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狭間06エピソード集

エピソード『Eve of Christmas』




目次





エピソード『Eve of Christmas』


登場人物



剣一心
何かと面倒見の良い小デブ。助兵衛のくせにいろいろうるさい男。
エヴァ・ライスティール・ホワイトハンド
美術学部の眠り姫。色々と背後の妖しいパトロンを持つ。
迎火凪
美術学部の腐女子。エヴァと一心の友人。

ディナー



[utako] #24日。吹利市内のとあるビル。
[utako] #外界の空気など知らない様な装飾の変わらない貸切の展望レストランに黒髪の女性と金髪の女の子があった。
[utako] #ウェイターは一人も居らず、厨房にさえ料理人も居ない。用意された料理は出番待ちをする事なく所狭しとテーブルに並べられ、女性は皿には一切手をつけていなかったが床には既に何本かのワインが転がっていた。
[utako] #会話をする事もなく金髪の女の子はただ食べ続ける。女性はそれを見て楽しそうにしているが、女の子が食事を残す事をしないのを知って限界を待ってる。
[utako] #2人前も食べた所で女の子の手は遅くなるが、テーブルに並べられた料理は半分以上残っている。女性は床を汚す事を気にせず、空いた瓶を転がして手が止まりそうになる女の子を見て、やや獰猛に微笑んだ。



エヴァ
(この人の、この笑顔は嫌いだ)
女性
「残しても良いんだよ。腹八分、それぐらいが良いと思うね。気にする事ねぇ、残りは全部私が食べるさ」


[utako] #照明の届かない所で獣の唸り声が聞こえた気がしたが
[utako] #机の下で臭い獣の毛皮の匂いがした気がしたが
[utako] #女性の笑顔よりは気にならなかった。



エヴァ
「……もう、少し…食べる」
女性
「そうかい。良い子だねぇ」


[utako] #また瓶を転がして、にかりと笑う。
[utako] #数時間後、ゆっくりと動いていた手が完全に止まり段々と消えていた照明が完全に消えてしまう。



女性
「料理が乾いてしまってるねぇ。…美味しいかい?」
エヴァ
「…美味しかった」


[utako] #テーブルの上に幾つか巨大な獣が乗り、残った料理を貪り始める。



女性
「うんうん、そりゃ良かったさね」


[utako] #テーブルの向こうからしていた女性の声が近づいてくる



女性
「……それじゃ、私も食事を始めさせて貰おうかねぇ」


[utako] #耳元で女性の声が響くと、限界を超えそうな満腹からか料理に何か盛られていたのか意識が遠のく。


クリスマスの朝



[utako] #翌日、まだ太陽の上がっていない時間。



エヴァ
(パチりと眼を覚ます)


[utako] #知った床、埃っぽい床。
[utako] #吹利学校大学部、工学部棟の作業室。



エヴァ
(床の固い感触には慣れ、むしろ寝心地の良さとして捕らえていたが左肩に鈍い痛みを感じながら起き上がる)
エヴァ
「…」


[utako] #寝違えた、と思ったが肩に触れてみると大きなガーゼが貼ってあった。肩や腕がちゃんと動くか確認して貰ったサンタ衣装が汚れていないかすぐに確かめてとりあえず安堵する。



エヴァ
(乱暴された、と思ったがどうやらそうではなさそうだ。食べ過ぎたはずの胃のたるみもなく、やや不信に思ったが…身体にほかに異常を感じない)
エヴァ
(このまま作業して帰るかどうか迷ったが…、パーティをすることもできなかったので帰る事にした)


[utako] #その日の朝は寒気がやけに鼻につき、ふとした発見のように寒さの匂いを感じた。


大学食堂にて午前



エヴァ
「…へっちゅん」


[utako] #ずびび



一心
「なんや風邪かいな」
エヴァ
「…風邪引いた事……ない、から…解んない」
一心
「ん、どれどれ」(手で熱計ってみる)


[utako] #何か結構熱い




「大丈夫?」
一心
「熱っぽいなあ。今日は暖かくして寝とれ」
エヴァ
「…?」 (何で、みたいな顔してる
一心
「風邪はこじらすとややこしいからなあ」
エヴァ
「…ふぅん」
一心
「言っとくけど熱下がるまで勝手に学校出て作業しに行ったりしたらあかんで」
エヴァ
「…嫌」


