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狭間06エピソード集

エピソード『月夜の狼』


目次


エピソード『月夜の狼』

登場人物

エヴァ・ライスティール・ホワイトハンド
狼耳が生えたロリ。肉食動物。
剣一心
面倒見のいいエヴァの先輩。肉。
無戸室香苗
エヴァのパトロン。近衛たちの前では常識人みたいな顔してるが、大分アレなことが発覚。
迎火凪
エヴァたちの友人。香苗さんとは顔が同じ。

満月

エヴァ
(晴れとは言い難く、空に薄くかかる雲を見上げて縁側で尻尾を揺らす)
一心
「満月やな」
エヴァ
「……月、全然見ない、のに」

[utako] #途切れる雲の端から除く満月を眺めて
[utako] #何か気になってる

一心
「狼の本能っちゅう奴か?」
エヴァ
「……知らない」

[utako] #横目に一心を少し見て、また満月に視線を戻す
[utako] #一心の家って敷地内に結界とか張ってる?

一心
「ほれ、生姜湯。ただでさえ冷えんのに、縁側で月見とか風邪引くで」

[TK-Leana] # あったとしても外敵の探知ぐらい

エヴァ
「……生姜、の匂い……凄い」
一心
「うん、苦手やったか? あったまるで」
エヴァ
「……大丈夫」

[utako] #ちびちび飲み始める

一心
(それを見て、自分の分もずずずと啜る)

[utako] #並んで月を眺めてると
[utako] #静かに誰かが結界を越えて敷地内に入ってきた

一心
「……む」
一心
「エヴァちゃん、なんや招かれざるお客さんみたいや」

[TK-Leana] # さっと器用に、懐紙を折って鶴を作る

一心
(ふっ)

[TK-Leana] # 息を吹きかけると髪の弦が羽ばたき始め、侵入者の方へと
[utako] #鶴が角を曲がって消えると、鶴を咥えた黒い獣が飛び出し屋根の上に着地した

一心
「!」

[TK-Leana] # コソ泥程度かと思ってたので、突然出てきたそれに驚く
[utako] #人間程の大きさはある毛の長い黒い狩猟犬。

一心
「エヴァちゃん、中に……せやな、工房の方まで下がり」

[TK-Leana] # 緊張した声色で

エヴァ
(生姜湯の残り香を消すように鼻を啜って、黒犬を観てる)
一心
「エヴァちゃん!」
エヴァ
「……知ってる、人……だと、思う」
一心
「なん……」
一心
「……エヴァちゃんの方の関係者か」(少し緊張を解いた様子で)
黒犬
(少し前足を上げる様に跳ぶと、黒いシルエットはみるみる人の形を作り、女性の姿をとった)

[TK-Leana] # 懐に入れた手には符呪用の札を油断なく

一心
「不法侵入とは不躾ですな」
香苗
「躾のなっちゃいない、ただの可愛い野良犬だと思ってくれよ。剣一心君」

[utako] #頭の上から可愛らしく直立の犬耳を生やし、ジーパンを軽くずり下げるとエヴァとは違った狼のような尾が出てくる。
[utako] #女性はにかりと、純粋に獰猛に笑った。

一心
「さて、ボクは貴方と会った事も、名乗った覚えもないんやけど」
香苗
「こいつは失礼を重ねて申し訳ない。君の事はまぁ……ご先祖様とは縁があるのさね。昔はうちの子らが何かと中央に迷惑をかけた事もあったが……それはまた話さ」
一心
「なるほど。それで、何の用事があってこちらに?」
香苗
「愛しのエヴァちゃんの様子を観に。使いに任せても良かったんだけどねぇ……矢張り、自分の目で確かめなくちゃぁ年を越せんのさ」
一心
「状況から察するに、エヴァちゃんのパトロンの人で、こうなった原因と考えてよろしいですか」
香苗
(顎を撫でながら眼を細め、じっくりとエヴァと一心を眺めて) 「あぁ。合っているねぇ」
一心
「で、原因ではあるけど意図しての事ではなかったから様子を見に来たと」
香苗
(ん゛、と片眉が上がった)「……」

[utako] #悪役振ろうとしたけど本意を突かれた!

