狭間06エピソード集
エピソード『竜の修行風景』
- 影蜥蜴
- 竜の姉。ガタイは小さいが、技巧派。
- 赫焔丸竜
- 元ひきこもりドラゴン。最近バイトや修行を始めたりで生活のサイクルが変わってる。
- リディア・フォン・シュタイナー
- ラベンダードラゴン。言うほど強いわけではない。
[
utako] #フィネストラ吹利屋上、夕方
- 竜
- (的は小さくが軽い。まだ未熟な身体は華奢とも言え振るった拳が当たれば間違いなく勝機を得られるはず、なのだが……)
- 影蜥蜴
- (飛んで来た拳の下を滑る様に摺り足で踏み込み、カウンターを叩き込む。異能の力は使わず、相手の力を利用したところでこちらの力の方が小さすぎるために、さほど効果は無い)
- 竜
- (立ち止まらず、数歩下がって距離を取り考える)
- 竜
- 「(これはまだ当たらない。手数を増やし、削る……)」
- 影蜥蜴
- (目を細めて拳を引き、踵を軽くしてやや後ろへ重心を移す)
- リディア
- (また見物してる)
- 竜
- (カウンターで乱れた呼吸を静かに整え、前進する。歩幅を狭め、細かく脚を動かして腕の力を抜き、指先に集中する)
- 竜
- 「(針を、通す……)」
- 竜
- (相手への打撃ポイントを見据え、自然に少しだけ腰を落として、手刀に近い型で突く)
- 影蜥蜴
- (後ろへ跳び、回避)
- 竜
- (落とした腰の分、突き出した手で視界を僅かに遮った所で、さらに前傾になり踏み込みに合わせて反対の手で次は伸びる様に突き出した)
- 影蜥蜴
- 「む―――」(不恰好で隙だらけだが、フェイントを意識し回避を予想しリーチを生かそうとした手に少しだけ感心して、後転するように顎を蹴り上げた)
- 竜
- (顎を打ち抜かれ……そのまま気を失い、滑り込むようにして倒れる)
- 影蜥蜴
- (着地して、一つ息を吐き)「今のは、面白かったがフェイントの意味がない。手で勝負するのならば、攻め手の組み合わせを……ん?」
- 竜
- (慣れない仕事を始めこき使われたためか……沈むのが早かった)
- 影蜥蜴
- 「おい。おーい……死んでないだろうな……、おーい……」(つんつん
- リディア
- 「ドラゴンがそれくらいで死んでたまりますか」
- 竜
- (ごごごごご、と寝息を立て始めた)
- リディア
- 「ほら」
- 影蜥蜴
- 「ただの電池切れか……、もう少しは加減するべきだったか」
- リディア
- 「痛くなければ覚えません」
- 影蜥蜴
- 「竜の心配でもあるが……、これを運ぶのは少し面倒だ」
[utako] #沈んでいく夕陽を見遣り
- リディア
- 「放っておいても風邪引くぐらいで済みます」
- 影蜥蜴
- 「……、姉弟子がそう言うのなら、仕方ない。これも修行の内と言う事だ。風邪も良い経験になるだろう」
[utako] #汗だくの弟運ぶの嫌な姉だった
- リディア
- (倒れた竜に腰掛け)「ま、一応私が様子を見ておきます」
- 影蜥蜴
- 「そうか。では……影は先に戻る」(原稿進めなければ、と一汗付き合ったところで帰っていく
[utako] #それから30分ほどして、日が沈んでしまった頃に起きる竜。
- リディア
- 「あら、置きましたか」
- リディア
- 「あら、起きましたか」
- 竜
- (視線だけで周囲を見てから、リディアを観る)
- 竜
- 「……負けたか」
- リディア
- 「仕事で疲れてたのかもしれませんけど、倒れたまま寝てしまうのはどうかと思います」
- 竜
- 「……睡眠をとった記憶はない」(ゆっくりと深呼吸してから、もぞりと起きる
- リディア
- 「時計……」(とんとんと、携帯の画面を見せる)
- 竜
- 「……30分程度ならば、休戦……ではなく、姉はもう帰ったのだな」
- リディア
- 「貴方がぐーすか寝てる間にですね。」
- 竜
- (ふん、と息を吐いて立ち上がり、記憶が鮮明な内にやられる寸前の動作を思い出して、軽くシャドウする)
- リディア
- 「今回の敗因は理解できてますの?」
- 竜
- 「……相手の反撃の手を見誤った事だ」
- リディア
- 「それよりも、無理な体勢で突っ込んだことですね。発想はよかったですが、あれでは隙が大きすぎます」
- 竜
- 「……それも見誤りの内だ。距離を伸ばす事への試みは成功したが……、あれではただの突撃だ。次の手がない……捨て身も手段ではあるが、タイミングが異なる」
[utako] #打たれた急所を庇う様に手の位置が動き、無理の無い姿勢に変わり、突きに防御の形を組み次へ繋ぐように型を修正している
- リディア
- 「発想はよかったんですよ。貴方は体格もあって、リーチも長いですから。当てる事が出来ればそれでいい。次はもう少し堅実に攻めることですね」
- 竜
- 「……堅実か。課題にしておく(成る程、と目を閉じて頷き、一礼する) ……今日の指導も感謝する……が、学業の方は大丈夫なのか。師姉よ」
- リディア
- 「まあ、土日だけですから問題ありません。天雲館は、進学校と言う訳でもないですしね」
- 竜
- 「……」(裸だったり、親父暗殺しようとしていたり、もしかするとちょっと頭がフンフンなのかと思ったが少し安心した。
- リディア
- 「どうかしまして?」
- 竜
- 「……差し障りがないのなら問題はない。……これ以上のトレーニングは成果も望めん。俺は戻るが、師姉はどうする」(使ってないタオルと水筒を回収しつつ
- リディア
- 「私もそうします。まあ、休む時はしっかり休む物ですね」
- 竜
- 「……休息も必要か。食後に手合わせを希望するつもりだったが……」
[utako] #飯食って一息ついたらそのまま眠りについてそうな具合
- リディア
- 「ちょっと叩かれたくらいで寝てしまうくらいに疲れてるのに? 賭けても良いですけど、シャワー浴びて御飯を食べたらすぐ寝入ってると思いますよ」
- 竜
- (少し悩み)「……慣れない疲労をすると、どうにも……身体の調子が掴めんな」
- リディア
- 「筋肉の使い方を知らないからですね。まあ、新しい生活を始めるというのはそういうことです」
- 竜
- 「……そういうものなのか。」(ふん、と息を吐いて
[utako] #午前は清掃、午後は用心棒(雑用)でこき使われる新生活が始まった
[utako] #竜、社会への一歩
[TK-Leana] # 給料が入るのはいい事です
[utako] #一体こいつ何に金使うんだろう……
[TK-Leana] # なんだろう……
[utako] #初任給でお世話になった人達に贈り物、という仕来りに沿って金使った後、通帳に溜まっていく現象化
[utako] #そんなところで締めとこう
2013年3月
休日にフィネストラの屋上で修行する竜と影蜥蜴、それを眺めるリディア。
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とにかく、元気いっぱい!ぶらりんぱわーではぴはぴ!
常識的な子は少ないけど、それでもあまり修正しないところがはぴはぴ!Paとジト目担はこちらです
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