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狭間06エピソード集

エピソード『剣と鏡』




目次





エピソード『剣と鏡』


登場人物



剣一心
闇の仕事を請け負う傀儡師。
鏡光継
吹利御用邸警備の任を預かる皇宮護衛官。

本文



光継
「いよう、剣の。二年ぶり」
一心
「鏡の。おとんとおかんの葬式以来やな。たしか就職したんやっけ」


[TK-Leana] # どこかのBarで



光継
「おう、天下の公務員様だ。お前さんも随分活躍してたようだな、クグツ=ニンジャ」
一心
「なんやそのあだ名、こっちでも知れ取るんかいな」


[TK-Leana] # げんなり



光継
「まあ、向こうで活動してる同業者ってのは珍しいからなあ。耳の良い奴は知ってるだろ」
一心
「勘弁してほしいわ、ほんま……向こうやったらまあ、外人さんの言う事や思うて聞き流せたけど、日本に戻ってそんな名前で呼ばれてたら単なるアホやん」
光継
「まあ、全く無名よりハッタリ効くんじゃね?」
一心
「イロモノと無名とどっちがマシやろうなあくらいにはな」
光継
「それで仕事見つからんなら、口利きくらいしてやるさ」
一心
「お前さんとこ言うたら宮仕えやろ。昔は朔月衆も結構でかい影響持ってたらしいやん。没落して今更って言うのもなんか肩身狭くないか?」
光継
「気にするほどのもんでもないな。若い連中は朔月衆なんて名前も知らんし。知ってるような年寄りは程々に恩もあるからな。御先祖様々ですよ」
一心
「そんなもんかい。まあ、いざという時は頼むけど、しばらくフリーでいるわ。あんまり、上司のいる生活とかしたないねん」
光継
「そうか、フリーだと上司居ないんだな。羨ましい奴め」
一心
「なんなら光継も公務員やめて一緒に組むか? キミが居たら受けれる仕事の範囲も増えるし」
光継
「魅力的なお誘いだが、流石に来年結婚するのにそこまで冒険はできんなあ」
一心
「へー、結婚……(ぶふっ)け、結婚ッ!?」
光継
「おう、聞いて驚け。銀髪ストレートのドイツ人美少女メイドだぜ」
一心
「な、なんや。モニタの中の人か。光継、キミがどんだけがんばっても現行法では二次元の人とは結婚できひんねんで」
光継
「生身の人間だ! 見てみろ、自慢してやる。彼女の写真スマホの壁紙にしてるから」
一心
「そんな無駄な維持張らんでもええのに……これどこのレイヤーや、恐ろしく可愛いやん!」
光継
「だから職業メイドさんだって! それは制服!」
一心
「お前常識的に考えて現代日本にドイツ人メイドが居るわけないやろ」
光継
「いるんだよ! ガンダーラはそこにあったんだよ!」
一心
「インドにも居らんわ、そんなもん」
光継
「ちょっと待て、ツーショットもあるから、ほら」
一心
「どれ……って、あれマジ? 合成やろ?」
光継
「合成じゃねえよ! 来年俺はこの子と結婚するの!」
一心
「……おま、ちょ、どこでこんなんと知り合ってん! いや待て、絶対騙されてるで。いやもしかして騙してんのお前の方か。あかんでありもせん財産チラつかせたら」
光継
「騙しても騙されてもねえよ! ええかげんに現実を認めろ。俺=勝ち組。お前=負け組」
一心
「ば、ばかな……」(愕然)
一心
「い、いや。ボクも負けてへんで。先日ついにブロンド無乳無感動ロリと同棲が決まってんからな」


[utako] #マグロリ



光継
「なに!? ……って、それ。中学の頃からちょくちょくお前さんとつるんでた女の子やろ? なんか似たような事7年くらい前から言ってるけど一向に進展無かった気が」
一心
「な、何のことかさっぱり」
光継
「中三の頃やったかな『ヒャッホウブロンド無乳ッ娘に懐かれたで! ボクの童貞が散るのもついに秒読み段階に入ったな』とか言ってたのは」
一心
「そ、そんなん言うてたっけ」
光継
「あれからええと、六年だったか……秒読みって、何秒たったっけ」
一心
「え、ええと」
光継
「60秒×60分×24時間×365日×6年だから……」
一心
「計算しようとすんなッ!」
一心
「秒読みって言うのは、あくまで例えやろまったく。それに、同棲まで始めたっていうのに凄い進展やん。そもそもボクもう童貞違うし」
光継
「頭に『素人』って着いただけだろ」
一心
「わ、悪いか!」
光継
「『童貞すら守れない奴に何が守れるって言うんだ!』って叫んでた一心くんは何処に行ったんだろうな」
一心
「流石に言ってへんわそこまでは!」
光継
「まあ、そういう俺も童貞じゃないがな、もちろん素人がついたわけでもないし」
一心
「くそう、死ねばいいのに死ねばいいのに」
一心
「二年前まで同じ位置に居たはずやのに、調子に乗りよってからに……」
光継
「俺には嫁が居て、お前には嫁が居ない。それが全てだ」
一心
「リア充爆発しろ」


[TK-Leana] 初登場で惚気始める阿光の叔父
[TK-Leana] あと一心は中学時代からヘタレでアホだったことが判明した
[utako] やっぱり叔父か
[utako] 意外と若かった
[TK-Leana] 高卒で宮内庁の霊的な機関に入って現在は吹利御用邸警備の任についてるらしい


時系列


2012年12月

解説


かつてこの国の闇を司る朔月衆と呼ばれる忍びの集団が居た。今はただの人である。

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月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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