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狭間06エピソード集
私立探偵部の日常

エピソード『TSの季節』




目次





エピソード『TSの季節』


登場人物



カウラアード・シルフィ・ルートスペード
元凶。カタリンのおかげで事なきを得ました。

鏡阿光
私立探偵部部長。変身には慣れてる。

佐藤火星
元々男の子だったはずなのに、男になって大困惑の怪人。

国東ジャン
生粋の面倒くさがり。女の子になっても面倒なので特に反応なし。


TSの季節


[utako] TSの季節か
[TK-Leana] なん……だと……
[utako] 今年は残暑にムラがあるので季節が読み辛いけど、そろそろかなって
[TK-Leana] ああ、トロピカル
[TK-Leana] もう、うたこさんがTSなんていうと卑猥な意味にしか聞こえぬ
[utako] トロ……? ピカ……?
[utako] トランスセクシャルの事ですよ。卑猥なんてひどい!
[TK-Leana] やはり卑猥だった
[TK-Leana] トロピカル・ストーム(熱帯性暴風)の事かと。確かに台風の季節
[TK-Leana] しかしどの辺がTSの季節なのか
[utako] 心なしかフルーツ盛りみたいな響き
[utako] どの辺が。難しい質問です。秋の空気を感じてもう秋だな、と呟く感じ。



あぁ、もうTSの季節だなぁ……



[TK-Leana] そういうものだったのか、TSって……



TSは制服が旬



[utako] とも言います
[TK-Leana] つまり、学生組がTS
[utako] 人妻TSして自衛官制服とかも僕得です
[utako] でも世はきっと学生組
[TK-Leana] 旦那もTSしてついに逆襲の時とか公開できないのでやめときましょう
[utako] 心の内にしまっておきましょう
[TK-Leana] うむ
[utako] 私立探偵部辺りは部室に入った者から順にTS風を浴びてTS変換される現象が……またゴルゴムの仕業だ!

おのれゴルゴム、ゆ゛る゛さ゛ん゛!!



阿光
「……む」

阿光
「なんだか、声と体に違和感……が?」

カウラ
「……あら。」(身長160cmとちょっと大きく、髪は長髪のまま。気の強そうな男子にTS変換された。ゴルゴムのry)

阿光
「……お前のいたずらか、カウラ」(身長155cmくらいに縮んで、髪はセミロング。胸はそこそこある女生徒に)



[TK-Leana] # 阿光の高身長補正分は胸に回った



カウラ
「私のじゃないわよ。それより鏡君……グフッ」(見てはいけない何かを見てゲボッと吐血

阿光
「だ、大丈夫か。どうした急に」



[TK-Leana] # 心配そうに覗きこむ



カウラ
「か、鏡君の胸に……探偵がロリ巨乳で、助手がハードボイルドの役割を与えられた様な気がして、反動が……」



[utako] #カウラはなぞの攻撃を受けている。この犯人は阿光(継続



阿光
「? 言ってる意味が分からんのだが」

カウラ
(口元を拭いつつ)「……良いわ。もしかすると鏡君が女の子だった場合、こうなのかもしれないのだから……現実を受け入れるわ。」

阿光
「はあ……つまり、いつもの胸に対するアレか。男の胸に対して言っても仕方ないだろう」

カウラ
「いつもと違って彼氏の胸よ。若干の心境の違いがあるのよ。……ちなみに重くないの? それ」

阿光
「まあ、鞄背負うよりは……でも、ずっとこれだと肩凝りそうだな」

カウラ
(下からちょっと持ち上げてみて……、何故か顔を赤くしてる)



[utako] #下からちょっと掌で押し上げてみて
[utako] #訂正



阿光
「……あ、ちょっと楽だな」

カウラ
「ハードボイルドならもう少し身長もあっていいでしょうに……、貴方女の子だったら探偵じゃなくてそのままプリキュア続けてそうよね」(たっぷんと突付いてみて)

阿光
「む……いや、確かに。無いとは言い切れんが」

カウラ
(意識が女子なのを良い事に堪能)

阿光
「……おい、カウラ。あんまり揉むな」

カウラ
「……少しばかり私の背のほうが大きいと言う事も珍しいのだから、こう言う機会は楽しむべきではないかしら?」(微笑みながら

阿光
「いや、ダメだろ。お前だって、俺がいきなり部室で胸揉み始めたら怒るだろ」

カウラ
(少し考えて)「……殴り倒すわね。でも、それとこれとは話は別だわ。むしろこの状況を受け入れて男である自分をロールするべきだわ! いえ……ロールするべきだ!」(熱く拳を握り締めて