一心
「まあ、何にしても不法侵入はやめてください。こっちかてお客さん来るなら色々準備もあるんですから、先に電話で連絡もらえた方がありがたいです」
香苗
(ぼりぼりと頭を掻いて腕を組み)「……何だい、今の若い子は皆そうなのかい? 浪漫がないねぇ……浪漫が」

[utako] #ぶちぶち言いつつ屋根から下りるてくる
[utako] #ぶちぶち言いつつ屋根から下りてくる

エヴァ
「……香苗、さん……こんばん……は」
一心
「ああ、玄関の方からどうぞ。ボク中から鍵開けてきますわ」
香苗
「縁側で良いよ! 解ってやってんだろ、剣のガキ!!」
一心
「そんな滅相もない」
香苗
「……嫌な子だねぇ。……はーい、エヴァちゃん今日も可愛いねぇ。パンツ何色履いてるの?」
エヴァ
(確認して) 「……白」
一心
「そういうのを臆面もなく答えるんやない、はしたない!」

[TK-Leana] # ちょっと赤面

香苗
「日本人には白が似合うと私は思うんだがね、金髪には赤や水色が良いんじゃないかと、昔から悩んでるよ……私は。今度赤いのをあげるか……」

[utako] #どこぞの絶倫王の様に真剣に悩みながら、2人の傍に寄って来た

香苗
「一心君は」
香苗
「一心君は、そこの所……どう思うかい?」
一心
(ぶっごほっごほっ)
一心
「そ、そんなんしらんがな」
エヴァ
「……普段は……履かない、けど……家じゃ下着は、履けって……剣さんが」
香苗
「あ、あー……」
一心
「普段から履け!」
エヴァ
「……や」
香苗
「……まぁいいさね。個人的な趣味とか、そう言うのは理解がある方さ。それよりもエヴァちゃんの具合、悪くはなさそうだがどうだい?」

[utako] #噛んだ肩を触って、骨に異常がないかこっそり確認

エヴァ
「……大丈夫、です」

[arca] #入るタイミングあるかな
[TK-Leana] # 夜、家の縁側で月見をしながらのシーンだったから、どうだろう
[TK-Leana] # 顔合わせたら面白そうというか、アレひょっとして顔同じじゃなかったっけ
[TK-Leana] # たしか、凪ちゃんも香苗さんも門音にそっくりなんだよね
[arca] #おなじだよ
[utako] #年齢が……、という問題を置くと香苗←門音←凪でモデルになってるので差異はあるけどくりそつ
[utako] #(心が)汚れてるのが香苗、おばかなのか門音、赤いのが凪
[arca] #つまり三倍バカ
[arca] #そういいたいのだな!
[utako] #通常の3倍……かわいそうな子で良いのか

香苗
「あぁ、良し良し……それにしても、狐が出ると思ったが混ざって良く解らん臭いさね。清九朗は何て?」
エヴァ
「……ほっとけば、治る……って」
香苗
「……あの爺の言いそうな事だねぇ。」(あぁ、可愛そうに良し良しと抱えてお尻触ってる

凪と香苗

一心
「所でエヴァちゃん。ちょっと気になってんけどこの人凪ちゃんの親戚かなんか?」
エヴァ
「……?」(首をかしげて
香苗
「……凪ちゃん? (少し考え)九十九神社の、凪ちゃんかい?」
SE
ガラガラ

[utako] #噂をすれば

「ただいまー、ジュースとお酒買って参りましたー」(くるくる
一心
「お、本人が帰ってきた」

[arca] #ごつごつと言えの物にビニール袋ぶつけつつ回転している

香苗
(変な笑顔になりながら……、帰ってきた凪へとギギギと振り返る)
「あー寒かった……ん?」(香苗を見る
香苗
(ビュバッ―――、と凪の口を塞いで物陰に隠れる)
「んぶ!」
香苗
(何か交渉中)<お小遣いあげるから無戸室の事云々内緒にしておくれ、とか

[utako] #野良犬wとか言っちゃったので身バレすると凄く恥ずかしい
[utako] #仮にも当主代理だし

(あー誰かと思えば香苗さんじゃないですかーなどと暢気)
エヴァ
「……似て、る?」(物影指差して
一心
「顔立ちはクリソツやな」
(秘密にするのは別に良いですけど、ちゃんと事情説明してくださいよー)
香苗
(交渉成立したところで、咳払いしながら戻ってくる)
「いやー、まさか香苗おば、お姉ちゃんにこんな所で会うなんてー(棒)」
香苗
「いやー、まさか凪ちゃんに会うなんてー……本気で焦ったが」
エヴァ
「……香苗さん、の……方が、皺が」
「にてるでしょー」(袖からメガネ取り出しつつかける
香苗
(銀の銃弾を食らった様によろける)<皺
「エヴァちゃんが狼退治してる」
香苗
「……良いさね。良いさ……もう私だって歳だって自覚あるんだよ……」
「諦めたらまた皺が増えますよ」

