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狭間06エピソード集 私立探偵部の日常

エピソード『デルマ』


目次


エピソード『デルマ』

登場人物

カウラアード・シルフィ・ルートスペード
説明
鏡阿光
説明
佐藤火星
説明
国東ジャン
説明

デルマ

[utako] #放課後、私立探偵部部室
[TK-Leana] # ふにゅ

カウラ
(何と無しに借りたティーンズ向けの雑誌を眺めている最中、ブランドの広告に眼が止まり……ページを捲る手を止めた)
阿光
「珍しいな、お前がそういうのを読んでるのは」
カウラ
「……女子の間で行う情報共有の一環よ。」
阿光
「ほう、何か気になる情報でもあったか?」
カウラ
「そうね、とても気になる物があったのだけれど……」(雑誌の方向を変えて阿光に見せつつ、ページの隅を指差す
阿光
「ん?」

[utako] #若者向けの小さな香水ブランド広告の写真が[HA06G]デルマだった

2013051404
カウラ
「……これって、火星よね」

[utako] #ソファーに座ってでっかいクリームデニッシュパン齧ってる後輩をこっそり指差し

阿光
「お、ほんとだ」
火星
(もぐもぐとカロリー補給してる)
阿光
「火星は手足長いしな。写真映えするんだろう」
カウラ
「バストアップに手足は関係ないと思うわよ。」

[utako] #写真の笑顔と、唇の端にクリームひっつけた顔を交互に見つつ

阿光
「ん、胸の問題なのか?」
カウラ
「胸囲を上げる意味でのバストアップではなくて、胸部より上と言う意味のバストアップよ」
阿光
「ああ……お前の口からバストという言葉が出るとどうもな」

[TK-Leana] いつも気にしてるし

カウラ
「学校が終わったら暫く口を利かないでおこうかしらと本気で考えるわね。……それよりも何で映ってるか、よ。あの間の抜けた様子からだと別人の線も捨て切れないのだけれど……」
阿光
「すまんすまん、毎度毎度気にしてるから……自分から読者モデルを買って出るような奴でもないよな。さて、知り合いに頼まれたと考えるのが自然だろうが」
カウラ
「まぁ……そうよね。」(少し考える様に火星の方を観てから、軽く手招きする)
火星
「?」(口元をティッシュで拭きつつ、ゆっくり寄ってきた)
カウラ
「火星、この記事の事で聞きたい事があるのだけれど……これって貴女なのかしら?」
火星
(雑誌を覗き込んで暫く眺めた後に……、瞬きが多くなり、若干顔が赤くなってきた)
火星
「え、ぇっと……、はい……一応、その……僕です」
カウラ
「やっぱり。一言教えてくれても良かったじゃない」
火星
「だ、だって……ほら、肩出てるから。下の方ですけど、肩映ってるから、恥ずかしくて……」(ひー、と次第に火照る顔を手で仰ぐ
阿光
「そういうもんか?」
カウラ
「肩ぐらい別に良いわよね。撮影したのなら、水着とかはどこかに一緒に載ってないのかしら」

[utako] #ペラペラと捲り

阿光
「……訂正する。まあ、肩出されるのもちょっと恥ずかしいというか、嫌だよなあ」

[TK-Leana] # カウラが肩出しで乗ってたらきっともにょる事に気付いた男

火星
「そ、そうです。肩の……ワンピースでも見えない所とかちょっと恥ずかしいですし……、顔だけ大きくって言うのも恥ずかしいです……」(すすす、と雑誌を閉じさせて
カウラ
「ちょっと手を退けなさい、後ろの方はまだ観てないのよ」
火星
「い、今見なくて良いです!」
カウラ
「良いわよ、後でじっくり見るから。……ルナにも回しておこうかしら、一応」
阿光
「容赦ないな、カウラ」
カウラ
「興味あるもの。容赦なんてしないわよ」(胸を張って
阿光
「本人が望むんだから、そっとしておいてやってもいいんじゃないか?」
カウラ
「雑誌に載ってる以上は観るのは私の自由でしょ? 加減してあげても……やっぱり後で見るわね」
阿光
「……ということらしい、諦めろ火星」
火星
「こ、こっそり観てくださいよ! こっそり……!」(ふぇ、と観念してしまう……

ボクネンジン

ジャン
「ちーっす……ん? 皆で集まって何見てるんスカ?」
火星
(ばばっ、と雑誌を取り上げて透明化してしまう)
ジャン
「うおっ、何事」
火星
「ナニゴトモナイヨ」(透明な何かを掲げて)
ジャン
「チンマリストン先輩、何か隠し事っスか」
カウラ
「隠し事なんてないわよ。私は」(つーん
ジャン
「っつーか、お前に上に上げられたら俺届かないんだからもっと低くしてくれよ。よじ登るぞこら」
火星
(バレてるので透過を解きつつ) 「ジャ、ジャン君は見なくて良いの! 普段、こう言う雑誌は興味ないじゃないか」(むむむ、と後ろに隠し直す

