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狭間06エピソード集

エピソード『とある夏の日のお話。ラジオ体操編+デスワード編』




目次





エピソード『とある夏の日のお話。ラジオ体操編+デスワード編』


登場人物



無戸室近衛

デザイナーにして創造能力者

月裏ルナ

中学生にして魔女


やってきてます夏休み!ラジオ体操編



近衛

「俺がガキん頃はこういうの参加できなかったからなぁ……、いやぁ、楽しい」(にっかにっか

ルナ

「怪しい男がいるわよ。誰か通報しなさい」

近衛

「町内会からの正式なオファーだ! 見ろこの腕章! いかにも無害じゃねぇか!」(腕章『××丁目ラジオ体操係り』)

ルナ

「そんなものいくらでも偽造できるじゃない。大体なんで第二から参加するのよ」

近衛

「100均で買ったもんで作られちゃいるが町内会長さんからの戴きもんだ! それに、ラジオ体操第一は子ども会の子供達が主導で第二からは大人が前に出てからやる事になってんだ。第一から参加してんだぞ一応。隅っこに居ちゃいるが」

ルナ

「しょうがない。信じてあげましょう」

近衛

「……この他人の名前を出さないと得られない信頼の低さは何なんだ……、セクハラし過ぎか……」

ルナ

「自覚あるじゃないの」

近衛

「本気のセクハラは嫁さん達にしかしねぇがな。でも……最近そんな事しても『またか……』みてぇな視線を感じて、肩身が狭ぇ……辛い」

ルナ

「やめようとはしないのね」

近衛

「大人しくなったとは思うさな。コスプレ衣装を集めるのはやめちまったし(自分で作る様になったから)女に下着を贈る事もしてねぇしな……(作るには作っているが)」

ルナ

「よく言うわよ」

近衛

「……加代子さんに水着を贈る予定なのは、クルージングのお礼を兼ねているので下心に入らない事を先に宣言しておこう」

ルナ

「……そういう事にしといてあげる」

近衛

「何故だろうか、ただ地域に奉仕している一青年(俺)の話だったはずが、地雷を掘り起こされて投げつけられた気分さな……」

ルナ

「私だって好きで掘り起こしてる訳じゃないわよ。悪いのは、どちらかと言えばあなたの方でしょう?」

近衛

「確かにそうだな。因果応報で言やぁ、子供の笑顔以外にオマケがついても良いぐらいなんじゃねぇかと欲をかいちまうのも、悪ぃ所だ」

ルナ

「親として、確かにそれは欲張り過ぎかも知れないわね」

近衛

「改善はゆっくりとしていくさ。詰めて矯正すると反動が酷くなりそうさな」

ルナ

「通報されたくないなら、そうすることね」

近衛

「その言葉の裏にまだ『ラジオ体操係』を疑っている風を感じるんだが、間違っても通報すんなよ……」

ルナ

「一応はしないであげる。今はね」

近衛

「怖ぇ……怖ぇよルナさんよ。良いさ。普通にしてりゃ問題ねぇはずだ、普通にしてりゃ……俺だってその気になりゃ超一般人の称号がつくさな」

ルナ

「できるの? 普通になんて」

近衛

「断言するとフラグにしかならねぇ気がするが、できる!」

ルナ

「ふーん」(じとー

近衛

「女がそんなに男の事をじっと見るな。はしたねぇ」(ペシッ、と額にチョップして

ルナ

「あいたっ」

近衛

「今日1日とか短くても1時間ぐらいとか制限をしてくれると助かるが、俺はルナちゃんをある程度親しい普通の中学生として扱うぐらいには……加減すべきかどうか悩むな」

ルナ

「それ意外にどうやって扱うのよ」

近衛

「普段通り。元・かぐやのメンバー相手ならチャン付けなんてしねぇだろ。中学生の女の子相手なら、月裏さんよりはルナちゃんだろう。ルナちゃん」(珍しい呼称を少し気に入った

ルナ

「貴方からそう呼ばれるとすごく怪しく聞こえる……」

近衛

「この場合実年齢も無視して、俺は多少生意気な中学生に対しては容赦なく貴方じゃなくて、近衛さんと呼ぶようにと強制するぐらいはしたほうが良いんだろうが……中学3年生の女子を相手に髪をワシャワシャにする罰は普通とは言い難ぇな」

