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狭間06エピソード集
私立探偵部の日常

エピソード『雨の日の暇つぶし』




目次





エピソード『雨の日の暇つぶし』


登場人物



佐藤火星
部室でアイアンマンを見る私立探偵部部員。

国東ジャン
デッドプールが好きな私立探偵部部員。

坪井実美
空は飛べない私立探偵部部員ロボ。


本文


[utako] #私立探偵部



火星
(雨の日は園芸部の手伝いもお休みなので、誰かが持ってきたDVDを部室のパソコンで見てる)

ジャン
「なに、エロいの?」

火星
(購買で買ってきたフランスパンをもしゃもしゃ食べつつ)「エ、エッチなのじゃないよぉ」

火星
「これこれ……アイアンマンって言う作品」(パッケージ見せて

ジャン
「ああ、社長の」

火星
「そうそう……、格好良いなぁって思ってさ」(再生押して視聴再開



[utako] #アイアンマンスーツも気に入っている様だが、軟派なおじさん主人公も気に入ってる様子



ジャン
「まあ、分からんでもないけど俺はスパイディの方が好きだな」

火星
(フランスパンちぎってジャンにも差し出しつつ) 「スパイダーマン?」

ジャン
「そうそう、いかすよねあいつ」

ジャン
「まあ、一番好きなのはデッドプールだけど」

火星
「ビルの間を糸を使って飛んでる時にイヤッホーって叫んでるの良いよね。」(デッドプールって何? みたいな顔してる

ジャン
「そうそう。それで、火星も空飛べるように足改造すんの?」

火星
「義足はやだなぁ。(苦笑して) でも、空は飛んでみたいなぁ……」

火星
「(あ、そっか……何か良いなーって思ったのは、自由に空を飛んでるから……なのかな)」



[utako] #もしゃもしゃ食べつつ何か納得して



ジャン
「空かあ……サティのエレメンタル操作じゃ空飛ぶのは無理なんだよな。飛行するには揚力が居るから……」

美実
「空飛ぶ話なのです?」

火星
「うん。空を自由に……自由に空を飛べたら良いなぁって」



[utako] #大人の事情で言い換えた



火星
「サティのエレメンタル操作って……そもそも、どう言う事ができるの?」

ジャン
「うーん、四大元素は分かるよね」

火星
「火とか水とか、RPGのゲームで出てくるのだよね」

ジャン
「うん、あらゆるものはプリマ・マテリアと乾湿、熱冷の組み合わせからなる四つの元素。即ち、火、風、水、土から出来てるんだけど。ホムンクルスであるサティはこれらの構成に手を加える事によって自在に操ることが出来るんだ」

火星
(1秒で眼が点になったが) 「……、それで空力とか、重力とかを自在に操れないの?」

ジャン
「うん、原理的に言えば黄金変成すら可能なんだけど、成長過程にあるサティはまだ、元素をそれぞれ別々にしか操れない。つまり、火を起こしたり風を吹かしたり、その程度しか出来ないの」

火星
(研究所の水中訓練を思い出しつつ)「風を吹かしたり……て、細かく、強く噴射できたりするの?」

ジャン
「流石にあんまり細かい事は……できるかな、サティ」

サティ
「扇風機くらいならー」

火星
「姿勢制御するのも、ちょっと難しそうだね……」



[utako] #どうにか出来ないかなぁ……と少し考えつつ、画面の中で空を飛ぶアイアンマンに夢を馳せる



ジャン
「実際、個人サイズで飛ぼうと思ったらジェットより重力制御無いと大分きついよな」

火星
「低重力や無重力で動くのとは違うから……、魔法みたいなのじゃないと大変だろうね」



[utako] #ぱくっ、と最後の一欠けらを食べて



ジャン
「ところで、なんで唐突に社長見てたん?」

火星
「園芸部のお手伝いお休みになっちゃったから、暇になっちゃって」

ジャン
「まあ、この雨だしなー」

火星
「僕がやってる依頼のほとんどが屋外でやる物だから、ストレッチした後はもうゆっくり読書したりでさ」



[utako] #ソファーの上で長く手足を伸ばして、だらけモード



ジャン
「だらけてるなー。まあ、俺もだけど」

火星
「……一応、屋内練習しないといけないのもあるけど、練習相手の先輩も今日は用事でいないから良いの、だらけて良いの……」(良いの、良いの、とタオルケットを膝にかけつつお昼寝モードに移行してる

ジャン
(あくび)「先輩が居てはだらけられんとは、まだまだ未熟だなあ」

火星
「ジャン君は普段からだらけ過ぎだよ。駄目だよー」

ジャン
「いいのいいの」(ソファーにだらり

火星
(タオルケットをお裾分けして)「だらけ過ぎて、部屋にキノコとか生えてきてない? 梅雨時だよ?」

ジャン
「さあ。本棚の裏とか怪しいかもしれん」

火星
「……今度ひっくり返して掃除しよ」

ジャン
「しばらく雨だしなー」

火星
「早めに梅雨も終わると良いね。そしたら直ぐに夏休みだし、沢山遊べる……かなぁ。今年は」

ジャン
「夏場は寝てても暑いよなあ」

火星
「クーラーつけなよ。寝てる間に熱中症になっちゃうよ」

ジャン
「そこまで暑くはないし」

火星
「なら良いけど。ウチは裏が直ぐに林になってるおかげで、夏場でもちょっと寒いぐらいだから……そんなに気にした事ないなぁ」

ジャン
「すぐ横が林って百足とか入って来るでしょ」

火星
「年に1、2回ぐらいは見るよ。つまんでポイッて外に逃がしちゃうけど」

ジャン
「あー、お前なら噛まれるの怖くないしな。便利で良いなあ」

火星
「へへへ……、でも感覚手袋つけてからは触ったことないから、どんな感じなのかちょっと不安なんだよ?」

ジャン
「ああ、そうか。アレつけても毒は効かないから、噛まれても痛くないのかな」

火星
「尖った物を触ったときにはやっぱり痛いから……噛まれたら痛い気がする」



[utako] #手を揉みながら、うーん、と



ジャン
「アレ痛いのほとんど毒のせいだから」

火星
「あれ? そうなの? カプッてやられてもそんなに痛くないの?」



[utako] #きょとんと



ジャン
「多分」

火星
「……多分」



[TK-Leana] あんまり詳しいわけでもないので自信ない



火星
「噛まれない様に気をつけよう……」(と思いつつ、どんな感触なのか、割と期待してたりする



[utako] #そして数日後に、初めての感触に悲鳴をあげるのであった
[TK-Leana] トラウマにならないと良いけど
[utako] きっと腕に上られてゾワゾワした感触を云々

時系列


2013年6月

解説


雨の日はやる事がなくて色々暇な私立探偵部二年組。

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月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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