[arca] #ゴトゴトとビニール袋の中の物を出しつつ

香苗
(壁に手をついて暫く落ち込んでいたが……) 「(……凪ちゃんが来てちょいと驚いたが、満月でも……魔獣には堕ちてやしないようだから、一つ安心しとくかねぇ)」
一心
「ところで、上がっては行かれないんで?」
香苗
「良いさ、若い子に混ざると疲れるんだよ」
「え? 帰っちゃうんですか? お泊りはどこに?」
香苗
「ホテルは取ってるさ。もしもエヴァちゃんが獣になってたら、私が一晩中……」
(きゅぴーん
香苗
「世話してやらんといかんと思ったが、その心配もなさそうさね」
エヴァ
(ビニール袋の中のジャーキーを掘り堀り)
一心
「まあ、狼の月に対する反応は個体差激しいですからねえ」
「大丈夫です、剣さんも居るし。私も今日は泊まります!」(ふんすー
一心
「なんで鼻息荒いねん」
「香苗さんのせいです」
香苗
「嫌だね。……何かあったら、一心君達で対処できるかい?」
一心
「突然巨大化でもせん限りはまあ」
エヴァ
「対触手マニュアルもこの前妄想しましたからきっと大丈夫です」

[arca] #えゔぁになっとる

「対触手マニュアルもこの前妄想しましたからきっと大丈夫です」
一心
「どんな状況想定してんねん、それ!」
香苗
「大きくはならないだろうけど、噛み付いて着たら首輪でもしておいてやりな。明日の朝までには大人しくなるだろうさ」

[utako] #自然に首輪取り出して一心に放る

「首輪プレイですか!」
一心
「はいはい。って、まぜっかえすなや!」

[utako] #怪我しないように内側にもこもこのついた、「エヴァちゃん」と名札のついた可愛い首輪
[utako] #手作りっぽいが何かSM臭いものを感じる

「これならかわ剥けたりとかしなさそうですね。良い仕事してますし」(香苗にグッドサイン送りつつ
一心
「実に姉妹やね、あんたら……」
「え? ……あ、はいそうです」

[arca] #そう言う設定だったと思い出した

香苗
(笑って)「ボロボロにボロが出ない内に、私は帰るよ」
一心
「(姉妹やないっぽいなあ……)」
「明日ホテルいきますね」

[TK-Leana] # 苦笑

香苗
「朝には帰るから来なさんな。それじゃぁ、またな。諸君」

[utako] #ぶらりと手を振って、来た時のように大きな犬の姿に成って走って行った。

エヴァ
「……」(珍しく緊張でもしてたのか、見えなくなって一つ大きなため息)
一心
「なんや、エヴァちゃんあの人も苦手か?」
「いっちゃった……」(ふっと髪を飛ばしつつ
エヴァ
「……うん」
「どうして? エロいから?」
エヴァ
(少し考え)「……よく解らないから」
一心
「割と分かりやすそうな人やったけどな、どの辺が分からへんねん」
「あーそう言う所あるよねーお姉ちゃん」
エヴァ
「……かなり、意地悪……な時が……ある」
一心
「そうなんか? まあ、なんでか溺愛してる感じやったけどな」
「我が一族の中でも1番変わってる方なんだよー」

[utako] #門音一派

エヴァ
「……それ、より……お酒、お肉……」

[utako] #ビーフジャーキーを両手で抱えて

一心
「なんや、まだ飲むんかいな。まあ、飲むから買ってきたんやろうけど」
エヴァ
「……今日は、……お腹……空く」

[utako] #じー、と一心のお腹も見つつ
[utako] #ちらりと凪の足や背中に視線が向いたり

「エヴァちゃんと私はジュースだよー」

[arca] #ぷりぷり

一心
「まあ、満月の影響かな。噛みつくなや」
エヴァ
「……」
「最近は私もかじられそうです」
エヴァ
「……」(ぐぅ
一心
「はいはい、追加のつまみ作ったるさかい我慢せえ」
「まだ食べないでね? もっとおいしくなる予定なんだから」

[arca] #えへへー

時系列

2013年1月

解説

満月の夜、予期せぬ闖入者。何事も無くて何よりです。
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月影れあな

月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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