違いにパンキッシュな恰好の歩が店の入口から入ってきた




「あ、おかえり。表に青くんいたけど、悪霊退治は終わり?」

リンダ

「恙無く」

スカーフェイス

「……一撃だった」


「そっかーえらい、えらいぞーふぁっふぁっふぁ」(悪人みたいな笑い声を出しながら定位置に座る

リンダ

「……今日は珍しく朝から留守にしてたが、一体何してたんだ?」


「ふぁっふぁっふぁっふぁ……」

スカーフェイス

「……くふ」



[arca] #変な笑い声に誘われて笑う




「オイ君、ボスが威厳いっぱいに笑ってるんだからなにか恐ろしい計画でも思いついたんじゃないかと震え慄きなさいよ」

スカーフェイス

「震え慄く……オレにはない感情……」

リンダ

「で、留守にしていた理由は?」


「あっはい……、これです……」



[arca] #抱えていたダンボールからプレートを取り出す



リンダ

「異能集団アネモネ……の看板か?」


「正確には本部(応接間)に飾る記章です」


「正式に屋号を旗揚げしたことだし、裏の請負人業の慣習に則ったエンブレムが必要なわけよ」


「でそれがこれね」

リンダ

「……先日の『ボクが考えた最強のエンブレムデザインコンテスト』はこれのためか」


「Exactly」

スカーフェイス

「結局歩が審査して歩が優勝した」


「君らのセンスが無いんだよ君らの」

リンダ

「真面目にやらなかったのは認めるが、そう言われると腹が立つな……」


「とにかく、今後はこの屋号のもとに頑張るように。以上解散」


時系列

4月某日。

解説

近所を荒らしていた黒い獣を討伐する2人。

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