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狭間06エピソード集

エピソード『人の器』


目次


エピソード『人の器』

登場人物

剣一心
闇の仕事を請け負う傀儡師。

本文

教授
「んん~、相変わらず良い仕事をしますねえ、一心クンは」
一心
「どうも。まあ、モデルのない器を作るのはどっちかって言うと苦手ですわ」
教授
「ほほう、キミほどの人形師でも、一から人の形を作り上げるのは難しいと考えますか。結構結構、そうでなくてはいけません」
一心
「しかし、頼まれといてなんですけど、これはどういう意味があってのもんなんですかね、教授。何か意味があるんですか?」
教授
「私はねえ、一心クン。人の心というのは人の器に宿るものだと思っているんですよ。人の頭に機械の身体、そういうものが居るとすればそれはもう人ではありません」
教授
「ましてや、機械の脳に機械の身体。これで人造人間、人を作ろうなど、あまりにも滑稽な話じゃありませんか。前提条件からして間違っている」
一心
「それで呪術人形ですか」
教授
「はい。初めて知った時は耳を疑いました。こうして話しているキミが、土くれで出来た人形の身体だとは」
教授
「呼吸があり、脈があり、切れば血がこぼれ、はらわたがつまった肉の器。私が求めるモノです」
一心
「しかし、これも結局のところ人を模したまやかしにすぎませんよ」
教授
「まやかし結構じゃありませんか。信あれば虚もまた実なり。本当は、生きた人の肉体で試したいところでしたが、調達がいささか面倒だ」
教授
「それに、『かつて誰かであった人の器』よりも、『新しく生まれたまやかしの器』の方が、私の求める所には近いかもしれません。いやはや」
一心
(ぽりぽり)「まあ、ボクとしては教授がそれでええならええんですけどね。復学の口利きもしてもらいましたし」
教授
「ひょひょひょ、学生一人の進退くらいで、私の研究が捗るならやすいものですよ」
一心
「(まあ、そら人間一人用意するよりかは安いやろうなあ)」

時系列

2012年12月

解説

工学部の教授に人形を納品する一心。人工的に人を作ることを目標としてる点で、志を同じくする。
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月影れあな

月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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