[TK-Leana] # 凪ちゃんはアレですよね、何故かちゃっかり朝飯食いに来たりしてるんですよね
[arca] #普通に学校でいいでしょ
[TK-Leana] # じゃ、学校で




「暖かくして、おしりにネギ入れて寝るんだよ」
エヴァ
「…あんまり、大きいのは…無理」

「わけぎでも大丈夫だよ、たぶん」
一心
「あ、アホ! そんな民間療法マジで試そうとすんな」
一心
「普段病気ならん奴ほど、いざ寝込んだら突然コロッと行ったりするからな。熱下がるまで大人しくしとれ」

「私も風邪引いたことないからよくわからないけど、具合悪いなら休んだ方が良いよ凪ちゃん」

「私も風邪引いたことないからよくわからないけど、具合悪いなら休んだ方が良いよエヴァちゃん」


[arca] #訂正



エヴァ
「…年末、まで……に、完成させないと…いけないの、ある…から…無理」


[utako] #注:25日食堂って事で



一心
「納期のある仕事か」
エヴァ
「…1日、ニューイヤー…公開」
一心
「そりゃ伸ばしてもらうんも無理やなあ」

「なら早くなおさないと。やっぱりネギだね」
一心
「なんでそんなネギに拘んねん。この子本気でやりそうやからやめなさい」(汗
エヴァ
「…」(食堂のおばちゃんが細葱刻んでるの見てる

「だって、効きそうな気がしません?ネギ」
エヴァ
「…日本の…神秘の、技?……シリネギ」
一心
「医者でもないのに無責任なこと言うたらアカン」
一心
「とりあえず、せめてちゃんと薬飲んで、作業する時も暖かい格好しなさい。熱上がりすぎたらあれやでキミ、失明したりすることもあるねんで」
一心
「(まあ、そういうのは大体よっぽど小さい子供の場合やったりするけど)」

「おいしいものも一杯食べないと。カモネギ」
エヴァ
「……午前中、作業……したら、帰って寝とく…」


[utako] #今朝方感じた肩の違和感もあるので半休する事を選んだ。



一心
「そういや、欧米の人は胃腸強いから、風邪ひいた時消化にええもんより精の付く肉とかバリバリ食うらしいねんけど、ほんまやろか」
エヴァ
「…コーラは、飲む」

「カッペリーニとか柔らかく茹でて食べるとか聞いた事あります」
エヴァ
「……じゃぁ、夜…は、お肉…で」
一心
「桃缶くらい買って帰ったるわ。ゆっくり養生し」

「私も持って行きますね。ネギ」
一心
「じゃあまあ、焼き鳥でええか」
エヴァ
「…うん」

「鴨は私のお財布事情ではちょっとヘビーなので、剣サンの担当で」
一心
「なんで鴨やねん。鍋やなくて、焼き鳥! チキンで十分やろ」

「カモネギー…」


[utako] #その後、エヴァは午後には剣宅に帰って行った。


聖夜



[utako] #一心と凪が講義他用事を終わらせて帰ってくると、居間のツリーの下に小さな箱が二つ。メリークリスマスと描かれた手紙つき



一心
「エヴァちゃんも律儀やな」

「これは、クリスマスプレゼントというヤツですか!?」


[arca] #唐草模様の風呂敷にネギを大量に背負った凪



一心
「もしかしたらサンタ信じ取るんちゃうかと思ってたけど、流石になかったか」


[TK-Leana] # 一心は多分朝にエヴァのところに何か置いておく用意してたと思うけど、帰ってきて無かったみたいなので宙に浮いてる感じ




「私何も用意してないです…。今の内に一筆…」


[utako] #手紙にはそれぞれThankYouと書かれてるだけ
[TK-Leana] # 宛て名は描いてあるんですよね




「中身はなにかなー」


[utako] #宛名はあります



一心
(リボンを解いて丁寧に包み紙を空ける)


[TK-Leana] # 包装紙は何故か綺麗にしてとっておいてしまうタイプ
[utako] #一心にはカルティエのミステリークロック、凪には数種類の動物の画筆のセットが入ってた。



一心
「こりゃまた、えらいもんを……」

「これ、欲しかったヤツです!」


[utako] #時計は流石に新品購入ではないだろうがそれでも物は一級品を選んでる
[TK-Leana] # カルティエの一級品ってえらいもんじゃなかったっけ
[utako] #カルティエの中のトップ作という事じゃない
[utako] #億いくから
[TK-Leana] # うむ
[TK-Leana] # それでも軽く見積もって六ケタあるんじゃ
[utako] #ランク低いもので中古品でも7桁するレベル




