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狭間06エピソード集

エピソード『未熟を知れ』


目次


エピソード『未熟を知れ』

登場人物

影蜥蜴
近衛ファミリー、クリーチャーの長姉。横臥とは割とライバル的な。
四皇子ヶ峰横臥
近衛ファミリー。最近丸くなったとは言え鈍ってはいない。
赫焔丸竜
近衛ファミリーの一員。最近拳法を学び始めた。
リディア・フォン・シュタイナー
竜の姉弟子。
無戸室近衛
影達の父。一応ちゃんと父親をやっている。

姉妹対決

[utako] #使い古したシューズが地面を擦り、小さな鋭い拳が空を切る。その拳の上を踊る様に跳んで避けた白髪の少女は、そのまま身体を捻りながら木刀を振るが、頭を低くスウェーに移って、拳を振った褐色の少女は避けた。

横臥
「よっ……と、俺じゃリミット外してねぇと相手出来ねぇんだから手加減しろっつんだ」

[utako] #着地して、2、3歩跳んで離れ

影蜥蜴
(拳を引いて体を整える)「部活で遊んでいても、腕は鈍っていないな」
横臥
「俺は毎日練習してんだし鈍る物もねぇに決まってんだろ。俺よりお前の方が、鈍ってんじゃねぇか」
影蜥蜴
(息巻いて模擬ったら頭にたんこぶでけた)
影蜥蜴
「むぅ……むぅ……、むぅー」

[utako] #痛い

横臥
「竹刀ではなく木刀で来い、横臥……じゃねぇよ」
影蜥蜴
「ネームが出来んのがいかんのだ……、集中が途切れる」
横臥
「……ネーム終わってからやれよ」
影蜥蜴
「しかしだ、しかし! 閃いた気がする、この頭の痛み……いや、閃いた。閃いたのだ……」
横臥
(おでこにぺちんと湿布を貼り)
影蜥蜴
「いちっ……、消えてしまったではないか。閃きが」
横臥
「防具つけねぇ影が悪いじゃん。格好つけやがって」
影蜥蜴
(唇を尖らせて)「……臭いのだ。防具は」
横臥
「臭い言うな」(湿布を指で突付き
影蜥蜴
「むぅ……」
「……それで姉達よ。俺の相手も頼めるのか?」

[utako] #隅で体操座り。見学

横臥
「影は休憩してろよ、俺がやるから」(木刀を置いてスポーツチャンバラ様のスポンジ製の武器を取る
影蜥蜴
「では任せるぞ」
「……待て、武器か? それは」
横臥
「武器じゃねぇよ。練習用のスポンジ」
「……」(不服そう
横臥
「代わりにリミットは抑えねぇから、んな顔すんなっつの」

[utako] #ぽふぽふと肩を叩いて、構え
[utako] #にっと笑うが構えると真剣になる

「……頼む」

[utako] #立ち上がって横臥に対して

竜対横臥

[utako] #形だけは少女だが、その筋力、敏捷、特にバネに関しては規格外の動きを見せた。
[utako] #視線は着いていくが、身体が反応しない。そんなもどかしさを感じつつ、また一本、わき腹にスポンジ製の刀が当たる。

「――フンッ!!」

[utako] #スイングするような拳が通り過ぎる瞬間には、白髪の鬼は間合いの外に
[utako] #通り過ぎると大きな自分の身体の死角に飛び込み、さらに一本、急所を狙ってスポンジを当ててきた。

「(速い……が、比べて俺も遅い。眼は慣れたが……速度はどうにもならん……)」

[utako] #冷静に、分析能力は欠けているがパターンとして記憶し、振りぬいた拳を戻して体を整える。

横臥
「慣れてねぇにしては鈍すぎんだろ。何余計な事考えてんだ?」
「……舌を噛むぞ」

[utako] #套路の復習も兼ねている、それを意識する事自体は問題はない、と心中で反論する。

横臥
「次やる機会があったら、身体が覚えてるぐらいには練習しとけよ」

[utako] #スポンジの刀を両手で持ち、正面に構えて軽くリズムを取るように踵を地面から軽く浮かせる
[utako] #その後の動きは、ほとんど見えなかった。
[utako] #姿が消えたわけではないが、静かに間合いを詰められ、手の甲に一本。引き際に足に一本、防御しようとして、逆に開いた銅へ一本。

「……」

[utako] #思わず動きが止まる。何本制としていたわけではなかったが、恐らくここから起死回生を狙い、拳を向けたところで首が飛ぶだろう、と本能的に理解する。
[utako] #完全に負けていた。

