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狭間06エピソード集
私立探偵部の日常

エピソード『深い穴の底で』




目次





エピソード『深い穴の底で』


登場人物



リュドミラ・新間
私立探偵部部員。石を食べるケイ素生命体。

佐藤火星
私立探偵部部員。謎のメカ的インベーダー。

イス
椅子。私立探偵部の部室にいつの間にか置いてあった。一体何なのかはよく分からない。


地質調査



リュドミラ
「この学園の地質分布が完成しました。主に小石の」



[arca] #一枚の地図に細かなグラデーションのかかったデータに、『うまい』とか『いまいち』とか抽象的な感想が書かれた付箋が貼られている



リュドミラ
「これでその日の気分にあった石の調達が容易になります」(ふんす

リュドミラ
「機械的なメモリーに頼らずとも冗長的に物事を処理する訓練としては、上出来と言えるでしょう……」



[arca] #達成感を噛み締めつつ地図を眺める



リュドミラ
「……?」(地図を見つつ首を傾げる

リュドミラ
「……(今まで各箇所のデータをのみを記録するだけで比較検証してこなかったのですが……これは」

リュドミラ
「これは検証してみる必要があるかもしれません」



[arca] #キュイキュイ

ウル中裏手



リュドミラ
(適当な石を拾い、誰か見ていないか確認しつつ少し齧る

SE
ポリポリ

リュドミラ
「やはり……」



[arca] #確信したように頷き



リュドミラ
「更なる検証が必要……」



[arca] #きょろきょろと周りを見渡しつつ、また一つ石を齧る



SE
ポリポリ



[arca] #また一つ拾い上げ、齧る



SE
ポリポリ……



[arca] #石を齧りながら徐々に移動していく
[arca] #そして情報を地図に書き入れていく



リュドミラ
「やはり、ある地点から石の性質ががらりと変わっています……。連続性が見られない」

リュドミラ
「境界線が形成されているようですね……まだ確信は出来ませんが、ほぼ同心円状に……」

リュドミラ
「この内側に何かあるのでしょうか?」(首を傾げ

リュドミラ
「まずはこの境界線を完成させなければ」



[arca] #再び石をひとつ拾い上げ齧り、データを記録していく。
[arca] #ポリポリの放課後

調査二日目


[arca] #昨日に続けて校内の地質のこと成るエリアの調査を行っているリュドミラ



リュドミラ
「やはりほぼ円形に地質の異なるエリアがあります」



[arca] #地図で調査したポイントを線で結び、円形ができ上がった



リュドミラ
「半径約50mの範囲」

リュドミラ
「この範囲内に何かがあるのでしょうか」

リュドミラ
「引き続き、この円形内の調査を行なう事にしましょう」



[arca] #地図をしまい、調査再開



リュドミラ
(ぽりぽり



[arca] #石を拾い上げ少し齧る



リュドミラ
「やはり、円形内も同じ成分のようです。この辺り一帯だけこの土地本来の地質と連続性がない」

リュドミラ
「死体でも埋まってるのでしょうか」

リュドミラ
「この辺りが中心のようですが、特にか変わったものは見当たりませんね」



[arca] #地表面をスキャニングしてみるが、やはり異常は見られない



リュドミラ
「赤外線、紫外線スキャニングでも異常なし……。とすると地中でしょうか」

リュドミラ
「地面を掘る道具は現在持ち合わせていません」

リュドミラ
「また明日、シャベルを持って出直すとしましょう」

リュドミラ
「あまり深い場所にないと良いのですが」



[arca] #翌日、シャベルを持ったリュドミラが目撃される

経過報告


[arca] 地質変化の謎に挑むリュドミラ二日目②
[arca] 調査の進捗を火星さんに報告しにいこうかな
[utako] おういえ



リュドミラ
「と言う訳なのです」

火星
「そんなに分布に違いがあったんだ……、よく調べたね」

リュドミラ
「元々は校内グルメマップだったのです。偶然見つけました」



[arca] #地図を見せる
[arca] #詳細な地質分析の上に付箋で味の感想が貼付けてある



火星
「小学生の頃にやった地理調査みたい。懐かしいなぁ……このまま夏休みの課題研究に使えそうだよ。」(付箋の内容は兎も角

リュドミラ
「必要であれば貸しますよ」

火星
「あ、あんまり僕には必要じゃないかなぁ」

リュドミラ
「そうですか。と言う訳で、これから地質的連続性の断面の中心部を掘り返す事にしました」



[arca] #ちゃき、と園芸用シャベルを構え



火星
「うん。あ、終わったあとはちゃんと埋めなおしておかないと駄目だよ?」



[utako] #誰か落ちたら怪我しちゃうからね、と



リュドミラ
「了解しました」

リュドミラ