阿光
「ちょ、思考が暴走してるぞ」(振りほどこうとするが、多分筋力も落ちてる

カウラ
「えっと、私じゃなくて……俺? そう、俺という存在を楽しむためにも、普段ではなせない逆襲の一手を―――」(と、しゃべっている内にこのノリで俺と言っていると、どこか父に似ている気がしてきてだんだんと冷静になってくる

カウラ
「そうだな……少し、クールダウンしよう。」(眉間を抑えて、壁に手をついて反省

阿光
「お、おう。冷静になってくれたか」



[TK-Leana] # 抵抗してる位置に髪が乱れて、少し紅潮してる



カウラ
「……何故かしら。冷静になったつもりなのだけれど、私の中の俺があまり冷静を維持できなくなってきている気がする。主に熱い何かがこみ上げてくるこの衝動……何と表して良いのか」

阿光
「お、俺も男だから、気持ちは分かるけど」



[TK-Leana] # 苦笑
[TK-Leana] # というかはにかむような笑み



カウラ
「……噛み付きたくなってくるな。その笑い方は」(じりじりと距離を詰める

阿光
「落ち付け、カウラ。部室、部室だから」



[utako] #壁に押さえつけて噛み付こうとする寸前で邪魔が



阿光
「やめ、あ……」

火星
「こんにちはー」

ジャン
「うーっす……」



[TK-Leana] # 頬を紅潮させて壁に押し付けられる、どこかで見たことのあるような女子と、襲ってる男子



火星
(身長はそのまま、柔らかい笑顔をしているが水色の短髪でガタイが良く、柔道部か空手部のような男子。両腕の義手もなんだかごっつくなってる)

火星
「え……あ、こ、ここ!! 私立探偵部の部室なので! ……そ、そそそ、そういう事は!」

ジャン
(更に縮んで、髪はぼさぼさに伸びてる)



[utako] #もこ……もこ……

増える被害者



ジャン
「うお、急になんか背中が重く……」

カウラ
「……もう10分遅ければ良かったものを」(小さく舌打ちしながら阿光を開放

ジャン
「うお、お前誰」



[TK-Leana] # と、火星を見て



阿光
「もう少し自制心と言う物を持て」

カウラ
(知らんぷりしながら、ソファーに座って髪を払ってる)

火星
「火星だよ? ん゛っ……けほっ、喉が変な感じするけど……、ジャン君? 何かまた縮んでない? 髪もさっきよりボサボサしてるし……」

火星
「……反抗期?」

ジャン
「これは……胸が……! あ、無いわ。先輩よりないわ」



[TK-Leana] # ぺたぺた触ってる



ジャン
「でもちんこ無くなってるわ。どうしよう」

火星
(ジャンを真似して確認してみるが、一部を触ったところで硬直した)

火星
「ぼ、ぼぼぼ、僕の、……なにか、ぐにって、ぐにって……」

ジャン
「お前は昔はあったんじゃね、それ」

火星
「記憶にないよぉ! こんなのあった記憶ないよぉ!」

ジャン
「ふーん? あれ、するとあれは部長と副部長か」

カウラ
「そうよ。私がカウラで、そっちが鏡君。ジャンは……思ったより変化が薄いわね。」

ジャン
「どんなになると思ってたん?」

カウラ
「そうね……、そうだな……(あまり予想はしていなかったが、ふむ、と考えて) ……貞子?」

ジャン
「何故貞子……」

ジャン
「あー、でも体重い。筋力減ったからかな―、めんどくさー。火星おんぶ」

火星
「あ、うん。……すごく華奢になってない?」



[utako] #かがんで背中向けつつ



ジャン
「女の子になったからじゃね」



[TK-Leana] # のそのそと乗る



カウラ
「……何と言うか、お前達自体があまり変わらないな」

阿光
「むしろ、口調まで変わってるお前のノリがよすぎるんじゃないか」

カウラ
「だって楽しみたいじゃない! ……と言うのもあるのだけれど、私の声変わりしたこの声とこのしゃべり方だと……、若干私が気持ち悪いのよ」

阿光
「……確かにそうかもしれん」

阿光
「で、原因に心当たりは?」

カウラ
「そうねぇ。ゴルゴムの仕業か、お父様達に対して実験するつもりだったTS魔術が、昨日帰る前に暴発しちゃったのだけれどそのまま残ってたんじゃないかしら……」

カウラ
(んー、と首を捻りながら)

