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狭間06エピソード集

エピソード『歩の12月』




目次





エピソード『歩の12月』


登場人物



緋昏歩
年末は色々ある時期なので、色々と考えてしまう。
パッハロ・K・U
三姉妹の長女。

本文



[arca] #モノノケ商店街。アネモネラウンジ




(カウンター席に腰掛け、ノートパソコンでクリスマスのイベントやらプレゼントなどのサイトを見ている

「……あ、ここ夜景きれいそう。でも予約いっぱいね」

「それに大人数で行くって感じの場所じゃないし。…でも、良いなー」


[arca] #ロマンチックに想像しつつ




「厨房まで間借りできれば完璧なんだけど。おしゃれな感じでそう言うサービスのあるスキモノなお店ってないかな?」

(ハッ)「……よく考えたらうちでやれば良いじゃない。お店ようち」

「立食なら30人は入るし、二階と三階も解放すれば…」

「……っていっても、近衛はたぶんドイツいくわよね。……はぁ」


[arca] #ぐてりとカウンターに垂れる




「それにたぶんローザちゃんの誕生日会とかやってお腹いっぱいよね…」

「妬ましい!」(くわっ

「……だ、だめ…無理にテンションあげたら更にダメージが……」(orz
パッハロ
(カランコロン、と) 「表まで聞こえてますよ。どうかされたんですか?」

「ふあっ!?」(ドガシャン


[arca] #イスごと倒れた



パッハロ
(くすっと笑って歩み寄り、手を差し伸べて)「大丈夫ですか?」

「大丈夫、れす…いらっしゃいハロさん」(手をとってもらい立ち上がる
パッハロ
(パソコン画面を見て、隣の席に座りながら) 「クリスマスの予定を?」

「うん。クリスマスの予定………の、空想」(えへ…と笑って


[arca] #そして隠す様に閉じる



パッハロ
「予定がないのでしたら、ご一緒にどうですか?」

「…え、いいの?」
パッハロ
「はい。女所帯で、ケーキとビーフシチューと、お肉しか出ませんが」


[utako] #ターキーは出さない
[utako] #パッハロの意向により




「そ、それじゃあ私も何か作る。ミートパイとか…あ、それだと全部肉になっちゃうか…」


[arca] #涙がつーっと垂れるのに気付かず明るく振舞う



パッハロ
「肉類は鳥と蜥蜴以外なら歓迎ですよ」

「…ごめん、鳥はちょっと過ったけど、ちゃんと承知してるわ」
パッハロ
「でも……ハクリン君もお越しになるなら、ターキーを用意しても…良いですね」


[utako] #チキン食べるの4人も居れば残らないだろう、と




「でも、それだとハロさんに悪い気が…」
パッハロ
「別に構いませんよ。避けては居ますが、別に食べてどうにかなるわけでもありませんし。割と雑食なんですよ、私」

「そう?……なら、今夜ハクリンに聞いてみる。食べたいって言ったらその時は作ってきても良いかな?」
パッハロ
「えぇ。大丈夫ですよ。ラガルやフェロは私に遠慮して鳥は食べませんが、私は以前、イモリのクロヤキを通販で買って食べてみた事がありますから。内緒ですが」


[utako] #ニンジャーフードに興味があって




「ありがとハロさん。…黒焼きですか、リンダに稽古付けてもらってたときに食べさせられたなー。鶏の手羽先の細いとか食べてるみたいだった記憶が」


[arca] #細い所



パッハロ
「普通に食べる分にはあまり合いませんでしたが、お酒の摘みには調度良かったですよ」

「ちょっと分るけど、堂々と食べる訳にもいかないわよね」(うふふ…

「それにしても、ハロさんはなんか渋いものが好きなんですね。この前のコレクションと良い…」
パッハロ
「日本の文化が好きなんです」

「なるほどー…(なんとなく門音ちゃんににてる感じね」

「私が言うのもなんだけど、あんまり二人を困らせないであげてね長女さん」
パッハロ
「人はどこかで発散しないといけないものですよ。私はお店の営業、WhiteLineの管理人代行、と…責任を背負っている分、二人には甘えます」


[utako] #フェロがしっかりしてても、ラガルがやればできる子でも、家族の中でもお店でも他界でも、何だかんだと一番忙しいのはパッハロさんだった




「発散か…。そのへんはもっともだけど、もう少しお金使いの方は抑えた方が良いかも?」

(フェロに言ったんみせてもらった没収物の値踏みを唱えつつ


[arca] #一旦見せてもらった



パッハロ
「暫くは、鉄杖がありますから控えます」

「うん。リンダのは本物だから、気をつけてね」

「……」
パッハロ
「私にはああいうアイテムを使いこなす技量はありませんよ」

「…え?あ、うん。振り回すのはWhiteLineの中とかにした方が良いわ」
パッハロ
「それではあまり意味がありませんが……、練習はあちらでした方が良さそうですね」

「…意味?」
パッハロ
「WhiteLineでは貨幣に意味が無い様に、他界を跨げば意味も価値も変わってしまうものもあります…私にとっては、鉄杖は現世でなければ意味がありません。詳しくは言えませんが…」

「うーん…よくわからないけど。なんか理由があるのよね」(頷きつつ
パッハロ
「はい」

「なんか危ないことじゃないわよね?」
パッハロ
「乙女の内緒です」

「乙女…の?ま、まあ良いけど(鉄杖で、乙女?」

「もし良かったらリンダに使い方聞いてみる?」
パッハロ
「いえ、恐らく……才能や相性といった所で、私には使うのが厳しいと思います」

「そう、なんか要領えないけど…。あれ以来リンダが外に出たがってるのよね。口実作り失敗…」


[arca] #実はと続けつつ



パッハロ
「普通に外出を許すには障害でも?」

「別にそう言う訳ではないんだけど、いちようこの手帳、悪さをした怪異を封印してるものだから」

「それで他の子達も出たがる様になるときりがないと思ってさ」

「少しでも理由がない限りは出さない様にしてるの」
パッハロ
「目的のない解放は使役ではありませんからね…、成る程」

「うん、かわいそうだけど封印されてる量が量だから、ちょっと厳しいの」

「本当は近衛の子供達みたいに自由に出歩かせたいんだけどね」
パッハロ
「チルドレンの話は聞いていますが、経緯も用途も違っていそうですから、隣の芝が何とかですよ」

「それもそうね……(みんな元気かなー」

時系列


2012年12月

解説


12月の予定を考える歩。今年のクリスマスはパッハロ達と……

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