「つきましては、スペランキーな展開になってしまう可能性が微粒子レベルで存在するので。万が一の場合は骨を拾ってください」



[arca] #ビッと敬礼



火星
「う、うん。(……どこまで掘る気なんだろう)」



[arca] #手がコツリとヘルメットに当たり、傾く。サイズが合っていない様だ



リュドミラ
「では行って参ります」

火星
(リュドミラの首にタオルを巻き)「いってらっしゃい。気をつけてね」



[arca] #土方風



リュドミラ
(なんとなく勇壮な雰囲気で歩いていく

火星
「(一応……、後で様子を見に行ったほうが良いのかなぁ)」(手を振って見送り


現場



SE
ざく、ざく

リュドミラ
(シャベルで着々と地面を掘っている



[arca] #ときどき出て来る小石を齧りつつ、掘る位置を微調整している



リュドミラ
「この味、飽きてきました。しかし、着実に真実に近づいている気がします」

SE
ざく、ざく



[arca] #……二時間後
[arca] #穴は大分深くなり、地下2mに到達した
[arca] #小さなシャベルでどうやったのかは不明



リュドミラ
「大分深くまで掘りましたが……まだこれと言った発見はありません」

リュドミラ
「深く掘るほどに固有の含有物が増加しているのは確かなのですが……」

SE
ざくざく



[arca] #ペースは変えず、淡々と掘る



SE
ぼこ……

リュドミラ
「!」



[arca] #手応えが突然変わり、



リュドミラ
「これは……空洞です」



[arca] #
[arca] #ぽっかりと空いた小さな穴の周りをザクザクと削る



リュドミラ
「これは、意外と広いです……あ」

SE
ガラッ



[arca] #突然穴の周りの土が崩れ、リュドミラは空洞へ吸い込まれていった

乙一


[arca] その後、彼女の行方を汁ものは誰もいなかった
[utako] 落ちた穴の底で子供がブラックオイルに侵食されるXFileの話思い出した
[arca] あなた疲れてるのよ
[arca] #そのまま夕方になってもリュドミラは火星の所へ戻ってこなかった
[arca] 不安ですね
[gallows] 不安
[utako] ここで様子を見に行った後に穴を埋める黒火星さんとか
[arca] 埋めたら行方不明エンドですな
[gallows] 猟奇殺人でもあったのだろうか
[arca] 埋まってるものは死体ではないお
[utako] 乙一なら……
[arca] 乙一ってなに
[arca] 作家の?
[utako] そうそう
[utako] 学校の裏の穴に落ちた同級生を埋めるとか何か乙一っぽい気がした
[arca] 乙一になるの?
[gallows] ありそうではある
[gallows] それで同級生ずっと生きてるの
[utako] 七不思議に入っちゃいそう
[arca] その前に警察沙汰になると思う
[gallows] して、正解は何が埋まっていたのか
[arca] たすけにきてもらわない事には話は進まない
[utako] いざゆかん
[utako] みんなでスペランカー! て言うと死亡フラグ臭くなるな
[utako] 1面で脱落者続出しそうで
[arca] あの音楽が聞こえる
[gallows] キャラがburyされた流れか
[gallows] どちらかというとロードランナーじゃねw
[arca] いなくなる前にスペランキー微レ存と不穏な言葉を残していったので
[utako] 最近ので言うとテラリアという線も

深い穴の底で



火星
(中々戻ってこないので様子を見にきたら、底の崩落した穴があった)



[arca] #深い(小並感)



火星
「……まさか、掘ってる最中に落ちたりなんか……」



[utako] #直下堀して地下渓谷にはよく落ちました(minecraft
[arca] #穴の縁にリュドミラが持っていたしゃべりが転がっている



火星
「リューちゃーん」(穴の底に向かって呼びかけ

リュドミラ
「ーーーー」



[arca] #返事が帰ってきたが小さくて聞き取れない



イス
(縄をとってくるがよい)

火星
(ピーン)「縄……、確か部室にあったような」

イス
(例のイスと一緒に常備してある湿った荒縄を目立つ位置に配置)

火星
(穴の周りに立ち入り禁止のポールを立てて取ってきた)「この荒縄で……、節が出来るように結んであるし、登りやすそう!」



[arca] #怪しい縄
[gallows] #他にもイスのあるロッカーにはあんまり熱くない蝋燭やいろんな制服など便利なアイテムが盛り沢山だ



火星
(するすると穴の底へ縄を垂らしていく)



[utako] #誰が使ってるんでしょうね(下衆顔
[TK-Leana] # 何か、関知しない所でものすごい事実が積み上げられている気がする
[TK-Leana] # ていうかイスまだ居たのか
[arca] #しばらく垂らしていくと、グイグイと合図のように引っ張られる
[gallows] #いつからイスが途絶えたと思っていた……?