影蜥蜴
「……ずるいぞ。横臥」
横臥
「ずるかねぇだろ。んな事言ったら、よっぽどお前のがずるいし、今ので死んだって解るなら、多少無茶しても死なねぇよ」

[utako] #真剣を仕舞う様に腰にスポンジの刀を持ち、一礼して引く

「……よく解らん、が……今のはなんだ」
影蜥蜴
「何だ、とは貴様が感じたままだと思うのだが……、予想と言うには易すぎるな。……本能的反応、生理現象か?」
横臥
「勘じゃねぇのか? いや、……横臥様の華麗な剣道に眼を奪われちまった線が濃厚に決まってんじゃねぇか!」
影蜥蜴
「決まってないだろう。面倒だ、師に聞け。師に」
横臥
「丸投げしやがった……、こいつ」

頭を使え

「……そんなわけだが、師姉よ。俺の感じたものは何だったのだろうか」(1.横臥の威圧によるイメージ 2.勘による本能的な死のイメージ 3.知らないザマス

[utako] #むちゃぶる
[TK-Leana] # ふにゅ

リディア
「流石にあなたの心の奥までは見通せません」
「……解り易いものだったが、次には死の形が見えた……しかし獲物はスポンジだ。首が飛ぶわけでもない……が、鮮明に脳がイメージした」
(思い返しながら、不思議そうに首を撫で)
リディア
「そうですね……あなたは殺気と言いましたが。そんなものは存在しません」
リディア
「いえ、正確に言えば確かに存在はしますが、所謂気迫というものは、テレパシーのような超自然的な力ではないという事です」
「……相手の微細な反応から、能動的に意識する……勘違い、か?」
リディア
「経験則による直観、ですね。もちろん、勘違いであることもありますがそれだけではありません」
リディア
「よく野生の勘、などという言い方もありますが。これも生まれ持つものではなく、野生に育つことで初めて身につくものです」
リディア
「戦い方を学び始めたばかりの赫焔丸が、そこまで濃厚に意識するようなものでもないと思うんですが……よほど筋が良いか、本当に単なる勘違いかですね」
「……仮想空間では、俺は……黒い自身と戦い続けてきたが……人の身でも役に立ったのだろうか」

[utako] #以前、死レ未が迷い込んで観た事があるだけで他は誰もしらない竜の『部屋』

「……経験か。直観とは……考えた事もなかったな」
リディア
「まあ、そういうもの無しにテレパシーで殺気を感じ取る人種も存在はしますが。赫焔丸にはそういう能力はないでしょう」
「……超能力といったものはないな。」
リディア
「と言う事は、まあ多少は役に立ったということでしょう……まあ、大半無駄だったみたいですけど」
「解っていても、着いて行かん。……もどかしいものだ」

[utako] #顔を顰めて、拳を握る
[utako] #激しく表情が変わるわけではないが本気で悔しそう

リディア
「解っていても、ではありません。気付けても理解できてないからです。武術と言うのは頭を使ってなんぼですよ。野生の勘なら、野生動物にでもできますが、それで終わったら術理を学ぶ意味はない」
リディア
「貴方が仮想空間とやらでどれだけ自分と戦ってきたかは知りませんが、その時きちんと頭を使っていれば、もう少し賢くなっていたでしょう」
「……俺がやって来た事は敗北の模索……それも動物的な事に過ぎなかったのか。人の、武術の頭を使うと言うのは、どうすれば良い」
リディア
「それこそがフーリンカザンです。まず第一にイマジネーション。想像力を働かせなさい」
「……それは、具体的……と捉えて良いのか。」
リディア
「基本的な事です、第一歩と言っても良いでしょう。そもそも貴方、想像力を働かせた事がありますか?」
「……」(思い返しているが、なさそう
リディア
「対峙した相手が何を考えているか、などと言う事は、エスパーでなければ想像力を働かさなければ推し量ることはできません。勘だけで判断を下せばあっさり罠にかかってやられることになります」
「……手を読めと言う事だろうか」
リディア
「もちろん、それだけと言う事でもありませんが」
「解った。……いや、まずは、それから学ぶ事にする」
リディア
「相手の手を読み、状況の変化を見定め、裏をかいて利用することを考える。これがフーリンカザンです。全て、想像する力がなければ出来ない事です」
リディア
「まあ、まずは常識を身につける所からでしょうね」

[TK-Leana] # と、変態に言われた

「……」(思わず眼を見開いた
リディア
「なんですか」
「……これは想像外、いや、予想外だった。虚を突くとは正に……これか」

[utako] #なるほど、と納得した

リディア
「なんだか納得しかねますが、分かったならよろしい」
「……常識か。知識ではなく実践的に行う物としよう」
リディア
「ええ、少しは真っ当に生きなさい」
「師姉は、決して真っ当な性格ではないが……学業の務めを果たし、紙一重にも真っ当に生きているな……」
リディア
「あら、まあ私くらい完璧な美少女となるとたしかにもう真っ当でないレベルと紙一重になってしまうかもしれませんね」
「……今のは想像ができた。驚く事はないが……、反応には困ってしまう……うむ」

