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狭間06エピソード集
私立探偵部の日常

エピソード『ゆるゆりの秋』




目次





エピソード『ゆるゆりの秋』


登場人物



佐藤火星
最近女の子になった義腕の中学生。
リュドミラ・新間
石を食べるケイ素生命体。

本文



リュドミラ
(学校の裏手を周り、おいしそうな石を探している
リュドミラ
「このへんは何度も見て回ったので収穫は少なそうです」
火星
「駐車場の方見に行ってみる?校門とか、出口に近い所にはまだあるかも」
リュドミラ
「なるほど。天才的です」(きゅいきゅい


[arca] #駐車場はコンクリートばりで、道の隅に石が結構落ちていた



リュドミラ
「豊作です」
火星
「ちゃんと洗って食べないとだよ」
リュドミラ
「わかりました……そういえば、なぜ洗うのですか?」
火星
「いろんな人が踏んだり、動物がおしっこかけてるかもしれないから」 (100均で購入した石洗い様のボールでわしゃわしゃ洗う
リュドミラ
「今までまったく気にしたことがありませんでした」(洗いながら
リュドミラ
(洗ったものを一つつまみ食い


[arca] #ぽりぽり



火星
(慣れては来たが、口の中に小石が消えていくのを瞬きして見てる)
リュドミラ
「これはおいしくないです」
火星
「水っぽい?」
リュドミラ
「炊いたお米を水ですすいだ感じです。乾かした方が良いですね」


[arca] #石をベンチの上に並べる
[arca] #傍から見るとままごとをしているような感じに



リュドミラ
(石を選別
火星
(日当たりが良いのでベンチに寄りかかって光合成)


[arca] #光合成!
[utako] #ただのひなたぼっこ



リュドミラ
「気持ち良いですか?」(乾いた石をたべつつ
火星
「最近気温が低くなってきて腕がよく冷えてたから、じわっと暖かいのが気持ち良いよ」 (ふへ、と
リュドミラ
「たしかに、冬場に突然触られるとびっくりするかも知れませんね」(腕を擦りつつ
火星
「お風呂入るときに、ぺたって身体触っちゃうとびっくりするよ、ほんと。」


[arca] リュドミラはそう言った反応をするようにしていないので問題ないですが、一般人には効果覿面でしょう



リュドミラ
「メイトはそう言った反応をするようにしていないので問題ないですが、一般人には効果覿面でしょう」


[arca] #冷たくしたり熱くしたり体温は自在



火星
「授業中に冷たくなってるのに気づいたら、こう、ぷすっとジャン君の耳の穴に指を入れてみるんだけど……中々起きないんだよね。」
リュドミラ
「ジャン君は鈍感なのですね」


[arca] #徐に自分の指を冷やして火星の耳の穴に入れてみる



火星
「ぴょ」


[utako] #びくっとして変な声でた



リュドミラ
「こう言った反応を期待している訳ですね」(くすくす
火星
「起きてくれるほうを期待してるんだけどね…」 (恥ずかしそうにして、耳を抑えて
リュドミラ
「そうだったのですか……どうやらメイトは意地悪な性格をしているようです」


[arca] #指先を見つつ反省の表情



火星
「そういう反応を期待してないわけじゃないから……、僕も意地悪な性格してるよ」 (にへ、と笑って
リュドミラ
「?」(首を傾げつつ指をぺろりとなめて石をポリポリ
リュドミラ
「マータンも意地悪なのですか?」
火星
「たまに、だけど。意地悪な気持ちになっちゃうのは、確かかなぁ…」 (あはは…、と笑いながら


[utako] #もしかして耳に入れた方の指をぺろり…



リュドミラ
「マータンの意地悪なら歓迎します」


[arca] #です



火星
(耳、指……舐めた!?、と笑いながら心の中で若干混乱)
リュドミラ
「どうかしましたか?あ、これはおいしいです」(ぽりぽり
火星
「(気のせい、気のせい…多分) べ、別に何でもないよ。うん……良かった、美味しくて」


[utako] #考えない事にした



リュドミラ
「ブドウ味でした」
火星
「石が、だよね!?」
リュドミラ
「?はい、石です。他になにか?」


[utako] #みみくそが



火星
「……、う、ううん。そっかぁ、ブドウ味の石もあるんだね…」
リュドミラ
「…………あ、マータンの耳の中もブドウ味です」


[arca] #ハッと気付いた様に



火星
「耳くそ食べちゃだめ!絶対だめ!」 (顔真っ赤にして、地面をぱんぱんと叩く
リュドミラ
(びく)「わ、わかりました」(ぽろりと食べていた石を落とした
火星
「…………鼻くそとか垢とか髪の毛も駄目なので要注意だよ」
リュドミラ
「…でも、耳くそは付いていませんでしたよ。主に香りだけです」