「私のバイト代じゃ絶対でが出せないものなんだよね…。剣サンのも高そうです」
一心
「ううん、ほんまに……参ったなあ、ボクも一応用意はしてたけど明らかに釣り合わんというかなんというか」


[TK-Leana] # なんか妹分に負けた気がするくやしさ




「これはエヴァちゃん本の完成を早めないと」


[TK-Leana] # いやまあ、多分エヴァDと比べると普通に釣り合うんだろうな



一心
「まあ、用意できひんかったもんは仕方ないか」


[utako] #カルティエデザインなら技能値的に1つ2つ上行ってそうだがエヴァに用意できるものは13程度




「お礼しないとです」
一心
「それにしても、エヴァちゃんちょっとこれは張り過ぎやろ。あの子金銭感覚おかしいんとちゃうか」
エヴァ
(二人が帰って来たのを知り、毛布に包まってもぞもぞとやって来た)
一心
「おう、おはようエヴァちゃん。調子どないや」

「あ、エヴァちゃん」(手を振る
エヴァ
「…結構、よくなった」
一心
「熱も下がったんかい」(おでこ触ってみる)
エヴァ
(やや熱っぽいがもう平気そう)
一心
「まあ、大事とって今日は暖かくして寝とき。湯たんぽ出したるから」

「うん、ネギも沢山持ってきたよ」


[arca] #どっさり



エヴァ
「……こんなに…、入らない…と、思う」
一心
「入れんでええ! これは食べる分やっちゅうねん」

「そうだよ。使うのは一本で良いと思うよ?」
エヴァ
「…焼き葱…、味噌つけて……食べたい」
一心
「……それは色んな意味でどういう意味か考えたないな」
エヴァ
「…葱…ストーブの、上で…焼いて……何でも、良いから…味噌付けて、食べる。……醤油でも、可」
エヴァ
「…それ、以外…に?」
一心
「なんでもないわいアホ!」

「お味噌おいしそう」
エヴァ
「…なぜか…怒られた、ひどい…」
一心
「それとプレゼントありがとうな! これボクからや」

「はい、私も」


[TK-Leana] # 一心が作った者と分かるビスクドール。普段は木製の人形なので珍しい
[arca] #先程大急ぎで描いたエヴァの似顔絵。ネギをもっている



エヴァ
「…うん」 (二人のプレゼントを受け取り、炬燵に入ってじーっと見てる。


[arca] #急いで描いた割には力の籠った絵



エヴァ
(嬉しそうな表情をしているわけではないが、どことなく雰囲気が明るくなり、背中側の毛布の下で何かがもぞもぞと動いてる)
一心
「喜んでもらえたようでなによりや」
エヴァ
「…うん。……剣さん、凪さん……ありがと」

「えへへ、エヴァちゃんもありがとうね。これ欲しかったんだー」


[arca] #筆を掲げ



エヴァ
「…絵、描かない、から……使い心地とか、解らない…けど…漫画でも、使える…やつ」

「うん、どんどん使っちゃうよー」
一心
「しかし、ミステリークロックなんてえらい高かったやろ」
エヴァ
「…そんな、に…この間…Compact prison贈った人、が……安く売って、くれた…」
一心
「ああ、なるほど、お礼みたいなもんか」
一心
「そういうもんやったら、気兼ねなくありがたく頂いとくわ」

「パトロンさん?」
エヴァ
「…そんな、感じ」


[utako] #普段なら30分も見ていれば見るのをやめてしまうところだが
[utako] #半分炬燵に潜りながら、ごろごろとずっとプレゼントを眺めていた
[utako] #作品としてではなく、ちゃんと贈り物として受け取って見て楽しんでる




