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狭間06エピソード集

エピソード『Compact prison』




目次





エピソード『Compact prison』


登場人物



剣一心
そこにあるのは善意と下心と少しばかりの……
エヴァ・ライスティール・ホワイトハンド
無防備フリーダム合法ロリ。

本文



一心
「前々から思うててんけど、キミ真冬にその格好寒くないん」
エヴァ
「…寒い」
一心
「厚着せえや!」
エヴァ
「……ボケさせられて、ツッコまれた感…」
一心
「ていうか、なんで服着んの?」
エヴァ
「……面倒、…だから?」
一心
「なんでも面倒くさがったらええと思うたら大間違いやで」
エヴァ
「…彫ってると……汚れるから……、あ。……この服、沢山持ってる…の。だから、…いつもと同じに…見える」


[utako] #おもいついた



一心
「嘘つけ、こないだ洗うまでものすごい事なってたやんけ」
エヴァ
「…そうだった…ような…そうじゃなかった…ような」
一心
「とにかく、冬場くらいもっと厚着しなさい」
エヴァ
「……厚着すると…、腕とか…動かし難い…」
一心
「そんな変わりあるかい」
エヴァ
「…ある」
一心
「ジャージくらいでもええねん」
エヴァ
「……洗濯しないと…、埃が…」
一心
「洗濯せえ!」
エヴァ
「…洗濯…、して」
一心
(……ため息)
一心
「ていうか、自分今何処住んでるん。まさか大学やないやろ?」
エヴァ
「……学校の、近くの…アパートに…一応、住所登録…してある」
一心
「全く帰ってへんわけやね」
エヴァ
「…大学入ってから…行った事もない」
一心
「なんという賃貸の無駄遣い……」
一心
「わかった、ほんならもううち住みや。飯の世話と洗濯くらいしたるわ」


[TK-Leana] # 一心の家は吹利本町。徒歩圏内である



エヴァ
(少し考える様に適当な方を見てから、頷く) 「……うん」
一心
「ていうか、生活費とかどうしてるん?」
エヴァ
「…制作費から、出してる」


[TK-Leana] # エヴァの親御さんについて一心は何か知ってる?
[utako] #親御さんはアメリキャに居る時に事件に巻き込まれて亡くなってます。それでかなり遠い親戚頼りに中学生の頃に日本に来たらしく、その親戚が某教授。
[utako] #死んでいないか助手の人が様子を見に来たり、制作費管理したりしてる。



一心
「その辺教授は都合してくれへんの?」
エヴァ
「……買い手の紹介だけ」
一心
「なんちゅうか、放任主義やね」


[TK-Leana] # ちなみに一心の方の両親とはエヴァは多分面識あったが、二年前一心が失踪する直前に両親とも亡くなってる事を知ってても知らなくてもいい感じ



エヴァ
「…資金繰りとか…も、してくれるから、それで……助かってる」
一心
「そんなもんかいな」
エヴァ
「…うん。彫るだけに…専念できる……」


[utako] #彫る事だけに



一心
「それだけあったらキミはしあわせそうやね」
エヴァ
「…全部、完成したら……たぶん、幸せって言うのに…なれる…」
一心
「なんや、目標あるんかいな」
エヴァ
「…あるよ」
一心
「今何割くらい完成してるん?」
エヴァ
「…まだ…1割、も…」
一心
「なんや、一生の仕事やなそれ」
エヴァ
「……うん。一生……かけて…出来たら、良い…」
一心
「それでキミいつも急いでるんかいな」
エヴァ
「…お金、かかるから……、頼まれたり…売る分を作ったり…する、から……そこまで、急げてない…」
一心
「ふうん、何作ってるん?」
エヴァ
「…『Compact prison』……、私の…作品…シリーズ…」
一心
「小さな刑務所って、なんや物騒な名前やな」
エヴァ
「…この間…作ってた赤ちゃん、も…シリーズの一つ」
一心
「ああ、あれも。プリズンって感じには見えんかったけど、どういう作品群なん?」
エヴァ
「…Life and Dead…、and Freeze…」
一心
「なるほど……今度他のも見せてもらってええか?」
エヴァ
「……作業室にある分なら…」
一心
「もう無いんもあるんかいな」
エヴァ
「…出来上がったのは…、今…アメリカ」
一心
「アメリカ?」
エヴァ
「…必要な人に……、あげてる」
一心
「必要な? 一か所にまとまってるわけやないねんな」
エヴァ
「…うん。…必要じゃない人のは……全部…、スポンサーの人とか…に寄付してるけど…」
一心
「どんな人に必要やねん、それは」
エヴァ
「…大切な人が、居なくなった人」
一心
「なるほど……」


