ど素人から職業クリエーターまで、TRPGと創作で架空世界を楽しむコミュニティ。TRPG+PBW+キャラチャ+創作。


狭間06エピソード集

エピソード『喫茶店まろうど屋の普通の日』




目次





エピソード『喫茶店まろうど屋の普通の日』


登場人物



岬嗔子
どてらの小学四年生。

岬京子
嗔子の母で、まろうど屋のパティシエール。


本文


[TK-Leana] #喫茶店まろうど屋



SE
からんからん



[TK-Leana] # ドアベルでは無く、下駄の音である



嗔子
「ただいまー」

「あら、おかえりなさい、嗔子ちゃん」

嗔子
「ママ、おやつは?」

「あら、まずは荷物を置いてらっしゃいな」

嗔子
「はーい」

SE
からんころんからん

(紅茶を淹れて、クッキーと一緒にカウンターに置いてる)

SE
とっとっと、からんからんころん

嗔子
「手も洗ってきたよ」

「うふふ、えらいえらい」

嗔子
「今日もクッキー? ケーキ屋さんなんだから、ケーキ食べたい」

「いけません。嗔子ちゃん、まだちっちゃいんだから、毎日ケーキなんか食べてたら太っちゃうわ」

嗔子
「晩ご飯少なくして良いから、ね、ママ」

「ダーメ。栄養のバランスが偏っちゃうわ」

嗔子
「おっきくなったら良いの? お姉ちゃんくらい?」

「そうね……お兄ちゃんくらい大きくなったら好きに出したげるわ。でも、そのくらいになったら嗔子ちゃん、毎日ケーキはいらないって言うんじゃないかしら」

嗔子
「どうして? 毎日ケーキ食べれるなんて、幸せよ?」

「ホホホ、6年後もそう言って居られると良いわね」

嗔子
「?」

嗔子
「今日、お店に変なの来てた?」

「いつも通り、普通だったわよ」

嗔子
「いつも通りだったら変じゃない」

「そう?」

嗔子
「そうなの! もう、ママったらずれてるんだから」

嗔子
「こないだ、鉄兜を被った人が来た時だって、普通に接客してたでしょ」

「普通のお客さんだったわよ」

嗔子
「鉄兜の時点で普通じゃないの」

「あら、普通よ。今日だって来てたし」

嗔子
「やっぱり変なの来てたじゃない」

「普通よ、ふつう。嗔子ちゃん、どんな事でも、いつも通りだったらそれは普通の事なのよ。私は楽しくって好きだわ、この店に来るお客さん」

「嗔子ちゃんもそうじゃない?」

嗔子
「……楽しいかって聞かれたら、楽しいけど」

「だったら良いじゃない」

嗔子
「そうかもしれないけど……」

(にこにこ)

嗔子
(うーん)

「それで」

嗔子
「にゃ?」

「聞きたいんじゃないの、そのお客さんの事」

嗔子
「……うん」

「ほほほ。もう、嗔子ちゃんったらかーいいわねえ」

嗔子
「むー」


時系列


2013年9月

解説


喫茶店まろうど屋にて、帰宅した母と娘の会話。

The following two tabs change content below.
アバター画像

月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
コメント一覧

コメントはありません。

この記事にコメント

*

*

トラックバックURL