「いいなー。この前の早書きで興味持ってくれた人はいたけど、そう言う人は居なかったんだよねー」


[arca] #火燵に潜ってネギをいじる



一心
「芸術家は金出してくれる人捕まえへんと大成出来ひんってのはルネサンス期からそうやもんね」
エヴァ
「…アピールは、…難しい」

「いいもん、モヤシとトウフという心強い味方がいるし」


[arca] #若干いじけ気味



エヴァ
「…あと、ネギ…も」
一心
「野菜だけが味方って、愛と勇気が友達なアンパンマンより厳しいんとちゃうか」

「お肉も味方にしたいです」(ねぎを火燵の上に積みつつ
一心
「友達料取られんで」

「うー」
エヴァ
(汚れない様に人形と絵をツリーの近くに置いて) 「…お肉、なら」


[utako] #一心のお腹に突っ張りして、アピール



一心
「言わせへんで」
エヴァ
「…行動で、物語ってみた…」

「愛と勇気が詰まってるんだねー」(ぺちぺち
一心
「ぐぬぬ」
エヴァ
「…愛と…勇気の……ソーセージ」
一心
「その心は」

「とてもおいしい」(ネギを添える
一心
「はぁ、もうええわ」
エヴァ
(ぽいんぽいんと手で捏ねてから) 「……あ、ご飯」
一心
「せやな、じゃあ用意してくるわ」

「凪ネギもおいしくしてくださいね」
エヴァ
(炬燵に戻って、蓑虫のように毛布に包まって待機)
一心
「はいはい。まあ焼き鳥はネギが無いと始まらへんからな。あ、二人ともレバーは大丈夫な人?」
エヴァ
「…平気」 (もぞもぞ

「大丈夫です」
一心
「あいあい、ほんならすぐ作るからちょっと待っててや」

「うん。エヴァちゃんさなぎみたい」
エヴァ
「…これで…炬燵に、入ると……ちょっと熱い」

「脱がないの?」
エヴァ
「…下着てない、から…脱ぐと…寒い」

「えー、着なよー風邪の時くらい」(あははー
エヴァ
「…裸で…毛布、沢山着てる方が…暖かい」

「そうなの?……たしかに、それで布団に入ったら気持ちよさそう。でも剣サンも居るし、着た方が良いよー」


[arca] #毛布の中身想像して少し頬を染めて微笑む



エヴァ
「…剣さん、こう言うの…鈍い、から…気づかない」

「そだね、さっきも気付いてなかったね」(余ったネギをまとめながら

「エヴァちゃんいつも裸で寝るの?」
エヴァ
「…その時の、気分」

「ふーん、ら族って訳じゃないんだね。私は寝るときはパンツだけだよ」
エヴァ
「…お布団、ちゃんと…ある?」

「うん、羽毛布団とブランケットだけだからちょっと寒い日もあるけどね」
エヴァ
「…それなら、良かった」


[utako] #ダンボールに新聞じゃなくて




「心配してくれてありがとー、お金はないけど家具とかはちゃんとあるよ」


[arca] #礼香からいろいろもらった




「でもずっとその状態じゃ大変じゃない?パジャマないの?」
エヴァ
「…別に、大変…じゃない」

「そお?ならいいんだけどね。着てないと思うとドキドキしちゃう」


[arca] #そう言いつつ毛布がはだけた感じのを想像して描き始める



エヴァ
「…そう」 (ごろごろと更に丸くなりながら、少し眠り始める

「寝ちゃった。早く風邪治ると良いね」(かりかり

夕御飯



一心
「へーい、焼き鳥定食三人前お待ちー」

「うぇーい」(ばんざい
エヴァ
(半分寝たままもぞもぞ起き上がる)
一心
「なんや、エヴァちゃん寝てたんかいな」
一心
「ほらぐうたらども、食器の準備くらい手伝い」

「じゃあ私が、エヴァちゃんはゆっくりしてていいよ」
エヴァ
「…」(うとうとと頷いて


[arca] #描いたちょっといやらしいエヴァのイラストを置いて食器の準備



一心
「なんちゅうもんを出しっぱなしにしてんねん……」


[TK-Leana] # エヴァがうとうとしているうちにさくさくと用意していく




「かわいいのでつい」(えへへ
エヴァ
(くんくんと料理の匂いを嗅いで、もぞもぞ蠢く) 「…クリスマス、チキン」
一心
「なにこれ、裸毛布? マニアックやなあ」


[TK-Leana] # 描かれた絵を見つつ



一心
「いやあ、ほんまは七面鳥がええんやろうけど、売ってへんし高いし料理方法わからへんからな。普通の鶏やけど、たれは家の特製やで」

「コンビニではフライドチキンがたくさん売ってました。買えませんけど」
エヴァ
「…豚バラと…砂ズリ…も、食べたかった…」
一心
「豚はないけど砂肝はあんで」
エヴァ
「…」 (パタパタ