阿光
「明らかにお前の所為じゃないか」

カウラ
「きっと9割ぐらいはゴルゴムの仕業なのよ! 1割は天災等の自然現象の分類にしましょう」

阿光
「責任転嫁をするな、責任転嫁を」

カウラ
「良いじゃない細かい事は。下校時間になる頃には効果も消えているわ。多分」

阿光
「はぁ……放課後まで残ると、本気で身の危険を感じる」

火星
「部長、誰かに狙われているんですか!?」

ジャン
「今副部長に押し倒されてただろ」

火星
(逆なだけでいつも二人きりの時は部室でイチャイチャしてるんじゃ、なんて思ったが、うっかり、といった感じに首をかしげて)「……ソ、ソウダッタ!」

カウラ
「……今、変な間があったわよ。」



[TK-Leana] # 阿光はそこまでのことはあんまりしない

時には強引に



ジャン
「っつーか、まだプラトニックだったんすか先輩」

阿光
「当たり前だ」

カウラ
「……直球な事を聞いてくるわね。内緒よ内緒。そんな事言わないわよ」

火星
(クリニック? と首を傾げてる)

阿光
「はぁ……俺だけならともかく、部員を巻き込むなよ」

カウラ
「女の子になっても小言が多いわね。将来垂れなさい!」

阿光
「垂れる前に男に戻るわ」

カウラ
「貴方にだけ戻らない呪いをかけてやろうかしら……全く」

阿光
「女同士では結婚できんぞ」

カウラ
「その時は私が男になれば良いのよ。鏡さん、良い奥さんになれるわよ」

阿光
「バカ言え」

火星
「鏡部長が奥さんで……、カウラ先輩が旦那さん……」(ぽわぽわと妄想

ジャン
「意外と違和感ないのは、元々いつも部長振り回されっぱなしだからかな」

カウラ
「地味にヒロイン力高いのよ、鏡君は……普段出来る癖にいざと言う時はピンチになってくれるものだから……」

阿光
「くっ、お前だって結構ドジ踏む事多いだろ」

カウラ
「私は別に良いのよ。ドジを踏んでも愛嬌の内よ。ハードボイルドな探偵だから問題あるんでしょ」

阿光
「ぐう……」

ジャン
「かかあ天下が亭主関白になるだけって事か」

火星
「……普段出来るのに、いざとなったらドジ……ヒロイン力……」(めもめも

カウラ
「いじめるのはこれぐらいにして……、時々のサプライズぐらい軽く流すのもハードボイリーよ。格好よく受け入れて女の子っぽくしてなさい」

阿光
「出来るか。俺は男だ……」(ふてくされ

ジャン
「ところで、副部長もカマっぽくなってる」

カウラ
「ついつい戻るのよね……」

火星
(ジャンをおんぶしたまま鏡の前でポーズ取ってみたりして、男の子だーと若干感動してる)

ジャン
(マイペースにだらけてる)

カウラ
「……やっぱり、あの二人はあまり変化がないな」(くすくすと笑って

阿光
「お前も大して変わってないだろう」

カウラ
「俺なりに男子というものを感じた結果が吸血行為だったわけだが、そう言う性差の現れのない彼らとは、一緒にしないでくれたまへ」(ふふん、と鼻を鳴らして

阿光
「お前のよく言ってるおさるさんになるって奴だな」

カウラ
「普段私がグーパンするなり足蹴にするなりで止めてないと、おさるさん化が加速するのがよーく解ったわ。止めて歯痒くなる感覚も、ちょっと解ったかしら」

阿光
「お前ほど訳もなく暴走してないだろ……近衛さんに似てたぞ」

カウラ
「……言わないで頂戴。本当にやめて頂戴。」

阿光
「自覚あったんだな」

カウラ
「一応、言い訳をさせて貰えば……訳はあったわよ。まさしく鏡君が鏡君のまま可愛いのがいけなかったんだわ。よくギリギリ止めたわよね、私。偉い偉いしてもらっても構わなくてよ」

阿光
「はいはい、えらいえらい」

カウラ
(ふっふーんと鼻を高くしつつ)「鏡君も、駄目なときは駄目! とはっきり言って押し退けるぐらいしないといけない事が解ったでしょ?」

阿光
「俺、大体ダメって言われたら止めてるだろ」

カウラ
「本当はダメじゃないときに、ダメと言っても多少の強引さを見せてくれてはいると思うのだけれど?」

阿光
「……まあ、多少はな」

カウラ
「もう少しは強引になってくれても良いとは思うだのけれど、性分なのかしらねぇ……」

阿光
「むう……」

カウラ
(またくすくすと笑う)

火星
(とるポーズがなくなりながら、先輩達が何やら大人な会話してる気がして話しかけ辛い)

ジャン
「またいちゃいちゃしてるなあ」

火星
「……聞いてないフリしよう。」(ラジオ体操第二を始めつつ


時系列


2013年9月

解説


何故か突然性別が反転する私立探偵部の面々。コレも全部カウラって奴のしわざなんだよ!

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月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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