火星
「登ってこれそうにないのかな……(腕捲りして、どすんと踏ん張り) 切れないように硬化して……」



[utako] #よいしょよいしょと引き上げ
[arca] #土だらけになったリュドミラが釣れた



火星
「ふぅ……、大丈夫? リューちゃん」

リュドミラ
「救出ありがとうございます」(ボロボロ



[arca] #何かが入った安全ヘルメットを抱えている



リュドミラ
「まーたんが来てくれなかったらどうなってしまうかと思いました」

火星
(ぷんぷんと少し怒った様子で)「ほんとだよ。もう……って、それどうしたの?」

リュドミラ
「空洞のなかで発見したものです」



[arca] #卵形の金属光沢を持った物体



火星
「埋蔵金?」



[utako] #徳川さんちの



リュドミラ
「金属である事は確かです。主成分はイリジウムのようです」



[arca] #火星の方へ掲げる



火星
「イ、イジリウム……」(ちょっと赤くなった

リュドミラ
「どうしたのですか? 顔が赤いですよ」

イス
(アナ懐かしや、大いなるイジリー公)



[gallows] #久々に動かしたものの相変わらず話の本筋が始まると一切絡めなくなるな、イス



火星
「な、なんでもないよ。……その、卵の形してるけど……化石、とかなのかな」



[utako] #イスのサダメ



リュドミラ
「よくわかりません。見た目ほど重くないのでなかは空洞のようですが、X線も通さないので中身は分りません」

リュドミラ
「ただ……」

リュドミラ
「イリジウムは非常に希少な鉱物で、その手の調査では宇宙からの飛来物に多く含まれるとか」

火星
「へぇ……、宇宙から……」(感慨深く空を見上げて

リュドミラ
「推測の域を出ませんが、宇宙から落ちてきたのかも知れません」

火星
「そうだったら、ロマンがあって良いよね」(にへらっと笑い

リュドミラ
(頷く)「思わぬ大発見をしました」(得意げ

火星
(誰かが埋めたものだったらどうしようかなぁ……と思いつつ、リュドミラの得意げな顔を見て口に出さない事にした)

火星
「綺麗にして部室に飾る?」

リュドミラ
「はい。しかしその前に詳細の検査をしたいのですが、メイトのセンサー類ではこれ以上の進展は望めません」

リュドミラ
「どこか詳細な検査が可能な施設はないでしょうか」



[arca] #宇宙的意味で



火星
「うーん……、先輩かジャン君あたりなら特別な調べ方が出来そうな気がするけど……」



[arca] #出来ればそっちは絡まない方向で
[TK-Leana] # なぜにw
[utako] #詳細な検査となれば火星は割りとジャンに頼んでるからの。後は先輩なら誰か何かできそう的な



リュドミラ
「ジャンさんは苦手です……」

火星
「ジャン君は面倒くさがりでたまごっちオタクだけど、悪い人じゃないよ。頼んでみたらジャンッと解決してくれると思うよ。ジャンなだけに」(ドヤ顔

リュドミラ
「……」(嫌そう

火星
(ウケなかった)

リュドミラ
「……他に候補はないでしょうか?」

火星
「父さんに頼んだら……そう言うのに詳しそうな人に検査をお願いできると思うけど……候補には入れられないかなぁ」

リュドミラ
「そういえば、そうですね。……無理にとは言いません」



[arca] #宇宙人的な事はほとんど意識していなかった
[utako] #宇宙人的な事を調べてる所にはさすがに火星も知り合い居ない
[arca] #落下物のくせに!



リュドミラ
「放射線の類いは出していないようなので、置いておく分には問題はなさそうなので」



[utako] #火星が一番詳しくないよw



金属タマゴ
(ごろ……



[arca] #火星には物体Xが一瞬ひとりでに転がったように見えた



火星
「……?」

リュドミラ
「どうかしましたか?」

火星
「ううん。ちょっと動いた様に見えて……」

リュドミラ
「本当ですか?」(じっ

金属タマゴ
「……」

リュドミラ
「……動きませんね」



[arca] #地面において立ててみる



金属タマゴ
「……」



[arca] #やはり動かない



火星
(あれ? と首を傾げて、つんつんと突付いてみる)

金属タマゴ
(つつかれたままに倒れ転がる

SE
ごろごろ

リュドミラ
「転がりました」

火星
「気のせいだったのかな……」

リュドミラ
「かも知れません。念のため警戒はしておきます」(安全ヘルメットの中に入れる

リュドミラ
「もう少し調べてみましょう。もしかしたら宇宙人が生まれるかも」

火星
「もしかしたら、そうかもね」(あはは、と笑って

リュドミラ
「今日の所は持って帰って温めてみます。明日また持ってきますね」



[arca] #抱いて寝る



火星
「うん。(僕も昔やったなぁ……、森で拾った卵を暖めたりして……生まれたのは雛じゃなくて蛇だったけど)」



[arca] #キーキー
[utako] #しばらくして森に返してあげたとか
[arca] #しばらく飼ってたのか



リュドミラ
「今日は助けていただいてありがとうございます」(お礼のキスを火星の頬にする

リュドミラ
「それでは帰りましょう」

火星
(ちょっとびっくりしつつ)「うん、帰ろっか」

リュドミラ
(タマゴの入った安全ヘルメトを大事そうに抱えて帰宅


時系列


2013年7月

解説


校内に落ちている石の味の違いから、地質調査を始めるリュドミラ。とんでも無いものを発見する。

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