「おいしそう」


[TK-Leana] # しっぽはえてる?
[utako] #生えてる。毛布の下だけど



一心
「エヴァちゃん、なにもぞもぞしてんの?」
エヴァ
「…もぞ?」

「ネギ?」
一心
「ほら、背中のとこ。さっきからやけど」
エヴァ
(毛布の下で背中やお尻の辺りを触った後に) 「……あ、これ…」


[utako] #毛布を少しめくると、モフりと髪と同じ金毛の尻尾が出てきた。




「…尻尾だ」
一心
「……毛皮?」

(尻尾をつんつん
エヴァ
(反応してふっさふっさと動いてる)
一心
「しっぽやん!」
一心
「え、なにこれ、どういう事?」


[TK-Leana] # 尻尾の付け根をめくってみる




「本物だ…」(驚きつつ握ったりちょっと引っ張ったり
一心
「全裸やん!」


[utako] #小尻も一緒に出てきた
2013010408



エヴァ
「……お尻、寒い」
一心
「な、なんで服着てへんねんキミ!」

「剣サン酷いですよー」(ささと隠す
一心
「ごめ、いや、知らんやん全裸とか!」
エヴァ
「…裸に、毛布で…ポカポカする…から」

「とっても良いと思う」(頷く
エヴァ
(皆驚いてる間に串を手に取って食べてる)
一心
「あ、いや。ちょっと待てエヴァちゃん」(取り上げる
エヴァ
「……いただきます?」


[TK-Leana] # ネギ食った?
[utako] #先の鶏肉だけ



一心
「ええと、とりあえずこれと、これだけやな。つくねもネギ刻んで入れてるからアウトか」

「いただきまーす。どうしたんですか?」(もぐもぐ
一心
「それ犬の尻尾やろ、なんで生えてるか知らんけど。イヌ科やったらネギは危険や。直接食わんでも一緒に調理しただけで危ないで」


[TK-Leana] # 砂肝、レバーなど、玉ねぎが一緒に入ってない物だけ残る



一心
「今から余りの鶏肉焼いて来るから、とりあえずそれだけで一旦我慢しとって。状況が分からん以上用心せんとあかん」

「ああ、なるほど。でもそこですか?気付く所」


[TK-Leana] # ネギついてる分は一心と凪の皿に分けて行く



エヴァ
「…」 (若干不満そう

「せっかくエヴァちゃんのために持ってきたのに…」


[arca] #エヴァ以上にへこみはじめた



エヴァ
(砂肝に手を伸ばして戻る機嫌)
一心
「せやかて食べて死んでもうたらえらいことやで。ごめんやけど凪ちゃん、ネギはまだ余ってるから、今度元に戻るか、大丈夫か分かるかしてからや」

「むぅ……」(もぐもぐ
一心
「味噌汁もあかんか……とりあえず、出来るもんだけ用意するから食べてから考えよ」
エヴァ
「…」 (もぐもぐ

食後



一心
「さて。とりあえずや……」
一心
「服着て来い。さっきから箸動かすたびに毛布の箸から肌色がちらっちらっ見えるんやけど」

「意識過ぎですよー」
エヴァ
「…ちょっと、見すぎ…」
一心
「お前目の前に全裸毛布がいんねんぞ、見るな言う方がおかしいやろ!」
一心
「ごめん、そんな目で見んとって」
エヴァ
「…」 (じー
一心
「な、なんやねん。見られんのが嫌やったら服着るもんやろ普通」

「でもパンツぐらいははいた方が良いよ?まためくられたら寒いし」
一心
「めくらへん! そんなん、下全裸やなんて思わへんやん!」
エヴァ
「…全裸だと、知った…今、剣さんの……脳内では、毛布が透け透け……うわぁ」
一心
「や、やめて。そんな目で見んとって! だから服着てこい言うてるやろ!」

「私は自信を持って今のエヴァちゃんは美しいッテ言えるよ?」
エヴァ
(毛布に包まるだけじゃ流石に寒いので、ずるずると服を着に行く)

「尻尾もついてるし、いってらっしゃーい」
一心
「アホ、美しいから見ちゃうんやろ」

「それは覗くッテ言うんですよー」


[utako] #暫くして数少ない私服のロングカーディガンとタイツ姿で戻ってきたが、耳の両脇に羽ぼうき着けたような髪と同じ色の獣耳が生えてる。
2012122506



