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狭間06エピソード集

エピソード『凪とエヴァたち』




目次





エピソード『凪とエヴァたち』


登場人物



迎火凪
浮世絵や薄い本を描く吹利大学美術学部の生徒。
エヴァ・ライスティール・ホワイトハンド
工芸科の居眠り姫。見た目はとても良い。
剣一心
助平な工学部の先輩。二年ほど休学していたので同学年。

本文




「ふふんふん♪」(カリカリと浮世絵の墨書きをしている


[arca] #版を刷る前の下書きのようなもの
[arca] #発想があると所構わず描き始めるので若干目立つ




「…あ、こ版にならないかな……ま、いいよねー」


[arca] #時々版にならないえを描いてしまうが、それはそれで楽しいらしい
[arca] #食堂でイチャコラしていた男性グループを描写する凪ちゃん




「どっちが受けなのかな……弄られてるから向こうが受けかな?」

「……わかんないから適当で」


[arca] #さらさらと描き終える




「よっし。…あ、お味噌汁冷えちゃった」(ずず


[arca] #冷えたみそ汁を飲干し、煮魚定食を食べ終えた




「午後はフリーだし、サークルに顔出そうかな」

シーン転換




「エヴァちゃーん、みてみて。お昼に描いたの」


[utako] #食堂に居たみたいだった



エヴァ
(A定食持ってずるずるとやってきて…) 「……」
エヴァ
「…ほもぉ…?」
一心
「え、エヴァちゃん友達居たん」(衝撃
エヴァ
「ホモー。じゃないけどね、そこの男子グループ。でもぽかった」


[arca] #実物は普通に仲の良さそうな男子グループ



エヴァ
「…同級生の……、凪さん…、版画、とか……上手…」

「どうもー」


[arca] #門音さんの髪が赤くなってツインテールになった感じ
[arca] #ちなみに墨絵の内容は明らかに実物よりも艶かしい感じに仕上がっていた



一心
「あ、どうも。人形作りとかやってる剣一心いいます」

「え、人形ですか。いいですよね、雛人形とか」(親近感

「迎火凪です、よろしくね剣サン」
エヴァ
(定食載ったお盆を置いて、じーっと墨絵を眺めてる)

「どう?それはちょっと画的に版にならないんだけど。魅力的に描けた気がするんだ」
エヴァ
(10分程眺めて) 「…上手」

「わーい。後で裸にして本に載せよっと」


[arca] #喜ぶ



一心
「やっぱ腐ってるんかいっ」

「クサッテナイヨ」(ヤバいという感じの顔で棒読み
エヴァ
(席に座って眠そうに食事を始め) 「……たまに……、そう言うの…見せてくれる…」
一心
「エヴァちゃんの教育に悪いなあ」

「剣さんも見ます?ちょっとライトな所から」
一心
「ホモォには興味ないねんけどなあ」(ぺら


[arca] #一見女性っぽいのとか太めショタとかが




「だいたい引かれるんですけど、剣サン寛容ですね」
一心
「まあ、作品と作者の人格は別やしな」
エヴァ
「…剣さんは……、大体…何しても……許してくれる…、寛容…」
一心
「そこまで聖人やないぞ!」


[arca] #世間一般の萌え要素も取り入れつつ和テイストな絵柄



凪さん
「すがった通りの仏様なんですね」


[arca] #姿通り



エヴァ
「……ブッダ…?」

「せんとくんとか」
一心
「あー、体型的になっ……てやかましいわ」

「チャームな切れ長な目もにてる気がします。本当に寛容だねエヴァちゃん」
エヴァ
(小さく頷いて) 「……チャーミング」
一心
「三度続いたらキレてええって事やな」