ルナ

「もしそんなことしたら容赦なく通報するから」

近衛

「しねぇよ。せいぜい出す予定だった水まんじゅうを取り上げるぐらいだ」

ルナ

「ほほぅ、良い度胸じゃない」

近衛

「この季節、麦茶と一緒にいただくには調度良いんだが……冷たい麦茶だけは出そう。」

ルナ

「そうやって子供を虐めて楽しむなんて……やっぱり通報するべきね」

近衛

「まさか意地悪で通報される危機になるだと!? ……1mmでも目上の者に対して敬意があればまだ可愛げがあるものを……、いや、そこまでしても水まんじゅうが欲しいのは、十分可愛げがあるとも言えるか」(顎に手を当てて頷き)

ルナ

「私が敬意を払うのはそうするべきと思う相手だけよ。払われたいなら自分を見直しなさい」

近衛

「俺も普段はそう言うスタイルを通しちゃ居るが、社交辞令でもやっとくもんだ。……まさか学校の教師にまで、そんな感じで接している分けじゃねぇだろう」

ルナ

「相手に依るわね」

近衛

「俺に対して素で接せる相手だと喜ぶべきか、敬意を表する価値のない相手だと悲しむべきか、複雑な心境にさせてくれるな」

ルナ

「一応前者よ。そこまで深く考えないで」

近衛

「ある程度の評価は気にしてんだぞ。……しかしまぁ、一度は近衛さんとか無戸室さんとか呼ばれてみたいと思う分は見直すか。」

ルナ

「出来るのかしらねぇ」(くすくす)

近衛

「自信を持ってできるとは言い難ぇな……ルナちゃんが敬意を払って敬称をつけて呼んでいる相手はお父様しか知らねぇんだが、他にも居るのか?」

ルナ

「加代子さんとか」

近衛

「……それは、つまり、そのレベルの大台に乗らねぇと希望も薄いって事か」

ルナ

「頑張りなさい」

近衛

「厳しいねぇ……」

ルナ

「貴方の周りには甘い人間が多いんだからこれぐらいがちょうどいいの」

近衛

「基本的には十分その甘い人間の内に入ってると思うぞ。ルナちゃんも」

ルナ

「……ふん」

近衛

「俺の娘だったら抱きしめてやりてぇぐらいの可愛げだが、通報は怖いのでやめておこう」

ルナ

「カウラにでもやってあげなさい。私にやったら通報じゃなくて殴るから」

近衛

「結果的にカウラにも殴られそうだな……」

ルナ

「その辺りも見直すべきね」

近衛

「抱きついたり何かは最近してねぇからな? ……中学生になってからちょいとばかし、スキンシップに悩むぐらいだ」

ルナ

「普段の行いでしょ」

近衛

「……そんなに酷いか?」(うーん、と心底悩んでそう)

ルナ

「気付かないのも罪ねぇ」

近衛

「逆に、普段からもっとベタベタとスキンシップした方が良いって事か!」

ルナ

「……もうそうしなさい」

近衛

「……今のは少し反省しよう」

ルナ

「よろしい」



[utako] #かなり脱線したけどラジオ体操後の雑談でした。


没企画『魔法少女マジカルムーン☆ルナタン』



[utako] 暫くは見た目相応の扱いをするつもりらしいが次の日には呼称は元に戻ってる
[utako] こじらせてルナたんとか呼び始める前に
[SAIRU] 斧が飛びます
[utako] ヒューン……サクッ
[SAIRU] どうしてこんなことに……
[utako] 魔法少女マジカルムーン☆ルナタンの企画書にダイイングメッセージ
[utako] 犯人はAAA
[utako] (バストサイズ
[utako] 見つかったら偶然の事故から猟奇的な事件に発展しかねないな
[SAIRU] 見るも無残な