エヴァ
「…」 (耳ぽりぽり

「あ、ケモ耳」
一心
「で、改めて聞くけど、そのありさまはどうしてん……あと、肩。怪我したんそれ?」
エヴァ
(特に支障がなかったので放っておいたガーゼをぺりぺりと剥がすと、別に怪我もない)
エヴァ
(ガーゼと肩に僅かに固まった血が着いていたが、ぽりぽりと掻くと落ちた)
エヴァ
「…怪我、してない」
一心
「もう治ってるんか……」

「狼男に噛まれたとか?」
一心
「感染性のライカンスロープは性質にもよっては厄介やで……もうすぐ満月やし」
エヴァ
「…そんな事より……、デザート、は…」


[utako] #食後の



一心
「……ケーキ買って来てある。まあ、食べながら詳しく聞くわ」
エヴァ
(タイツ破って出した尻尾がパタパタと揺れる)

「私モンブランで」


[TK-Leana] # エヴァの好物は心得てて良い?
[utako] #好物特にないですね。と言うか大体好き
[TK-Leana] # ういうい、ではありふれてない所で適当なものを買ってきた。



一心
(紅茶も一緒に持ってくる)「はい、こっち角砂糖な」

(小さな翼はやしてエヴァの耳と一緒にパタパタ
一心
「……って、こっちも羽生えとるー!」

「あ、私のは気にしないでください」(えへ
エヴァ
(ケーキ、ケーキ、と勝手に食べ始めてる)
一心
「妙に動揺せんと思ったけど、アレか。キミも関係者やったか」

「関係?」(くびかしげ
一心
「オカルト系の業界知ってる人言う意味や」

「あ、はい。そう言う意味でしたらそうです。剣サンもそうですよね?」
一心
「まあなあ」
一心
「まあ、せやったら話は早いわ。問題は、まるで危機感のないこの子だけやな」

「ショック受けてないかと思って私もそうなんだよーってやってました」(ぱたぱた
一心
「スタンド使いは引かれあう言うしな」

「スタンドは持ってないでしゅよ?」
一心
「例えや例え」

「やろうと思えばできるかもしれないですけどね。まーそれは別に良いです」(モンブランを食べ始める

「ほらほらー翼だよーエヴァちゃん」(ぱたぱた
エヴァ
「…」 (ミルクレープ削りながら、特に驚いた様子でもなく頷く

「反応薄い…」(モンブランのニョロニョロの部分だけ食べながら
一心
「まあ、興味ないんやろ基本」
一心
「で、キミいつからそうなってるん?」

「私は興味津々だよー。食べ終わったらまた描こうっと」
エヴァ
「…大学から、戻ってきて……寝てる間に」
一心
「肩の怪我はいつできたもんや?」
エヴァ
「…いつのまにか」

「いつ頃できたの?」
一心
「……昨日何かあったんか?」
エヴァ
「…別に。スポンサーの、人と…ご飯食べて、いつのまにか……大学で寝てた、だけ…」

「スポンサーの人が怪しい!」(くわっ
一心
「それについて、エヴァちゃんはあんまり追及されたないんか?」
エヴァ
「…ううん」

(頬にモンブランくっつけたままもぐもぐしつつ
一心
「じゃあ聞くけど、そのスポンサーの人に何かされたんとちゃうんか?」
エヴァ
「…さぁ」
一心
「教授は知ってはるんか?」
エヴァ
「…教授、と…そんなに、話…しないから…解らない」

「とっちめちゃう?」
エヴァ
「…やめて」 (製作が滞るので
一心
「まあ、とっちめ辺にしても事情きかへんと開かんな。その、スポンサーの人は教授の知り合いやねんな?」

(モンブラン食べ終えてエヴァを書き始めた
エヴァ
「…知らない」
一心
「……教授に紹介されて会ってるんと違うん?」

「そのスポンサーって誰なのエヴァちゃん」
エヴァ
「…そうだけど、どういう関係…とか、知らない」
一心
「連絡先とかはどうせエヴァちゃん知らんと、教授に任せてるんやろ」
エヴァ
「…うん」
一心
「とりあえずはまず、教授に相談しよ。一応、保護者になんねんから」
エヴァ
「…」
一心
「気乗りせんか?」
エヴァ
(首を横に振って) 「…別に、何か…されてても…指は10本、揃ってるし…腕も…動く。両眼も…見えるから……あんまり、気にならない…だけ」

「(無視された!)」


[utako] #というか何も知らないのを感じてあげて!



