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狭間06エピソード集 私立探偵部の日常

エピソード『梅雨の猛暑日』


目次


エピソード『梅雨の猛暑日』

登場人物

カウラアード・シルフィ・ルートスペード
二代目黒の戦士。吸血鬼だから熱中症とか平気。
佐藤火星
三代目黒の戦士。謎のインベーダーでも暑さには弱い。
鏡阿光
私立探偵部部長で、カウラの彼氏。よく見物にくるっぽい。

本文

[utako] #朝霧の濃かったとある休日。
[utako] #トーナメント部グラウンド端、開戦前に待機している2人の黒騎士の姿があった。

軽甲冑黒騎士@カウラ
『……晴れたわねぇ』
重甲冑黒騎士@火星
『晴れましたね……』

[TK-Leana_sleep] # 霧の日はカラッと晴れるものな
[utako] #地面からの湿気で結露した鎧の着心地は悪く、ついでに熱を持ち易い黒の鎧は移動式サウナになっていた。

阿光
「その鎧、熱中症にならんか?」
カウラ
『……私は平気なのだけれど』

[TK-Leana_sleep] # 暇で見物に来た

火星
『……僕はまめに抜けないと、……正直まずいです』

[utako] #二人ともなんか遠くのほうばかり見てる

阿光
「ああ、そっちの方が重装だもんな」
カウラ
『水冷式にするのは6月を終えた頃で良いかと思ったのだけれど……、抜かったわね。我慢しなさい』
火星
『……はい』

[utako] #鎧の隙間から汗か露か解らないものが垂れてる

カウラ
『……これってもう、一番下には水着でも着てる方が楽なんじゃないかしら』
阿光
「ちなみに、現在の気温は35度近いそうだ」
火星
『……』(ガシャン、と膝をついた
カウラ
『貴方は白組のスパイか何かかしら……、心理戦とはやるわね……白組大将。私直々に屠ってあげて良いわ……』
阿光
「吹利は盆地だからな……夏は暑くなるんだ」
火星
(暫く綺麗なorz状態だったが、急に立ち上がり、鎧の手甲でガシャガシャと顔を擦り始めた。もちろん甲冑に阻まれて挙動不審にしか見えない)
カウラ
『暑さで混乱状態に陥ったのかしら……』
阿光
「かもしれん……スポーツドリンク飲むか?」
火星
『あ、あああ、汗が眼にぃッ!! いつもより辛そうな汗が、眼に、眼がぁあ!!』(ガシャガシャ
カウラ
『私は戴こうかしら……』(放置
阿光
「おう」

[TK-Leana_sleep] # ストロー付きの魔法瓶

火星
『だ、誰か、水、水で顔を―――』
阿光
「とりあえず兜脱いだらどうだ」

[utako] #救護班が用意していた脚を冷やすための水が入ったバケツを取りに走り、兜の前面部から飲み干す様に豪快に水を中に流し込みはじめた

カウラ
『あれ、戦闘中に脱げないように細工してあるのよ……』

[utako] #隙間からストロー咥えて飲み始めた

火星
(鎧の各所から水を噴出して噴水状態のまま戻ってきた)
阿光
「そりゃまた、この状況では難儀な事だな」
カウラ
『……環境への適応が、我慢すれば何とかなる、程度で済む様な人材じゃなければ厳しいわね』
火星
『ごぼだいぼうぶべぶ……ゴボボボ(もう大丈夫です)』
阿光
「なんて言ってるんだ?」
カウラ
『……やる気は誰にも負けません、かしら』
火星
(ぴょんぴょんと跳ねて残っている水を排出)

[utako] #だらけたりはしゃいでる内に開戦が間近である事を告げる笛が鳴る。

阿光
「お、もう時間か」
カウラ
『そうね、そろそろかしら。……私は左翼、火星は右翼に居るから、応援してくれても良いわよ』
阿光
「おう、頑張って来い。二人とも、後で冷たいもんでもおごってやるよ」
火星
(やったーと両手を挙げ、置いておいた柄の長いメイスを二つ担ぐ)『頑張ってきます! 先輩』
カウラ
『心の躍る提案ね。やる気が出てきたわ』(マントを靡かせて剣を取り出す)

[utako] #スイッチを切り替え、黒騎士として戦場へと向かって行った。

阿光
「おー……それにしても。真夏だなこれは」

[utako] #暑い日の、とあるトーナメント部の隅っこの小話でした

時系列

2013年6月。

解説

気温35度で全身甲冑とか、汗で具足がぎゅっぽぎゅっぽ言い出すレベル。
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月影れあな

月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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