デスワード



近衛

「ルナたん」(噛んだ

ルナ

「それは私に喧嘩を売ってるの?」

近衛

「噛んだだけだが思ったより響きが良いな……」

ルナ

「殺すわよ?」

近衛

「怖ぇな! 眼が笑ってねぇぞ!?」

ルナ

「当たり前でしょーがっ!!」

近衛

「……呼ばれた事ねぇのか? ルナたん」(壁に隠れつつ

ルナ

「その首跳ね飛ばしてやる!」

近衛

「落ち着け! ルナたん! 争いは何も生まねぇから生産的じゃねぇっていう説が……オワァー!!」

ルナ

「その呼び方をやめなさいっ!!」

近衛

「……流行るから、流行るから許しておくれ……」

ルナ

「許せる訳無いでしょ!!」

近衛

「もう呼ばねぇから! ……訂正、普段は呼ばねぇから! お許しを!」

ルナ

「なんでそこを訂正するの!!」

近衛

「時々うっかり呼ぶ予定だ」

ルナ

「呼ぶ度に一本指が飛ぶからそのつもりでいなさい」

近衛

「ルナちゃんそれは女の子としてどうなんでしょうか!」(平身低頭

ルナ

「じゃあ踏み潰してあげましょうか」

近衛

「……」

ルナ

「何よ、黙っちゃって」



[mimio-64] #口答えしてなかったら20回はルナたんと呼べた。近衛はそのことを悔いていた



近衛

「倒錯的な魅力について……少々妄想に耽っちまっただけさな。大丈夫」



[mimio-64] #さらに斜め上だった
[utako] #ルナたんと呼べば踏まれる事にいけない魅力を感じてしまった。近衛はそれが自然の摂理だと理解した。



ルナ

「やっぱり首を落とすべきね」

近衛

「必殺の一撃だろうがそれ! 踏まれるほうが一兆倍増しじゃい! いや、寧ろ! ……寧ろ、何でもない!」(カッ!)

ルナ

「よし、殺ろう」

近衛

「踏まれるのならまだしも、ここで死ぬわけにもいかん!」(グリズリーの威嚇ポーズで必死に対抗

ルナ

(斧をブンブン振り回す)

近衛

(逃げた)



[utako] #斧は怖いクマー



ルナ

「逃げるな! その首置いてけ!」

近衛

「島津の武士かお前は! 普段女性の扱いがどうこう言ってる癖にそれってどうなの!?」



[utako] #ダダダダッと走って逃げようとしたが、くるりと振り返ってルナに向かって走り出し、脚止めにスライディング。



ルナ

「っ!! やるじゃないの!」



[SAIRU] #足が縺れてスピードが落ちる



近衛

「死地に活路を開くべし!」



[utako] #そのまま逃げれば良いものを、カポエイラの様な動きで、すかさず胴を両足で挟み込んでの蟹バサミ。



ルナ

「その頭を少しはマシな方向に働かせなさい!」



[SAIRU] #倒れる力でそのままおのを振り下ろす



近衛

(真剣白刃取り! なんて失敗して次の瞬間には熟れた柘榴になるため、斧の柄を掴んで必死に押しとどめる)

近衛

「働かせる機会もなく割れちまう所だった気がすんだが!? 今のは!」

ルナ

「私は錬金術師よ。その頭に詰まってる要らないものを取り出して、新しく綺麗なものを入れてあげる!」(ぐぐぐっ

近衛

「魅力的な案だがちっとばかし愛着があるんだ。交換はまたの機会にしてくれると助かるさなぁ……」(ギリギリと斧を押し留めながら、蟹バサミしている両足に力を入れて強く締め付けて、戦意喪失を狙う)

ルナ

「うぐっ……」(斧を持つ力が弱まる

近衛

「よ、よしよし……」(少し押し返した所で、斧の刃を視ているとひくりと鼻が動き……)

近衛

「お? ぉ……おっ、ぶぇっくしゅ!!」(一気に力抜けた)

ルナ

「うわ!」(支える力が無くなってそのまま近衛の上にドシン!

近衛

(咄嗟に頭部を守る様に奇妙なお面が現れ、斧の刃を逸らすと同時に消える)「おっと、っと……」

ルナ

「……。てぃ!」(零距離ボディブロー

近衛

(一瞬焦った様な表情をしていたが、ルナの拳に気づく。しかし、反応が遅れて思い切り食らってしまった)

近衛

「―――ごっぼぉっ!?」

ルナ

(立ち上がって)「今ので少し冷静になれたわ。殴るだけで勘弁してあげる」

近衛

「そりゃ……どうも……」(ぴくぴく

近衛

(顔を触って異常がない事を確認してから……安心するように息を吐いて、よろよろと身体を起こす)

ルナ

「これからは気を付けなさい」

近衛

(少し不自然にぼぉっとしていたが、すぐに元に戻り)「気をつけなさいと言うか! その口で! マジで死ぬかと思ったさな!」

ルナ

「自分から死にに行くようなことをしておいてよく言うわね」

近衛

「背中見せた所で斧ぶんなげられたら堪ったもんじゃねぇからな……前に出てから考えるのが良いと思ったのさ。結果オーライじゃねぇかい」

ルナ

「私に抱きつくのが結果オーライなの?」

近衛

「蟹バサミを抱きつくという解釈に入れて良いもんかどうかは置いといて……、概ね最後に生きてるから結果オーライだ」

ルナ

「ノーテンキ」

近衛

「それより……」(立ち上がりながら顔に手を当てて、少し言葉につまり)