一心
「でもキミ、せめて安全かどうかわからへんかったらタマネギ食べさせられへんで」
一心
「つまり、料理のレパートリーがだいぶ減る。うちは生姜焼きも玉ねぎ入れてるし、ハンバーグもすき焼きもアウトやな」
エヴァ
「…………それは、ちょっと……困る、かも……生姜焼きに…、タマネギ、欲しい…」
一心
「もちろん、凪ちゃんが持ってきたネギも余らせることになる、勿体ないやろ」

「うん、おしりにも入れられないしね」


[arca] #今の材料では無理かも。会ってるんだし。無視は無視ですし



一心
「それは入れんで良い!」
エヴァ
(生姜焼きは効いた)
一心
「とりあえず、一緒に教授に相談しにいこ。その上でエヴァちゃんが放っといてえ言うんなら僕はそれ以上何も言わんし、やっぱタマネギ系駄目やから治さんとアカン言うなら、教授が何言うても協力したる」

「も、もしかして、作品のこと気にしてる?」
エヴァ
(頷いて) 「…作品、の…事?」

「こー、スポンサー怒らせて活動できなくなっちゃうとか」
エヴァ
「…それは、当然…」

「そだよね、うん」
一心
「そんな怪しいスポンサーなんか切って他捜したれ、くらい言ってやりたいけどなあ。特にコネもないのに他のスポンサー探す手助け出来ひんし」
エヴァ
「…他に、払いの…良い、人……居たら、別に…他でも、良い」
一心
「ちなみに、製作費とかどんくらいもらってるん?」
エヴァ
「…制限、特に…なし」

「いいなー」
一心
「……実際どんくらい使ってるん?」

「剣サンも以外と野暮いですね」
エヴァ
「…大きさ、にも…よる、けど……大体、1~2百…ぐらい」
一心
「そりゃまた豪気な……で、それをキミ出来あがった後に寄付してるわけやろ」
エヴァ
「…移送、料……も込み、で…材料、高い…から」

「クラクラしてきた」
一心
「まあ、そんだけ出してくれる人で、真っ当な人見つけんのは難しいわなあ。とりあえずは、明日にでも一緒に教授に相談行くか」


[utako] #人肌の石膏材>移送料>生活費・学費



エヴァ
「…うん」

しっぽもふもふ



一心
「ところで……その耳としっぽ触ってみたらあかんかな?」
エヴァ
「…?」
一心
「いや……さっき凪ちゃんがもふってるの見て気になって」
エヴァ
(自分でも、もふっと掴んでみてから) 「…別に、良い…よ。」

「くすぐったそうな表情も書きたかった所なの」
一心
「おおう、じゃあ遠慮なく」(慣れた手つきで尻尾を毛並みにそって撫でる)
エヴァ
「…くすぐったそうな…表情」 (少し考えてから、ちょこっと眉があがった

「いいよいいよー。演技みたいですけどこの表情は剣サンのおかげです」
一心
「昔飼ってた犬はしっぽ撫でさせてくれへんかったからなあ」
エヴァ
(自分ではよく動かせない分、撫でられて反応するように尻尾がぱたんぱたんと動く) 「…剣さんは、撫でたり…するのが…下手?」
一心
「え、そうなん? お腹撫でられんのは好きやってんけどなあ、あの子」


[TK-Leana] # 割と上手い



エヴァ
「…女の子、に…触るの…が」
一心
「し、失礼なこと言うなや!」

「いやらしい手つき?」


[TK-Leana] # 下手ではないが上手くもない感じ。経験少ないけど手先は器用だから
[TK-Leana] # あと、人の身体の事は下手な医者よりよく心得てるので



エヴァ
「…眼つき、は時々…やらしい」
一心
「むぐ……」

「目つきはどうしようもないね」(えへ
エヴァ
「…」 (不意に尻尾の付け根近くを撫でられた時に、少しだけプルッと震える)
一心
「ん、ここ嫌か」

「そこ付け根じゃないですか。えっちです」
一心
「え!? いや、確かにお尻近いけど」
エヴァ
「…先のほう、触れられる、より…は…気持ち……よかった、気がする」

「付け根の直下はもうデリーケートな場所なんですよ?」
一心
「気持ちいいんやったらええんとちゃう?」(つつー

「(ダメだ調子のってる)」


[TK-Leana] # そういう意味で気持ちいいのだとは気付いてない



エヴァ
「…」 (気持ちが良くなり、ぱたんぱたん、と尻尾を振るが何分太いので当たると案外痛い)
一心
「いたっ、犬の尻尾って結構堅いのな」
エヴァ
(ぶんぶん、べちべち)