「こわかわいいです。モデルにして良いですか?」
エヴァ
「………………剣さんが……モデ、ル…?」
一心
「やめてくださいしんでしまいます」

「あはは、冗談ですよ。半分。ちゃんと真面目なのも作ってますし、そっちでも使いたいんですけどね」


[arca] #と言いつつほもぉでない作品も取り出す
[arca] #構図が散らばったりしてない古典的な美人画や風情物



一心
「なんやちゃんとしたのもあるやん」

「春画もたまにやりますけど、大体風俗物か風景が主ですよ。さっきのは趣味です


[arca] #主に人物の機微に力を入れている印象



一心
「へー、エヴァちゃんが興味持ったのも分かるわ」

「講義中に墨絵描いてた時、エヴァちゃんが後ろから見てたときは」

「心臓止まるかと思ったけどね」(あは
一心
「あー、気配無く立つもんな、この子」
エヴァ
(眠そうにご飯食べつつ) 「…見てただけ」

「エヴァちゃんガンバって描いたヤツやほもぉでもちゃんとほめてくれるから好き」
一心
「そういうの気にせんもんなあ」
エヴァ
「…zzZ」

「あ、寝てる。お味噌汁に毛が…」
一心
「またこの子は……こらエヴァちゃん。飯くらい真っ当に食べんかい」

「海老フライ食べちゃうよー」
エヴァ
(薄ら眼を開けて) 「…剣さんが……串カツ、に…?」
一心
「人を食おうとすな」

「私もたまにおいしそうとか言われちゃうよ」
一心
「見境なしやな」

「食べてもおいしくないと思うけどなー。でもタマネギと一緒なら大体おいしいし、もしかしたらいけるかも?」
一心
「どんだけタマネギ好きやねん」
エヴァ
「…たまねぎ…お肉…黒胡椒で焼いたの……、夜、食べたい…」

「スタミナ付きそうだね」
一心
「はいはい、今日は肉ね」

「え、エヴァちゃんと剣さん…そう言う関係なの?」
エヴァ
「…うん」

「そっかー、いいなー」
一心
「キミ、考えんの面倒やから適当に頷いてるやろ」
エヴァ
「…先輩と、後輩…」

「主従関係とかじゃなくて?」
一心
「ちなみにどっちが主やと思ったん?」

「んーと……つ、剣サン?(先輩だからここはそう言っておこう」
一心
「よし」

「私も食べたいです、お肉」
一心
「煮干定食やなくてハンバーグ辺り頼めば良かったのに」
エヴァ
「…剣さんの…お肉?」

「頼んだときはそう言う気分だったんだもん。剣サンとかタマネギの話してたらそう言う気分になったんです」

「剣サンのお肉は、おいしいの?エヴァちゃん」
エヴァ
「…剣さんの…生姜焼きは…美味しい」

「いいなー、毎日おいしそうなの食べれて。寮生活になってからトウフばっか食べてるよ」
一心
「なんや催促されてる気がして来た」

「ソンナコトナカトヨ」(チラッ
一心
「こっちも頻繁に肉食いたがるエヴァちゃんを程々に抑えてやりくりしてんねんから、そんな余裕ないねん」

「お肉チャンス、期待してます」
一心
「持ち込みやったらええよ」
エヴァ
「…私が…出す、よ……クリスマス前…だから」


[utako] #いいことする



一心
「なん……やと……」

「うわー、エヴァちゃんありがとう!わたしは……トウフとタマネギぐらいなら…」


[arca] #十円玉がたくさん入ったがま口を開きつつ



一心
「えらい貧乏してるなあ」
エヴァ
「…凪さん…びんぼ」

「版画はお金かかるんです。それに同人誌の印刷代と旅費で今月は……」


[arca] #指折りかぞえて(ヽ´ω`)




「本が売れればお返ししますよ」
エヴァ
「…お金貰ったら…奉仕にならない…から…要らない…、迷える…貧乏人に…救いの手」

「エヴァちゃんが聖女に見えるー」(へへー
一心
「聖戦行くねんな。黒子のバスケ全面アウトらしいけど大丈夫やったん?」

「私は一次ですから被害はないです。仲間は悲鳴あげてますけどね」

「仕上がったら二人にもあげますね」


[arca] #おもに日常のエピソードをふじょしレンズで通した風景を作風としている



一心
「ボクそういう趣味はないからええわ」
エヴァ
「…剣さん……、決めセリフ……、お返しだったら…体で支払って、貰おうやないか?…って…言うタイミング……ここ」
一心
「キミはボクの事を一体なんやと思ってるねん」