[utako] #火の如く良い攻めだ、と頷いてる

リディア
「?」
「……然し、俺が姉や妹の様に学業に務めるというのは……どうなのだろうか」
リディア
「難しいですね。小学校から出直して来なさいって言われそうですし」
「……この身体で小学校は無理だろうな」
リディア
「ですね。とは言え、高校とか行ってもついて行けないでしょう」
「……俺の知識レベルがどれほどか測った事はないが、兄弟姉妹、基本的には高校卒業レベルの知識を身につけている。基本的には」

[utako] #長姉の笑顔が浮かんだ

リディア
「え、マジですか。もっとアホだと思ってました」
「……長期的に学習をしていないために低下はしているとは思うが」

[utako] #戦闘系の脳筋が筋金入りだったらこの子もアホの子です

リディア
「まあ、知識があるのと知恵があるのとは違うと言いますからね」
近衛
「勉強以外に、とりあえず門音みてぇに仕事探す方なら……紹介できん事もねぇが」

[utako] #ひょっこり

リディア
「土建屋とかですか」
近衛
「いや、知り合いがボディーガード探してたんだが、強面で良いから居たら紹介してくれってな頼まれてな」
リディア
「ボディガードって、でくのぼうでも務まるのかしら」
近衛
「俺なら用心棒雇うなら可愛いのが良いが、半端に腕が立つよりは強面のが良いんだろさ」
リディア
「確かに、図体ばかりは一丁前ですしね」
「事実かもしれんが……俺はそんなに弱いのか」
リディア
「竜になったら兎も角、人のままでは私と大差ないですね」
近衛
「用心棒と言っても大抵荷物持ちになるかもしれねぇが、社会勉強にはなるさな。だがま週5日とはいかねぇだろうし、リディアからも何か紹介してくれると助かるさな」
リディア
「紹介って言われても、一介の高校生に何をしろって言うんですか」
近衛
「ローザがリディアの歳の頃にはもう資産運用してた気がするが……、バイトしてるようでもねぇし……ねぇか」
リディア
「10歳から単身日本でホームステイを始めたお姉さまと一緒にしてもらっても困ります……まあ、オカルト関係の仕事の斡旋くらいならコネは無くもないですが、お姉さまになくて私にあるコネクションなんて日本では無いですよ」
近衛
「オカルト仕事は……もうちょい、世の中慣れてからだろうな。街中でドラゴンを見たなんて噂が出りゃ、また警察に怒られちまう」
リディア
「警察どころか、下手をすれば狩られますよ。ドラゴンスレイヤーはステータスですからね、英国では中世に流行ったドラゴン狩りの影響で危うく一族郎党絶滅しかけました」
近衛
(日本じゃ大抵神様扱いなんて言ったら、この娘はきっと更なる天狗になってしまう)
近衛
「人食ったりしねぇ限りはそこまで日本は物騒じゃねぇさ。最低限、隠せればまた別だろうが……何しろ、そう言うのはまだ早い」
リディア
「そうかしら? 別に荒事ばかりがオカルト仕事と言う訳でもないですが」
近衛
「荒事以外に仕事になる範囲で出来る事がありゃ良いが、……覚える事も仕事の内か」
リディア
「結構あるものですよ、小さな仕事は。公的機関は人手が足りてませんから」

[TK-Leana] # 溝に溜ってる雑霊の掃除とかそんなん
[utako] #一般人に見られたらめっさ怪しまれる仕事だな
[TK-Leana] # まあある程度偽装したり人払いの護符使ったりくらいしますよ、多分
[TK-Leana] # 実際、技能値11程度のオカルト公務員ものの構想は以前どっかであったのだった
[utako] #しかし内容が下請け業者っぽいのは悲しい
[utako] #飛んでるものより堅実だが
[TK-Leana] # リディアのコネだと、多分SRAの斡旋だし、そんなもん
[utako] #そう言えばそっちになるのか
[TK-Leana] # シュタイナー家はローザんとこよりでかいスポンサーですからね
[TK-Leana] # とは言え、リディア自身は吸血鬼っぽい意識薄いのであんまりなじみはない
[utako] #近衛紹介でボディーガードとリディアの紹介で区間の清掃員に
[utako] #新本町は人通り多そうなので、せっせと小さな澱みの掃除
[TK-Leana] # 雑霊の吹き溜まりを散らして塩を盛る仕事とか、まあ日雇いで色々見たいな

時系列

2013年3月

解説

姉との対決で自らの未熟を思い知る竜。リディアに相談する。イマジネーションは全ての基本です。
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月影れあな

月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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