[TK-Leana] # 尻尾を振ると先の方が撫でにくくなって必然的に根元に近い方を撫でることになるわけだな



一心
「いたいいたい、嫌やったらやめるけど、これ自分で動かしてるん?」
エヴァ
「…そんなに、……器用、には…動かせ、ない」
一心
「ほんなら撫でるのは耳にしとくか」


[TK-Leana] # もふもふ



エヴァ
(眼を閉じて割と気持ち良さそうに大人しく撫でられてる。毛は多いが薄い)

(じっくり描いている
一心
「改めてみると、睫毛長いよなエヴァちゃん」
エヴァ
 「…爪楊枝、乗る」
一心
「マジで!?」
エヴァ
「…うん」
一心
「さっすがやなあ」(まじまじと見つめる
エヴァ
(パチっと眼を開けて) 「……剣さんは、よく見ると……毛穴が」
一心
「毛穴が無い人間なんかおらんわ!」


[TK-Leana] 一心は平安時代的な美形(婉曲的表現
[utako] #ふくよかなまろ



エヴァ
「…顔、お肉…」 (ぶよぅ
一心
「ほっへたひっはるな」

「できました!」


[TK-Leana] # と言うか顔が近い事に気付いて赤くなった
[arca] #じゃじゃーん



一心
「お、おう、なんや本気で描いとったんか」
エヴァ
(ぱっと離して、凪の絵を覗き込む) 「…」

「艶やかなケモエヴァちゃん」

「と、いやらしい剣サン」
一心
「ちょ、ちょっと待て。別にいやらしくないやろ!」

「下心なくてもやってることはいやらしかったですよ?」
エヴァ
「…毛を、撫で回す……剣さん」
一心
「冤罪や! 毛、言うな。毛!」

「敏感な所を執拗に攻めて悦ばしてましたよ」
一心
「それは、エヴァちゃんが気持ちよさそうやったから……」

「もし私があんなことされたら…」(ぽ


[arca] #小さな翼をパタパタさせながら両手で頬を押さえる



一心
「キミはしっぽはないやろ!」

「ありますよ?」(ぷり
一心
「あったとしても尾羽的な何かやろ」


[arca] #スカートをちょっとさげると鳥の尾がでてきた




「ちゃんと尻尾です」


[arca] #くいくいと動く



一心
「ほぼ羽やん」


[utako] #門音さんは普段生えてないが変化の段階を調整することでペンギンの尻尾みたいなのは出てくるのだ!




「ちゃんと骨もありますよ?付け根があるんだから同じです」
一心
「くっ、でもエヴァちゃんは良いって言ったし!」
エヴァ
「…鳥…、尻尾……ガラ、……出汁、と……お肉」 (ハッ

「別に良いか悪いかは議論してないですよ?それについてはどっちかと言えば私も良いです。いやらしいかどうかです」
一心
「エヴァちゃんにとってはいやらしくなかったんやろ。なあ?」

「あ、エヴァちゃん…私を出汁にしようとしてる!?」
エヴァ
(何か想像してる。多分美味しそうな何か。尻尾が揺れる)

「お、オイシクナイヨー」(尻尾を隠し
エヴァ
「…やら、し…食う?」
一心
「あかん、食欲に意識行ってるわ。ていうか、さっきご飯食べて今デザート食べたばっかりやん!」

「さっきまで焼き鳥食べてたもんね」
エヴァ
「…冬だから…、…………あ、尻尾、とか生えたから…、カロリーが……に、しよ」
一心
「ほんまにおなか減ってるなら、まだなんか作るか?」
エヴァ
「……食べ過ぎは、よく、ない……から今日は…もう、良い……、もう少し寒く、なったら……もっと、肥えて…美味しくなる、かも…しれないし…」


[utako] #ぱたぱた




「肥える?」
エヴァ
「…凪、さん…は、野菜…ばかり、じゃなくて……もっと、炭水化物とか…たんぱく質……摂った、方が…良い」
一心
「あかん、食べる気満々や」

「トウフとモヤシぐらいしか買えないんだけどなー…私もポーンとお金くれるスポンサー欲しい」
一心
「そういうのが簡単に見つかったらなあ」
エヴァ
「…一番、それが……大変」

「むー」

時系列


2012年12月

解説


イヴの夜に薬を盛られて前後不覚に陥るエヴァ。翌朝体調不良で一心と凪に心配されるが果たしてその原因とは……

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月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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