「え?剣さんってじつはそういう…」


[arca] #はわわ、肉まん系男子?!とか言いつつ



一心
「言いません!」

「冗談です。じゃあ剣さんには版画ですね、お返しとかじゃなくて純粋にもっと作品を見て欲しいんですよ」
一心
「それなら貰っとくわ」

「はい。エヴァちゃんもありがとー」
エヴァ
「…うん」
エヴァ
「…良い事した」

「エヴァちゃんはほめてのびる子だから、剣サン」(ほめてさしあげろ
一心
「え、そうなん?」
エヴァ
「…しらない」

「そうです(良く知らないけど」


[arca] #あんまり深く考えていない



一心
「この子の良い事ってクリスマスまで限定みたいやし、意味無いんちゃうかな」

「そうですか?」
一心
「そうそう、基本興味ない事には興味ない子やから」
一心
「もうちょい色んな事に興味もったらええのに」
エヴァ
「…色んな…事?」

「色んなこと?」
一心
「オシャレとか」

「なるほど、そうだね。元がきれいだからあんまり気にならなかったけど、おしゃれしたらすごいかも」
エヴァ
「……その内」
一心
「素材はほんまに可愛いねんからなあ」
エヴァ
「……持ってない…わけじゃない、けど……面倒…」


[TK-Leana] # ちょい30分ほど離席
[utako] #てらー




「私もおしゃれはちょっと疎いんだよね…」
エヴァ
「…作業しやすい格好が……良い」

「わかるわかる。作業着の方が楽だよね」


[utako] #何ともなだめっこ達
[arca] #油断してると作業着のまま出歩く
[utako] #うっかりぱんつ履き忘れる
[utako] #うっかりでもないが
[arca] #作業着は半襦袢でノーパン
[utako] #襦袢で学校着てるの凪ちゃん
[arca] #たまにね!作務衣に近いもの
[utako] #似てても襦袢は下着だよ!
[arca] #部屋着部屋着
[arca] #下はジーパンだったり
[utako] #下はちゃんと履いてた
[arca] #下はいてなかったらヤバい
[TK-Leana] # もどり
[utako] #おきゃ
[arca] #寮内だとたまに……いや
[arca] #おk



一心
「キミらはもう少し拘りなさい」

「剣サンは何かおしゃれしてるんですか?」


[TK-Leana] # 常に着物



エヴァ
「…剣さんは…代わり映え…しない…」
一心
「まあ、これも拘りやね」

「それっぽいですもんね」
エヴァ
「…そう言う、拘り、なら…ある………下着は…締め付けるから…、何か…嫌…」

「作業してるときは私も外すよ。拘りって程じゃないけど」

「私のこだわりは、これかな?」(ツインテールをちょんちょんと触りつつ
一心
「ツインテール?」

「うん。お気に入りの髪型です」
エヴァ
「……オールバックも…、実は…拘り」

「結構こだわりあるもんだね」


[arca] #ちゃんとこだわりあるし別に良いんじゃね的な雰囲気を醸し出す
[utako] #エヴァのはただの無精でオールバックにしているだけなのは大体バレてる



一心
「でも実は前髪切るの面倒なだけやろ」

「それは言わない約束……」
エヴァ
「……剣さんは…なんで…伸ばしてるの?」
エヴァ
「………まさか、モテ……?」

「剣さんも男ですもんね」
一心
「ええと、そりゃあ……カッコイイから!」
エヴァ
「……………………へぇ」
エヴァ
(喪に服してとかだったら少しは関心していたが理由があれだった)

「人形の髪に使うととかだと思ったけど全然普通だったね」
一心
「そんな怖い事するか」


[TK-Leana] # まあするんだが
[TK-Leana] # 異能は普通に隠してるので説明に困った




「そっか、世間一般からしたらそうですよね」

後日談




「本が印刷所から届いた!」(きゃっきゃ

「うーんこの香り。やっぱ仕上がると違うなー」(ぺらぺら

「あとでみんなやエヴァちゃんに見せに行こうっと」

「会場に送ってもらうよう手配したし、手元の分は大事にしないと」

時系列


2012年12月

解説


凪との出会い。コレだからナマモノが行ける人は……

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