[TK-Leana] # なにか納得したようにうなづく



エヴァ
「……」 (しんみりと少し静かになった所で、ふにふにと腹を摘んでる
一心
「……キミね、もうちょい、こう、しんみりした雰囲気を大切にせんか?」
エヴァ
「…私は…別にしんみりしてない…から……、それより…剣さん家、部屋は…余ってるの?」
一心
「元々広い家で、今は住んでんの俺一人やし」
エヴァ
「…物置にしてない、……えらい」
一心
「いくつか人形置いてあるけど、ちょっと動かせばどうにかなるレベルやな」
エヴァ
「…そう。……お世話、して貰います……お世話、してくだ…さい…?(少し考えて) ………、お世話に、なり…ます」 
一心
「おう……いや、まあボクから誘っといてなんやねんけど。もうちょい、年頃の女の子として男の一人暮らしの家に下宿することに抵抗感とか無いん」
エヴァ
「…今と…あんまり…変わりそうにない、から…」
一心
「くっ、なんや男として自信なくすわ。まあええんですけど」
エヴァ
「………えっちな事…しちゃ…、駄目って言った方が…良い?」 (小首を傾げて
一心
「言われない方が嬉しいです!」
エヴァ
「…襲っちゃ、駄目ですよ」 (ぺんぺん、と他人の腹太鼓鳴らして
一心
「い、良いって言われない限り我慢するわ」
一心
「多分、きっと。いや、我慢できひんかもしれん」
エヴァ
「……うわー」 (ぺぺぺんぺぺん
一心
「自分の無防備さも省みてほしいわ」
エヴァ
「…家で……、下着は…履く…様にする…」
一心
「おーけー。というか、外でもな」
エヴァ
「……」 (黙って目線逸らした)
一心
「履けよ」
エヴァ
「…………うん」
エヴァ
(たぶん履かない)
一心
「まあ、あんまり無茶な事無い限り我慢出来ると思うわ」


[TK-Leana] # たぶんぎりぎり



エヴァ
「…無茶な…事?」
一心
「ノーパンシャツ一枚で抱きついてきたまま寝はじめたりとか」
エヴァ
「…剣さん…、そう言う妄想…は……、あんまり人に言っちゃ駄目…だと思うな…」
一心
「こないだあった事実やねんけど」
エヴァ
「…やるー…剣さん」
一心
「お前やお前!」
エヴァ
「…………そうだっけ」
一心
「この子はもう~」


[TK-Leana] # ぎぎぎ



エヴァ
(すっきり寝てすっきり忘れてる)
エヴァ
「……とりあえず……、近い内に…お風呂入りに…剣さん家…行く。…引越しを兼ねて」
一心
「キミの『近いうちにお風呂』がせめて一週間以内であることを祈ってるわ」
エヴァ
「…無駄な祈り」
一心
「だから冬場でも三日に一度は入りなさいって」
エヴァ
「…そう言えば…言われてた気がする…」
エヴァ
(少し考えるように目を閉じて、こくんと頷く)
一心
「よろしい。荷物運ぶのに人で欲しかったら手伝うたるから」
エヴァ
「…うん。」