近衛

「……、少しは肉がつくぐらい食わねぇと、夏バテちまうぞ」(顔から手を離して、ぶらぶらと手を振りながら茶化す)

ルナ

「うっさい!!」(ゲシっとローキック

近衛

「ちょ、ちょっと暴力的じゃございやせんかい、ルナちゃん!?」(脚を抑えながらすんませんすんませんと平謝り

ルナ

「貴方が一々癪に障ることばかり言うからでしょ!」

近衛

(申し訳なさそうに頭を掻いて)「……濁し方が悪かったよ。腹、なんともねぇか? 痛くねぇか?」

ルナ

「大丈夫よ」(ぷい

近衛

「それなら良いが……違和感がありゃ直ぐ言えよ。責任は俺にあるわけだから、すぐワケ有りでも対処してくれる病院に連れてってやるからな」(所在無さそうに腕を組みつつ)

ルナ

「自分の身体くらいちゃんと管理できるわ。それよりどうしたのよ、ソワソワして」

近衛

「斧振り回してた相手とは言え、ちょいと大人げなかったような、はしゃぎ過ぎたような……そんな反省だ。気にすんな」(軽く手を振って)

ルナ

「ふん……」

近衛

「それにしても、思っていた以上に細いんだな。よくまぁぶんぶんと斧を振り回せる……」

ルナ

「斧は先端だけが重いのよ。これぐらいの大きさなら私だって持てるわ」

近衛

「軽い上に振れば後は斧の重さで威力が出るようなもんか。鉈と同じだな」

ルナ

「そういうこと」

近衛

「合理的で怖ぇもんを……」

ルナ

「あなたの首を落とすにはちょうどいいから」

近衛

「……その大きさだと、勢いをつけても何度も振り下ろさないと俺の首が落ちねぇと思うんですが……手首が疲れるぞ」

ルナ

「こう見えて体力はあるの」

近衛

「誰が自分の首を落とそうとするヤツの体力を素直に心配するか! 意外と体力あることぐれぇ知ってるよ!! 俺の首を落とそうなんて疲れるのでやめませんかって言いてぇの!」

ルナ

「そうね、自分でやるより白雪にやらせれば一発で済むわね」

近衛

「結末を変える気はねぇのか! この黒髪ロリっ子は! (頭を抱えて) ……考慮して脚にしてたが、次は腕を使って拘束するからな」

ルナ

「あら怖い」

近衛

「怖いのはお前だぁ! ……俺が、あの呼び方しなきゃ良い問題だが」

ルナ

「分かってるじゃないの」

近衛

「もしかして幹也が腕を落とされた原因は、本当は……」

ルナ

「そんな訳ないでしょ」

近衛

「だよな……キャラじゃねぇな」

ルナ

「いい加減アホなこと考えない」

近衛

「アホな事ばかり考えてるわけじゃねぇが……、マジメ成分の少なさはやや問題だな」

ルナ

「そういう自覚は持ってるのね」

近衛

「一応な。参考までに……マジメ成分を増やすにはどうしたら良いと思う」

ルナ

「少なくとも常識的に物事を考えなさい」

近衛

「……」(先程まで斧を振り回してたこの少女にマジメ成分のアドバイスをお願いするのは間違っているのではないだろうか、と早速思い始めた顔してる)

ルナ

「何よ」

近衛

「……出来ればもう少し具体的な例をよろしいでしょうか。ルナちゃん……お兄さんはちょっと斧がトラウマになりかけた後だと……脳の働きが鈍くて」

ルナ

「分かりやすく? そうねぇ、幹也を見習うとか」

近衛

「性格が違い過ぎてちょいと困るが……、なるほどな」

ルナ

「あまり期待してないけどしっかりやりなさい」

近衛

「あぁ。それなりに……やってみるかねぇ」(参考が身近な分、解りやすそう)


時系列


7月末

解説


町内のラジオ体操係となった近衛。通報しようとするルナ。あの眼鏡!不審者です!

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とにかく、元気いっぱい!ぶらりんぱわーではぴはぴ! 常識的な子は少ないけど、それでもあまり修正しないところがはぴはぴ!Paとジト目担はこちらです
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