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狭間06エピソード集

エピソード『いつも通りのように見えて……』


目次


エピソード『いつも通りのように見えて……』

登場人物

緋昏歩
近衛の元嫁の一人。色々と上手くいかない。
獅子王
名前ほどいかつくない無戸室の縁者。

アネモネラウンジ

獅子王
「ども」
「あ、いらっしゃい…」

[arca] #作業をしながら来店した獅子王の方を向く

獅子王
「今日の品書きはなにかな」
「今日は豚汁と、シフォンケーキです」
獅子王
「じゃ豚汁を」
「ライスもつける?」
獅子王
「よろしく」

[arca] #「かしこまりました」と小さく返事をする歩

獅子王
「…(元気がないな」

変化

「お待たせしましたー…」

[arca] #具がたっぷり入った豚汁とライス。それに小鉢と漬け物のセット

獅子王
「相変わらずサービス満点ですな」
「しょっぱいのは一応食事メニューって位置づけだから、お腹いっぱいになれるようにしてるの」
獅子王
「500円や600円ほどでこの量を食べれる。しかもうまい、貴重なお店だよ」
「あはは…ありがとうございます」
獅子王
「……いただきます」

[arca] #妙な間を作ってしまい、気まずさを紛らわすために一心不乱に食べ始める

(時折店内を見回しつつ、鍋の様子を見つめている。

[arca] #いつもは派手な服装とそれに釣り合うような印象の強いメイクをしている歩だが、今日はいたって普通。
[arca] #むしろ地味は服装で、メイクもしていないようだった
[arca] #ヘアスタイルも気を使っていないようなざっくばらんなまとめ方

獅子王
(もぐもぐ…)「なにかあったのか?」
「…え?」

[arca] #不意に声をかけられ、呆然としたような雰囲気で獅子王の方を見る

獅子王
「今日は、いつもとは違う服装をしているから」
「ああ……。たまには良いかなっと思って」(えへへ…
獅子王
「なるほど。まー、落ち着いていた方が客入りも良い気がするよ」
「…ええ、ありがとうございます」
獅子王
「…(かなり落ち込んでいるな。粧す気力もない…のか?)」
獅子王
「この豚汁、とても味がいいよ。昔食べた猪汁を思い出す」
「猪と比べると、うま味は少ないんじゃないですか?その分くさみもないと思いますけど」
獅子王
「うむ、昔なら物足りないだろうが。今の時代にはこれが合っているよ」
「ふーん…機会があったら、ボタンもだしますね」
獅子王
「うん。なかなかお目にかかれないと思うけど」
「そうですね…」(ふふ
獅子王
「おかわりしていいか?」
「どうぞ」

[arca] #微笑みつつ丼を受け取る

獅子王
「…(次期当主殿と上手くいっていないのだろうか…」

[arca] #獅子王におかわりを渡すと、カウンターの定位置に腰掛ける歩
[arca] #表面上は変わった所はないが、普段とは確かに違う歩

「……」

時系列

2013年1月

解説

歩の些細な変化に気付く獅子王。

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