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狭間06エピソード集
私立探偵部の日常

エピソード『一日早いクリスマスプレゼント』




目次





エピソード『一日早いクリスマスプレゼント』


登場人物



国東ジャン
電脳錬金術師。自分の趣味以外に割り当てるリソースがほぼない。
サティ
ジャンの作ったサイバーホム。ジャンより真っ当な常識を身につけつつある。
佐藤火星
謎の義腕の少女。今まで両腕に感覚が無かった。

完成!



ジャン
「出来た! 完璧だ、半年かけた甲斐があった」
ジャン
「義手の動きに合わせた感覚同調機能に、ある程度以上の刺激を調整するセーフティ、水にぬれても機能に不都合が生じない防水性に、万が一の事故も安心な防火性、そして前の時みたいな無人島でのメンテナンス性を考慮した自己修復機能」
サティ
「おめでとうマスター、流石です! 完璧です! 火星さんも喜びますよ!」
ジャン
「それほどでも……あるね。これだけは自信を持って自慢できる出来だ」


[mimio-64] #キーボード打つ時に便利な指先が細かく分かれる機能も要ると思いますよ



サティ
「なんというか、タイミングもばっちりですね。12月24日、クリスマスイブ!」


[TK-Leana] # 義手に感覚を付与する補助手袋なので、そんな攻殻みたいなことまでは……w



ジャン
「……そうか、代休だしな。よし!」
ジャン
「朝に郵便受けに入れとこ」
サティ
「郵便受けに!」
サティ
「……郵便受けに?」
ジャン
「学校ないし」
サティ
「そうじゃなくて! 折角クリスマスイブなんですよマスター! もっとこう、こんな感じの、ロマンス的なアレが、あるじゃないですか」


[mimio-64] #部屋に侵入して靴下に入れるというアレ



ジャン
「ああ。いやでも、流石の火星でもサンタクロースは信じてないだろ」
サティ
「そうじゃなくてー、もう! いいです、マスターの朴念仁!」
ジャン
「?」


[TK-Leana] ということで、なんか何の予告もなく完成品が郵便受けに入れられました
kutusita
[licorice] 何故っっw
[TK-Leana] イソギンチャクww
[TK-Leana] 確かに靴下に手袋が入ってたらそうなる
[mimio-64] 靴下から手袋が生えたら楽しいなと思っただけ


でも郵便受けに入れちゃうロマンのない奴。



火星
(パジャマに半纏で新聞チェックしに着たら変なビニ袋が…)


[TK-Leana] # 簡単な説明書くらい同梱されてるかな。はめると感覚が程度の



火星
「……何だろう (新聞を小脇に挟んで袋の中の説明書見つつ) あ、感覚手袋。…ジャン君からだ」


[TK-Leana] # 見た目は前見たのとあんまり変わらない
[TK-Leana] # 二の腕まで長い手袋なので、半ばまでチャックで開閉できるような構造
[TK-Leana] # 火星の手にピタリとフィットする



火星
(入れる物を選ぶはずもないジャンが手近にあったビニール袋に入れたのは解ったが、なぜ家の郵便受けに、もしかして夜中に入れて行ったのか、と考えつつ朝食前に着替えを終わらせて)
火星
「お。……おー」


[utako] #手袋も装着
[TK-Leana] # 温度の感覚にも違和感はない



火星
(暫く長手袋に感動して眺めた後に、実美を真似して部屋においたぬいぐるみを抱いたり毛布を抱きしめたりしてはしゃぎまくり)
火星
(ハッ) 「…ジャン君にお礼言っておかないと」
火星
(携帯を手にとって文字盤を触り表面の凹凸の感触に、にへへ、と笑いながらポチポチとボタン押して遊んでから、アドレス帳から連絡)
SE
プルル


[TK-Leana] # ちょっと長めの呼び出し音の後、眠たそうな声が電話に出た



ジャン
「んー、何。不都合出た?」
火星
「えっへっへー」


[utako] #変な笑い声



ジャン
「何か失敗したかなあ、最後大分眠かったから」
火星
「単純に嬉しいのを表現したみただけだよ。(にへ、と電話の向こうで笑いつつ) まだ着けてみたばかりで解らないけど、感度とかは問題ないかな」
ジャン
(あくび)「一応事前に感度とか温度とか痛覚のデータも取ってるから。氷点下でも動くのは確認したし、完璧のはずだよ。うん、今回のの出来には自信があるよ」
火星
(義手の検査の感覚で話てから…) 「それもあるけど、そうじゃなくてさ!…完成おめでとう。それで、ありがとう。作ってくれて」
ジャン
「いや、もうほとんど好きで作ってたようなもんだしさ、そんなお礼言われるものでもないし。感覚リンクするだけのものなら夏の終わりくらいには作れたから」
火星
「僕が嬉しかったから、今の気持ちを伝えたかっただけだよ。…あんまり徹夜してると身体壊しちゃうよ。気をつけてね」 (ぬいぐるみを抱き寄せながら
ジャン
「目下のやることはやっちゃったし、冬休みは寝て過ごすし」
火星
「だと思ってたよ。言ってみただけ」 (笑いながら


[TK-Leana] # 大掃除も除夜の鐘も凧上げも餅つきも宿題もやるつもりはないぜ
[TK-Leana] # と言わんばかりのぐうたら
[utako] #だろうな!



ジャン
「まあ、不都合が出たら言ってくれたら直すから、それくらいは安心して良いよ」
火星
「うん。その辺はジャン君の関心がなくなるまでは安心しておくから。あ……でも、明日のクリスマス会はちゃんと来るようにね?」
ジャン
「家帰ってから出るのめんどいし、直行で良いよな」
火星
「良いと思うよ。リューちゃんと合流して……結局どこ行くんだろ」
ジャン
「さあ、どこだろう。チンマリストン先輩が何か考えてるんじゃない? あの人仕切り屋だし」
火星
「旅行行くからクリスマス会はパスするわって言ってたよ」
ジャン
「まじで? 終業式の午後から旅行とか随分急いでるなあ。ちっさい人はせっかちだって言うけど」
火星
「あんまり悪口言ってると、また怒られちゃうよ」 (苦笑して
ジャン
「怖い怖い。あの人最近反射的に何か投げて来るんだもんな」
火星
(あまり他人の悪口を好む方ではないので何と言って良いのか解らない様に電話の向こうで困り) 「あはは…、それじゃせめて明日は遅刻しないようにね」
ジャン
「おっけー」
火星
(じゃあ、と通話を切り) 「……」 (暫く手袋を眺めてから
火星
「まずはご飯を食べて土を触ろ。それで山に行って、色々触ってみよう…」


[TK-Leana] # ミミズに噛まれてずたずたになる未来が
[utako] #大体硬化すれば平気



火星
(まだ知らない手触りに心躍らせながら、まずは朝食のオーブントースターに手を突っ込んで火傷するほどに熱いという感触を知った)

時系列


2012年クリスマスイヴ

解説


半年くらい前から作っていた火星用の疑似感覚付与手袋がついに完成する。あの時ダイスが変な目出したばっかりに……

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月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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