[utako] #そして3日後ぐらいに、家出少女みたいにスポーツバック一つで越してくる
[utako] #作業室にあった、埃被ってた鞄



一心
「……これ、最後に開けたのいつで何が入ってるん?」
エヴァ
「夏に一回…触った気がする……、中身は…着替えとか…、道具の予備とか…」
一心
「着替えは着替えるためにあんねんで……」
エヴァ
「……オーバーオール…破けたら…着替える、つもり」
一心
「風呂入ったら着替え! 洗濯!」
エヴァ
「…………寝るつもりだったのに」
一心
「寝るときは寝間着に! と言いたいけど、そこまでは期待せんわ」
エヴァ
「…寝巻き…持ってないから……もし期待されても…、困る…」
一心
「いや、そういう意味の期待とは……違うとは言わんけど違う!」
エヴァ
「……………普通の寝巻き持ってないから…適当なシャツ、とか…を寝巻きにするかも…って言う意味で…」
一心
「それはそれでありやな……いやいや、まあおかんのお古でよかったら女物のパジャマくらいあるから」
エヴァ
「…また、汚しちゃうかもしれないから……いらない」
一心
「さよか。ああ、作業とかあったら、ガレージの開いてるとこやったら好きに使うてもらっていいから」
エヴァ
「……材料、全部…作業室だから…それは学校でする」
一心
「ういうい」
エヴァ
(一応、ぺこりと頭を下げて) 「……今日から、よろしくお願い…ます」
一心
「お、おう」
一心
(こほん)「なんや。改めて言われると照れるな」
エヴァ
「…そう?」
一心
「ん、しばらく一人やったからな」
エヴァ
「…海外で…ブロンドヤンキーと…よろしくやってたって、……言ってなかったっけ?」
一心
「うちに居たわけやないし」
エヴァ
「…そう言えば…、戻って来てから…言ってなかった、……気がする」
一心
「うん?」
エヴァ
「…おかえり」
一心
「……うん、ただいま」


[TK-Leana] # 人からおかえりと言われたのは実に二年ぶりであった



エヴァ
(人にした事のある挨拶の中では、数える程度しかなかったが…久しぶりに言って、何となくすっきりしたような気がした)
一心
「さて、それじゃ晩飯何食いたい? 記念やし好きなん作ったるで」
エヴァ
「…生姜焼き」
一心
「なんや、気に入ったんかいな」
エヴァ
「…うん。……美味しかった」
一心
「あんなんでよかったらいつでも作ったるわ。ちょっと待っててや。御飯炊くから」
エヴァ
「…荷物置いたら…先にお風呂入ってくる」
一心
「おう、そっちは沸かしてあるから」
エヴァ
(頷いてから、思い出したようにバッグの中から一升瓶を取り出して渡す) 「……引越し、記念…、御飯の時に」
一心
「おう、エヴァちゃんいける口か」
エヴァ
「…ぼちぼち」
一心
「ほんならまあ、つまみになるもんもうちょい増やすか」
エヴァ
「…剣さんは…飲み過ぎないように…気をつけて…」


[utako] #お腹たぷたぷ触りつつ



一心
「だから肉でいじるのやめい!」
エヴァ
「……剣さんのお肉、好き…暖かくて柔らかくて……おいしs………、豚腹の塩焼き…おつまみ…欲しい」
一心
「何か身の危険を感じんねんけど、別の意味で……」
エヴァ
「…食べない…よ…多分」
一心
「多分な、うん、分かった」(とほほ顔


[TK-Leana] # 自分も多分襲わないとか言ってるしな
[utako] #多分とか言ってるけど食人とかしないし食料には見てないよ!
[TK-Leana] # かじりつくくらいされそうな
[utako] #…



エヴァ
(食べやすくするように揉んでから…) 「…あ…お風呂、お風呂」
一心
「ん、その間に飯炊いとくか」


[utako] #寒いからとオーバーオールの変わりに高校の頃のロングカーディガンとタイツと装備してると、例のあれのできあがり
2012120712
[utako] #例のアレ



一心
「なんや、久しぶりにちゃんと可愛い服装やん」
エヴァ
「……これ…暖かくて……良い」
一心
「そりゃ、今まであの恰好やったしな」
エヴァ
「……作業する時は…戻す」
一心
「まあ、そこまでは止めはせんわ」
エヴァ
「でも……、スカートも一緒にあったはず…なのに……ない。…なくした…かも」
一心
「そんなもんなくすか普通……」
エヴァ
「……アンビリーバボー」


[utako] #丈の短いワンピースみたいに着てるが単に下履いてないだけだった



一心
「アンビリーバボーやないわ全く」
エヴァ
「…下着は…無くしてなかった」 (裾を持って少したくし上げ様として…、お腹が鳴る
エヴァ
「……お腹減った、…生姜焼き…米…」
一心
「はいはい、出来てるで」
エヴァ
「……食費とか家賃とか…入れたほうが…良い?」
一心
「まあ、家賃はええけど食費は入れてもらった方が飯は豪華になるな」
エヴァ
「……どんどん……美味しく…、肥えて…」
一心
「肥えるかどうかは別として美味しくはならんわアホ」
エヴァ
「……ドングリだけの…生活をしてれば、その内…」
一心
「どんな生活やそれ!」

時系列


2012年12月

解説


あっさりと始まる同棲生活。

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月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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