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狭間06エピソード集 私立探偵部の日常

エピソード『花の色の火星』


目次


エピソード『花の色の火星』

登場人物

佐藤火星
私立探偵部員。体表面の色を変える事ができる。
国東ジャン
私立探偵部員。割と好奇心旺盛なタイプ。
カウラアード・シルフィ・ルートスペード
私立探偵部のちっぱい……もとい、先輩。

花壇

[utako] #ウル中、放課後

火星
(いつもどおり園芸部の手伝いをしている最中に、山裾の林の中に桃の樹を見つけた)
火星
(始めは梅かと思ったが時期的にまだ早く、小さく可愛く咲く花を近くで見ようと林の中に入り一輪だけ戴き、部室に戻る)

変色

火星
(水を張った小皿に一厘だけを飾って窓際に置き、少しだけ開けた窓からそよぐ冷たい風と、試しに淹れてみた熱い緑茶を楽しみ、一息つく)
カウラ
「貴女って古臭いわよね。時々」
火星
(ずるっ)
カウラ
「今日日、子供は公園で元気にゲームする世の中だと言うのに小学生の頃とかどうやって遊んでたのよ」
火星
「……えっと、普通に鬼ごっこしたりとか……かくれんぼは得意でしたよ。」
カウラ
「キャトルミューティレーション?」
火星
「……それって隠す方ですよね」
カウラ
「あら知ってるの? 経験は?」
火星
「ないです! あるわけないです!」
カウラ
「そう言う事はしないのね……」(頬杖を着くようにして顔に手を当て、静かに魔眼を使って観察する

[utako] #魔力は相変わらず感じないが、時々放っている精神干渉波が気になる。

カウラ
「(普段は認識をずらす程度でも……強い時には何を変えているのか……)」
火星
(キャトってないもん、と呟きながら桃の花をつつき)
火星
(ふと何かに気づいた様に桃の花をじぃっと眺め、暫くしてから、ホッ! と変なポーズを取る)

[utako] #カラーリングが緩やかに淡いピンク色に変わった

ジャン
「カメレオンか」
火星
「えへへ、桃の花ー」(手を合わせて、ぱっと指を開いて花の形を作ってみつつ)
火星
(色変えは、難なくできるようになってきた)
ジャン
「じゃ、次ゼブラで」
火星
「ちょ、ちょっと待って……しましま、シマシマ……縞々……」(一休のようにこめかみに指を当ててイメージしていると、義手が水色のシマパン柄になった)
ジャン
「シマウマの縞ってもっと複雑だし黒いはずだよ」
火星
「こ、これは無し! これは! ……写真とかあったら、もうちょっと簡単なんだけどなぁ……」

[utako] #今日の色だった
[utako] #徐々に水色部分を黒に変えてみるが、ゼブラと言うよりやっぱりストライプ

ジャン
「横じまだと眼の錯覚で太く見えるんだっけ」
火星
Σ('v';)
火星
「縞柄はなし! 他のなら……」
ジャン
「唐草模様」
火星
「あの渦巻きがたくさん並んでるようなやつ?」
ジャン
「そうそう、緑地に白の」
火星
(またイメージを硬め始めて、えいっと腕を交差させて耳たぶを摘むと……緑地に@の並んだ柄になる)

[utako] #見本がないと完成度低いらしい

ジャン
「なんか違うな」
火星
「あれ……、こ、こうだ……!」(ンベッ、と舌を出すとリーフ柄に変わった
ジャン
「遠ざかった気が」
火星
「草模様をイメージしたら……、こんな風になっちゃった……」
ジャン
「案外不器用なのな」
火星
「そう言うのは苦手なのかなぁ、花とかならまだ大丈夫なんだけどね」
ジャン
「これ、表面の質感とかつやも好きに出来んの?」
火星
「どうだろう……、そう言うのはあんまり試した事ないかなぁ。イメージだけどだとさっきみたいに適当になっちゃうから、見本があれば……出来るかも?」
ジャン
「じゃあ木目調、床の」
火星
(しゃがんで、眼を閉じて床をぺたぺたと触って感触を確かめて集中すると、床の柄が伝達するようにまた義手の色が変わる)
ジャン
「おお、ホントにカメレオンっぽい」
火星
(ゆっくり眼を開けて、床から手を離す)「ちょっと……変な感じ」

[utako] #少し驚いてる

ジャン
「これで仮面とか全身パーツもあれば面白かったのになあ」
火星
「ジャン君が前に復元してくれたあの仮面?」
ジャン
「アレは流石に色変わらんのじゃないかな……変わるの?」
火星
「今は腕だけしか意識してないけど、透明になっちゃう時は全身、服も一緒に透明化しちゃうから……出来なくは、ない……かなぁ、って感じかなぁ」

[utako] #やった事無いので考えてる

ジャン
「じゃあ全身半透明にしてクリスタルボーイごっことかできんの」
火星
「クリスタル、ボーイ?」(眼が点
ジャン
「コブラの悪役の」
火星
「へー……、あ、でも……半透明は調整難しいかなぁ……、変に透けちゃうかもしれないし……」

[utako] #知っているわけがない!

ジャン
「チンマリストン先輩コピって『ふはは、どっちが本物の貧乳か区別できまい!』とか言うのはどうだ」
火星
「やだよ、そう言うのやらないよ。後が怖いし……」
ジャン
「えー」
火星
「それに人を真似するのは……、花とか床よりすっごい難しそうな気がするなぁ」
ジャン
「そこを頑張って!」
火星
「別の事で真似するなら良いけどさ……、先輩すっごく気にしてるのにダメだよ」(困った様に眉をハの字にして
ジャン
「まあ、やり過ぎるとそのうち部長にも絞められそうだしな」
火星
「ジャン君もやっとデりカシーを学ぶんだね……」

[utako] #人のこと言えない小物好き

ジャン
「いや、最近気付いたんだけど部長多分サドだぜ、割と独占欲強いタイプの」
火星
「え……そうなんだ、サドってSとかMの、だよね……」(声を潜めて、ちょっと赤くなった
ジャン
「うんうん、半分勘だが」
火星
「うひゃぁ……、さすが中学生だね……」(紛らわす様に、わしゃわしゃとジャンの頭撫でて、凄いなぁなんて呟いてる)
ジャン
「中学生ってそんなもんなの?」

時系列

2013年2月

解説

桃の花を見て変色する火星。現物があると複雑な模様にも慣れるカメレオン。
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月影れあな

月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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