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狭間06エピソード集
私立探偵部の日常

エピソード『完成は近い』




目次





エピソード『完成は近い』


登場人物



佐藤火星
義腕の女の子。
国東ジャン
電脳錬金術の技術者。

本文



ジャン
「大体出来てきた」


[TK-Leana] # さらに改良した火星の感覚デバイスを



ジャン
「と言う事で試しにつけて見ない?」
火星
「………う、うん。良いよ」


[utako] #以前の事を思い出しつつ、ちょっと赤く



火星
「(流石に前みたいな感じじゃ……ないよね)」 
ジャン
「じゃ、さっそくつけて見て」


[TK-Leana] # 薄い手袋型



火星
(受け取って、装着)
火星
「こんな感じかなぁ…」 (しっかり指先まで包んで、ぐっぱぐっぱ
ジャン
「そうそう、どう?」


[TK-Leana] # 普通に感触がある



火星
(ぶるっと身震いして、ぺたぺたと顔に触れて笑う) 「触れるよぉ。ちゃんとほっぺの温さが解る」 (えへへ、と嬉しそう
ジャン
(ゴーグルでモニタリングしてる)「感覚は問題無いみたいだなあ。この方向で行こう」
火星
「前みたいに、何て言うか……刺激が強過ぎなくて良いね」
ジャン
「その辺は調整したから……って、待って。ほっぺ温い?」
火星
「うん、ぽかぽかするし、柔らかいなぁ」
ジャン
(ぺたぺたと自分のほっぺた触って、火星の手を握ってみる)
火星
(ちょっとびっくりして) 「え、と…どうしたの?」
ジャン
「いや、失敗したなあと。ほら、手の方が暖かいだろ」
ジャン
「義腕に体温が無いから感覚がちょっとずれてる感じ。これはどう解決すべきかなあ」
火星
「寒い時はどうしても腕冷えちゃうね。逆に気温高い時とかは熱持っちゃったり」 (にぎにぎしつつ
火星
「あったかい……」 (にへ、と存分に熱吸収
ジャン
「そういえば、その義腕って温度の問題どうしてるんだ? 冷え過ぎて付け根がしもやけになったりしないの?」
火星
「しもやけするほど寒くなる事ってあんまりないよ。身体のほうもちょこっと変わってるから、温度が下がり過ぎても身体の熱を分散させたりして対処してるんだって」
ジャン
「へー、じゃあそこまで気にする事もないかな」
火星
「そうそう。無人島行ったとき、身体冷やしても僕って結構平気だったでしょ」


[utako] #冷蔵まあこ、ただ冷やしすぎてガタガタ震えてたが



ジャン
「でも気持ちいいわけでもないんだろ」
火星
「気持ち言い分けじゃないけど、厚着したり、腕にホッカイロ貼ったりはしてるから、その辺りはあんまり皆と変わらないよ」


[utako] #足は冷える腕は冷える、で見えないところにホッカイロはばっちり



ジャン
「ならいいか」
火星
「うん。…………あれ、今のもしかして、一応心配してくれた?」 (瞬きして
ジャン
「別に。作るなら完璧なものにしないとだろ」
火星
「少しは心配して欲しいなぁ…、あ、何か……腕が冷たい、シモヤケ?しそうな気がしてくるなぁ…」 (うぅ…
ジャン
「そこまで冷たくなかっただろ、今は」
火星
「……暖房入ってると身体の方がポカポカしちゃうから、学校とか家に居るときは実は結構平気。」
ジャン
「感覚を義手の温度とずらしても変な事になるか」
火星
「うーん……、そうかも。何か触ってると手に温度が移ってくる感覚は、ちょっと楽しいなぁ」


[utako] #寒い時に体温高い人に触って暖を取ってる感じ



ジャン
「そうなると、実用化までもうちょっとだな」
火星
「もうちょっとかぁ…、…………えへへ」 (嬉しそうに、わしゃわしゃとジャンの髪型荒らす
ジャン
「今のままだとうっかり手袋釘にひっかけたりしたら酷い事になるし」
火星
「?、どうなるの?」
ジャン
「ええと……痛い」
火星
「……もしかして、こう皮膚が裂ける様な感じの?」
ジャン
「多分」
火星
(若干、わしゃわしゃとしていた手の動きがそろーっとなる)
火星
「……完成した後だと、平気?」
ジャン
「努力するかな」
火星
「できれば人並みに丈夫が良いかなぁ……、お願いしますね、ジャン先生」 (なでりなでり
ジャン
「まあ努力するよ」
火星
「初めてジャン君の努力が心強く聞こえた…」
ジャン
「そんな事言われるとやる気なくすなあ」
火星
「凄く頼りにしてるよ、て言う意味だよ。ごめんね」 (にへ、と笑って
ジャン
「まあいいけど。年内には何とかなるかな―」
火星
「本当早いね。……、ジャン君って何か欲しい物とかある?」
ジャン
「んー、PSVitaとか」
火星
「……で、出来れば2000円以内で」
ジャン
「特に無いかな」
火星
「……こ、困ってる事とかは?」
ジャン
「どうやったら破れた時も安全に使えるかなあと」
火星
「手袋の問題……、僕には解らない……」


[utako] #ガクッ、となりつつ隣に座り直して指の腹を擦り合わせて考え事



ジャン
「別に良いよ無理に考えなくても」
火星
「……こんな凄いの作って貰ってるんだから、お礼はちゃんとしないとだよ。」
ジャン
「半分くらい俺の趣味なんだけどなあ」
火星
「全部趣味でもおんなじ、僕の感謝なんだから」
ジャン
「そういうもん?」
火星
「うーん……、ただで貰っちゃうには何だか友達として悪いかな、て気もするし…何かお礼した方が僕もスッキリするから、そういうもん」
ジャン
「じゃ、なんでもいいや」
火星
「何にしよう…」
火星
(指をスリながら)
火星
(指を摺りながら考えていたが、ぴたっと止まり……) 「……熱、なにこれ…」
ジャン
「どうしたの?」
火星
「指先がじんじんしてる感じ……、暖かいっていうか、熱いっていうか……ちょっとびっくりした」 (ただの摩擦
ジャン
「摩擦熱だなあ」
火星
(掌を軽く擦り合わせて、地味におお…と感動してる)
リュドミラ
「あなどれないのです」(キュキュキュと机を擦り煙を出してみる
火星
(ふと、寒い時にやってる人が居たのを思い出して……おそるおそる、はぁ、と熱い息を手に吐いてみて、ゾクゾクッと身震いする)
火星
「……凄い発見をした気分だよ」
ジャン
「そんなもん?」
リュドミラ
「よかったですね(マータンの幸福度が上昇しています」
火星
(はぁ、はぁ~、と長く息をかけながら) 「……これでどうやって暖が取れるのかなぁ、て思ってたけど……、なるほど」
火星
(酸欠になってきた)
火星
(ぐったり)
リュドミラ
「深呼吸するのです」(すはー
ジャン
「息吐き過ぎ」
火星
「楽しくなって……つい……、でも……顔とか肩で感触を確かめてた時より、全然違う……やっぱり……手があるんだなぁ、って感じがする…」
火星
(手を嬉しそうに眺めて、にへへ、とにやけっぱなし)
ジャン
「まあ、役に立ちそうなら良かった」
火星
「うん」

時系列


2012年11月

解説


ようやく完成が近付く手袋型感覚デバイス。最初にダイスで半年とか出るから……

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月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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