[utako] #じりじり後退

ジャン
「いや、なんか隠される時になるじゃん」
カウラ
「良いじゃない、見せれば。恥ずかしい写真ではないと思うわよ」
ジャン
「ほら、こう言ってるし」(ぴょんぴょん
火星
「(ちょっと可愛い……) うぅ……、ちらっとだけだよ……ちらっとだけ……」(おずおずと雑誌を渡す
ジャン
「なに、へー……白いなあ」
火星
「しょ、照明のおかげで……実際はそんなに白くないからね!」

[utako] #むしろ今は赤い

ジャン
「ふーん、綺麗な写真じゃん」
火星
「……うん」

[utako] #指を付き合わせながら猫背になってく

ジャン
「? 雑誌渡してから屈まれても意味無くね?」
火星
「気にしないで、ちょっと恥ずかしいだけ……」(いやいや……、と頬に手を当てて
ジャン
「恥ずかしがるようなもんかね」
火星
「じわっと沸いてくる様な恥ずかしさがあるんだよぉ……、もう良いでしょ……先輩に、返して……」(つつつ、と押して
ジャン
「えー、このページだけなん?」
火星
「だけ!!」
ジャン
「折角綺麗に撮ってもらえる機会なんだから、もっと撮ってもらえば良かったのに」
火星
「う、うん……そ、そうだね……あはは」

[utako] #ぐいぐいと雑誌を取り上げるように

ジャン
「おおう、引っ張るな破れる破れる」(パッと放す
火星
(雑誌を取り戻して、ほっとし) 「……先輩も、ほらほら雑誌は帰ってからにしてください」 (安心して雑誌をカウラに返す
カウラ
「えぇ、そうね」

[utako] #受け取って、後半ページをパラパラ捲って速見し……

カウラ
「……」(パタンと閉じた)
火星
(目が点になり、わなわなと震えはじめた)
カウラ
「……さ、部活動しましょうか。」
阿光
「お、おう」

[utako] #カウラがダッシュで部室を出て行くと、それを追いかけて火星がズドドド……と足音を鳴らして追いかけて行ってしまった
[TK-Leana] # 雑誌は?
[utako] #机の上に

ジャン
(ぱらぱらとめくってみる)

[utako] #デルマと同じ水色髪verのまま腕と脚をストールとタオルで上手く隠した水着姿の写真が、夏に向けてのコーナーのところに載ってた

ジャン
(口笛吹く)
ジャン
「あいつおっぱいでっけえなあ」

[utako] #悟空が頭を過ぎった

阿光
「カウラだとそういうのを隠し見たら激怒しそうだが、火星はどう反応するんだろうな」
ジャン
「激怒して走ってったんじゃねえッスかね」

[utako] #知らないところで知られてると反応に困って、あたまわっしゃわっしゃしそう
[utako] #その後、走り疲れたあたりで二人とも帰ってきてぐったりしてる感じで

阿光
「おう、お帰り」
ジャン
(にやにや)
火星
「戻りました……、?」

[utako] #タオルでぽふぽふと汗を拭きつつ、ジャンの方を観て首を傾げる

ジャン
「水着かー、海行くのも良いよな」
火星
「もうじきしたら暑くなってくるし……」(ジャンの方を観たまま動きが止まる
ジャン
「にやにや」
火星
「み、観たの!? い、いやいや、……観たんでしょ!? ……雑誌置いたままにしちゃってたから」(カァッー、と真っ赤になりながら今更になって雑誌を机の中に隠す
ジャン
「いいじゃん、隠さなくても。水臭いなあ」
火星
「か、隠すよ!! 水色の、元のままなら……他の人が見ても解らないと思うけど、ジャン君とか先輩が見たら解るから隠すの!」(うー、うー、と手を彷徨わせた後にわしわしとジャンの頭を揉み始める
ジャン
「あっはっは、恥ずかしがってやんの」
火星
「へ、変じゃなかった? 腕と脚は隠れるように……、撮ってくれたんだけど……」
ジャン
「ちゃんと映ってるじゃん。変だったら写真ボツにされてるだろ」
火星
「それは編集さんとか、色んな人を通してるだろうから……大丈夫だろうけどさ。……何て言うか……ジャン君から観て……、どうなのかな……とか」

[utako] #ぼそぼそと

ジャン
「どうって……よく映ってるんじゃね?」
火星
「……ありがと」(少し頬を膨らませて、ぐにぐにと頭皮揉む
ジャン
「なんだよ、へんなところ揉むな」
火星
(暫く揉んでから離し) 「(綺麗だった、とか可愛かった、とかなかったのかなぁ……、もう)」

[TK-Leana] 朴念仁相手に何をw
[utako] #朴念仁相手でも一応

ジャン
「?」
火星
「何でもなーい」

時系列

2013年5月

解説

水着とか着て雑誌モデルをする火星。やはり知り合いに見られるのは恥ずかしい。
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月影れあな

月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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