[arca] #しょぼくれつつ



火星
「耳の香りも半分ぐらい駄目、そんな変なところの臭いの感想、聞きたくないもん」 (うー、と両耳抑えて恥ずかしそうに
リュドミラ
「では、どこなら大丈夫でしょうか」


[arca] #落とした石を拾い、そのまま食べようとしたがハッと火星に言われたことを思い返して横にどける
[arca] #そして新しい石をポリポリ



火星
「どこなら…」(真剣に考えはじめた
火星
「(耳、鼻、口とかは…大丈夫じゃない、臭くないと思うけど…嗅がれるのはちょっとやだし、腕?制服?……) ……背中?」
リュドミラ
「背中ですか?」


[arca] #ひょこひょことベンチの後へ周り、抱きつく様に背中に顔を埋めた



リュドミラ
(ぎゅーもふもふ
火星
「お、……うぅ…」 (髪がくすぐったいが、あんまりされたこともなかったので赤くなりつつ思わず無言
リュドミラ
「まーはんほふもふも(訳:マータンの世界です)」


[arca] #髪と背中に顔を埋めたまましゃべる
[utako] #まーたんもふもふに見えた



火星
(ぞくぞくっと震えて)「な、何て言ってるのか解らないよぉ…」
リュドミラ
(ぷは)「マータンの世界です。と言いました」


[arca] #満足げな表情で火星のとなりへ戻った



火星
(もじもじと背中を掻いて) 「世界って、大袈裟だなぁ」 (苦笑しつつ
リュドミラ
「お返しにメイトにやっても構いませんよ」(くるり
火星
「い、良いよ。姿勢も難しいから…」 (ぱたぱたと手を振って


[utako] #身長差的に



リュドミラ
「そうですか?……そうです、膝枕の体勢であればいけると思います」


[arca] #膝枕の体勢であれば→膝の上に座る体勢であれば



火星
「…座る?」


[utako] #膝を揃えてスカート調えて



リュドミラ
「はい。文化祭の時に、これならば太腿も温められると思っていました」


[arca] #ちょこんと座る
[arca] #ダイブ温かい



火星
「多分そうなんじゃないかなぁ…って思ってた、けど…わぁ…」
火星
(あったかぁい、とリュドミラの背中に手を当てて頬ぴとり)
リュドミラ
「メイトは重いので、もうつパターンがありましたが、大丈夫だったようです」
火星
「脚は硬いからね…」(ぽかぽか


[arca] #ベンチの外側を掴んでちょっとだけ踏ん張っている



リュドミラ
「直にあたれば更に温かいですよ」(=ω=)


[arca] #すこしスカートをたくし上げて太腿におしりを密着させる



火星
「……直に当てなくて良いから。感触が怪しいよ…」
リュドミラ
「そうですか?」(するするとスカートを元の位置に戻した
リュドミラ
「よく考えればホッカイロも直に持っていては危険とされていますね」(反省


[arca] #低温火傷の危険



火星
「僕、あれで火傷とかした事ないなぁ…、父さん達も火星は大丈夫だよ、って言ってたから…今年は注意しよ、一応」


[utako] #ちゃんとパンツはいてるのかは確認しなかった



リュドミラ
「そうなのですか?そのへんはメイトと同様ですね」(親近感


[arca] #またスカートを少したくし上げつつ
[utako] #去年までは甲殻類だったので、金属が熱くなるぐらい
[utako] #去年はまだ
[arca] #甲殻類w



火星
「脚とか腕はまだホッカイロつけてても平気そうだから、冷えすぎないように貼っておこうかな」
リュドミラ
「気がついたらメイトも温めますね」(火星の手を握って加熱
火星
「ありがと。でも、もっと寒くなってきたら、教室も暖房入ると思うからあんまり気にしなくて良いよ」(にへっと笑って
リュドミラ
「お役に立てれば幸いです」(うなずく


[utako] #中庭(?)でゆるゆり
[arca] #ゆるゆりの秋


時系列


2012年10月

解説


ゆるゆりする火星とリュドミラ。……ゆるゆり?

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