狭間06エピソード集
私立探偵部の日常

エピソード『火星マッスル』

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目次

• エピソード『火星マッスル』
  
  
  
  • 登場人物
    
  • 本文
    
  • 時系列
    
  • 解説
    
  
  

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エピソード『火星マッスル』

登場人物

佐藤火星

私立探偵部部員兼、園芸部員。筋肉が凄い。

坪井実美

私立探偵部部員。ちみっこA。

国東ジャン

私立探偵部部員。ちみっこB。

本文

[utako] ＃放課後、園芸部の野菜畑

火星

（余ったさつまいもの栽培スペースを作っている最中、空を見上げて小休止していた）

[utako] ＃１０分程呆けた様に空を見ている上級生に対して、新入生達がやや心配そうな視線を向けているが
[utako] ＃奇異な視線には敏感な火星も、その時は夢見心地で周囲を気にする事なく空を見上げていた。

火星

「……」

園芸部員

「……佐藤さん？」

火星

「……」

園芸部員

「おーい、佐藤さーん？」

[utako] ＃流石に心配になった３年の女子部員が近寄ってきて、ふにょん、と乳を掴んだ。

火星

「……へ。あ、びゃぁ！？」

園芸部員

「大丈夫？」

火星

「どぅ、だ、大丈夫じゃないです！！」

園芸部員

「やっぱりかぁ、疲れてるなら今日は早めに上がっても良いよ」（どんだけのサイズなんだ、と手に残る感触と自分の大きさを比較しつつ

火星

「え、あ……体調のほうは平気、です」

園芸部員

「そう？　それなら良いんだけど、梅雨時期って体調壊しやすいから気をつけてね。切が良かったらいつでも終わって良いから」

[utako] ＃じゃね、と軽く手を振りながら去っていく

火星

（一礼して）「……切り、は良いか……終わってるし、今日は部室に戻ろうかな」

[utako] ＃呆けていた様な自覚はあるが、心配されるほど長く見上げていたのだろうか、と考えながら道具を片付け始める

火星

（片付けしつつ、ちらちらと空を見上げては……また一つ、と数を数える）

[utako] ＃流れ星があるわけではないが、飛蚊症にも似た幻影が空から地面に落ちていくのが見えていた。
[utako] ＃それが何か、火星自身には解っておらず。視界の端に埃が見えるような感じ、と言うのを数えているだけだった。

火星

「（最近寝不足なのかなぁ、放課後はよく眠くなるし……寝る前のストレッチがダイエットに効果あるって聞いたけど、寝つきが悪くなってるのかなぁ……）」

[utako] ＃噂話程度の知識を真に受け実践してみてはいるが、身体は柔らかくなった気がしても体重が減る事はなかったり

火星

「（……お菓子、少しだけ食べるのもやめた方が良いのかなぁ）」

[utako] ＃よいせ、と女子生徒が担ぐには無理のある量の道具類を纏めて持ち上げ、ずっしずっしと歩いていく
[utako] ＃朝晩と部活で相当量の運動をこなすために増えた筋肉のせいでもあったりする。
[TK-Leana_sleep] # かなりマッシブ

火星

「うん、そうしよう。でも……お茶会のクッキーくらいは、……うーん……」

[utako] ＃間食で補っていたカロリーを減らして、後に妙に腹筋割れて来た事を後悔したりする
[MOTOI] ＃まっちょまーず

ジャン

「ようそんなに持てるなあ」

[utako] ＃脱いだら凄かった系

実美

｢力持ちなのです｣

火星

「……」（言われて他の女子生徒、特に新入部員達が鍬を持って『やだー重いー、腕痺れるー』なんて言っているのを見て、何か気付いた）

火星

「……えっと、あ、あいたた……流石に持ち過ぎた……かなぁ」

ジャン

「今更感」

実美

｢うそくさいのです｣

火星

（ギクッ）「……実美ちゃんとジャン君だって、結構力持ちだよね！」

[MOTOI] #しまった、漢字逆
[utako] ＃何か違和感あると思ったら

火星

（ほらほら、２年生になったし、僕も体力ついてきたから、これぐらいは持てるんだよ、だよ、と焦った様に身振り手振り）

ジャン

(わしっとわき腹を触る)

ジャン

「いや、腹筋すげーじゃん」

実美

｢筋肉質なのです｣（じーっ

火星

「う、運動した後だから！　筋肉が硬くなってるだけだから！」（ひぇぇ、と小走りで道具を置きに行ってしまう）

実美

｢あれだけの量を持ってあの身軽さは凄いのです｣

火星

（戻ってくるときに筋肉を揉んで柔らかくしようとしている）

火星

「今年の夏のサバイバルキャンプはやめとこ……、食べて遊んで、もっと女の子らしくしよ……」（うん、と何か決意した

ジャン

「ブートキャンプ？」

[utako] ＃重いもの持てないーｷｬﾋﾟｷｬﾋﾟしてる女子生徒や小さい実美や先輩ズに憧れを持ってる

火星

「これ以上硬くしないもん。ブートじゃないもんね」（ぶーぶー、と軽く頬を膨らませて

実美

｢ブーツ履くのです？　｣（すっとぼける

火星

「……可愛いビーチサンダル履きたいなぁ」

[utako] ＃園芸部の手伝いの時に常用しているゴム長靴を見て、深い溜息
[utako] ＃それでなくてもごっつい脚に可愛いサンダルが不釣合いで雑誌の夏の特集記事を見てげんなりする事がある

火星

「……夏は大人しく過ごそう……、そうしよ……」

[MOTOI] #すっかりヲトメになって。
[utako] ＃ヲトメになるにつれて気になる体の事情
[utako] ＃最近の佐藤家では父の肩身が狭いらしいです
[TK-Leana] 男一人だしねー
[utako] ＃休日にキャッチボールしてくれないとか

時系列

2013年6月中旬

解説

園芸部の活動をする火星。重い荷物も片手で持ち上げるマッスルボディを密かに気にする。

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