狭間06エピソード集
私立探偵部の日常
エピソード『中秋の誘い』
- 鏡阿光
- ハードボイルドを目指す私立探偵部部長。
- カウラアード・シルフィ・ルートスペード
- 私立探偵副部長。そして阿光の彼女。
- マフメロ
- マスコット的な謎の生き物。
- 阿光
- 「カウラ、お月見行こうぜ」
- カウラ
- 「お月見?」(時期かしら、と首を傾げて
- 阿光
- 「ほら、明日中秋の名月だろ」
- カウラ
- 「あら……そうだったのね。まだ夏気分で居たからピンとこなかったわ」
- 阿光
- 「台風過ぎて大分涼しくなったろ」
- カウラ
- 「風は冷たいのだけれど、まだ陽が照るわ……」
- 阿光
- 「夜は大分冷え込むし、日蔭に入ると過ごしやすいさ」
- カウラ
- 「8月よりはだいぶ過ごし易くはなったわよね。それで、月見ってどこでするの? 妹さんとうちに見に来る?」
- 阿光
- 「あの豪邸か……確かに風情がありそうだな」
- カウラ
- 「縁側から眺める月は中々綺麗だと思うわよ
- 阿光
- 「それもいいかもな。いや、高安山天文台で十五夜のお月見観覧会があるから、一緒にどうかなと思ったんだけど」
- カウラ
- 「前にもそう言う事を話したわね……、大丈夫なの? 時間や参加年齢については」
[utako] #以前は確か遠い上に中学生だと厳しいとかでいけなかった
[TK-Leana] # あれ、行って無かったっけ
- 阿光
- 「特に制限とかは無いみたいだし、近所だ。大丈夫だろ」
- カウラ
- 「大丈夫なら良いんじゃないかしら。夜食に何か作って行ってあげましょうか?」
- 阿光
- 「それは嬉しいな。9時に終わるから、帰りは10時くらいになるけど大丈夫か?」
- カウラ
- (少し考え)「少し遅いのだけれど……まぁ、多分大丈夫でしょ」
- 阿光
- 「そうか。帰りは大日駅までちょっと歩きながら月を見よう。あの辺、結構いい雰囲気だよ」
- カウラ
- 「夜遅いのだからあんまりゆっくりはしていられないとは思うのだけれど……、怒られない程度にはそうしましょうか」
- 阿光
- 「おう。それにしても、折角の十五夜なんだし。部室にススキくらい飾った方が風情出るかな」
- カウラ
- 「ハードボイルドにススキを飾りつけたいなんて良い心掛けよ」
- 阿光
- 「……む、そう言われるとミスマッチか」
- カウラ
- 「いえ、むしろチャレンジよ。チャレンジ。新境地の開拓かしら」
- マフメロ
- (ひろってきたススキを振り回している
- 阿光
- 「いや。やめておこう。確かに、探偵のデスクにススキと里芋飾られてたら何やらわからん事に」
- カウラ
- 「ススキがあるだけでだいぶ庶民派な雰囲気になりそうだわ……、ススキは飾らない代わりに購買で買ってきた団子だけでも美味しく戴きましょ。おやつにするつもりだったのだけれど、調度良いわ」
- マフメロ
- (ススキのふわふわした部分が鼻に入ってくしゃみしている
- 阿光
- 「十五夜を忘れていた割に準備が良いな」
- カウラ
- 「ただのお茶請けよ」
- 阿光
- 「購買も十五夜って事で目立つ所においてたのかな……さて、団子となるとコーヒーも紅茶も合わんよな」
- カウラ
- 「この間、緑茶を用意するのを怠けて紅茶と一緒に戴いたのだけれど、餡子と渋みのある紅茶は以外に合うわよ。」
[utako] #緑茶用意しつつ
- マフメロ
- (何処からともなく湯飲みをだしてきてお手伝い
- 阿光
- 「へえ、意外だな」
- カウラ
- 「お湯の近くをうろうろしてると危ないわよ。(離れてなさい、と殻をつついて) 怠けて入れた苦い紅茶が良いのかもしれないわね……、だらだらも馬鹿にできないわ」
- 阿光
- 「渋いものがあると甘さが引き立つから、納得と言えば納得か」
- カウラ
- (渋めに淹れたお茶を出して)「組み合わせとしてはあまり美味しそうな雰囲気はしないのだけれど」
[utako] #団子の包みを開けて、普通におやつタイムになっていた
- マフメロ
- 「まふ」(テーブルとテーブルの間にススキを挟み差す
- 阿光
- 「いただきます」
- カウラ
- (食べようとして、二つ並んだ団子をつつき……何かもやもやと引っ掛かる物を感じる)
- 阿光
- 「?」
- カウラ
- (少し首をかしげていたが、視線の端に映る白いTシャツを着て寝ている火星に目がいき……)
- カウラ
- 「……買って来なくても、あったわね。団子」
- 阿光
- 「は?」
- カウラ
- 「何でもないわ。独り言よ」
- 阿光
- (首をかしげ)「冷蔵庫に団子とか入ってたか?」
- カウラ
- 「そうね……、冷蔵庫ではないのだけれど。後でかじっておこうかしら」
- 阿光
- 「だったら俺にもくれよ」
- カウラ
- 「だめ。」(子供っぽくむくれつつ、ぱくぱくと口の中に団子を詰め込む
- 阿光
- 「ん、何怒ってるんだよ?」
- カウラ
- 「なんでもないわよ。このお団子も美味しいわね」
- 阿光
- 「ああ、うん。購買のもなかなかいけるもんだ」
[utako] #そんな感じで幕かな
[TK-Leana] # ですね
[utako] #後で何者かに胸を噛み付かれたらしいです火星さん
[utako] #おきたら犯人の姿はなくクッションが転がってるだけだったとか
[TK-Leana] しかし団子と言うよりボール
[utako] 白玉を二つ並べてぷにぷにつついてたら、これは……と思ったんでしょう
[TK-Leana] カウラもいい加減に諦めればよいものを
2013年9月宵待
十五夜の月見のカウラを誘う阿光。このカップルは割とこまめにデートしてそうです。
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ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。
思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、
参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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