狭間06エピソード集
エピソード『Citrusバイト風景』
- 赫焔丸竜
- スタジオCitrusでバイトを始めた元ひきこもり。いかつい。
- 櫛觸一神
- 近衛の同業者で後輩。
- 無戸室近衛
- 竜の父親。親バカ。
[
utako] #スタジオCitrus、制作室
- 一神
- 「竜、出かけまでにカット200、スキャンやっとけ。3時には出る」
[utako] #ドサッ、とダンボールが置かれ
- 竜
- (ピクッ、と眉が動く)
- 一神
- 「なんだ? ……無戸室に教えて貰わなかったのか?」
- 竜
- 「……知らん」
- 一神
- (芋ジャージにお下げに眼鏡で小柄。一見、田舎学生のような可愛らしい養子で、あ゛ァ? と顔を顰め)
- 竜
- 「……知りません」
- 一神
- 「……バイトより役に立たんな、お前は……手の空いてそうな奴に教えて貰ってこい。いけ」
- 竜
- 「……はい」(ダンボールを抱えて制作室を出て、作業室や事務室を覗くが、アニメ、ゲーム、イラスト関係なく、どの部署も鬼気迫る修羅場を迎えていた。
- 竜
- 「(……踏み込めん)」
[utako] #1、2分と時が過ぎても、空いてそうな奴は見つからず。偶然、小用か何かで一人が席から立ち上がった。
- 竜
- 「(……あれに聞くか)」
- 社員
- (タイムシート片手にタイミングと台詞を確認して、口パクしながら大降りの動作で動きを確認している。表情も役に合わせ、今まさに主人公を追い詰めて高笑いなんかしているのだろうきっと)
- 竜
- (唖然)
- 一神
- 「竜! ちんたらしてると時間なくなっちまうぞ! さっさと作業に入れ!」
- 竜
- (社長室から響く声に、酷く疲れを感じつつ、周囲を見て適当な人間を捕まえる)
- 竜
- 「……おい」
- 社員
- 「……(邪魔されて若干嫌そうな顔をしたが、目の前にいるチンピラもどきに少し驚く) あ、はい……何すか」
- 竜
- 「……カットのスキャンを教え、て、ください」
- 社員
- 「あ、あー……入れ込み……、レイなら、あっちのマシンで……スキャナーの使い方とかは?」
- 竜
- 「……知りません。お願いします」
- 社員
- 「……はい」
[utako] #渋々、付き合わせながら社員の後ろをついていく。
- 竜
- (機器の使い方はすんなり受け入れ、後はひたすらガーピー、とスキャナーを動かすだけの作業)
[utako] #作業場の端とはいえ、ヴィジュアル系かブンブン系の長身の赤髪が視界の端に映るのは社員達に気になられていたが、それもすぐに慣れる。
[utako] #皆それどころではなかった。
[
utako] #作業室の外、竜が黙々と仕事しているのを離れた場所から見守る親バカが一人。
- 近衛
- 「打ち合わせのついでに……とは思ったんだが、まぁ、一応馴染んでんじゃねぇかい」
- 一神
- 「外見がどうで気にする状況じゃないんだよ……今は、夏物の映画だって動いてんだ」
- 近衛
- (ひい、ふぅと数え)「……お前んところ編集ねぇだろ。それ、大丈夫なのかい」
- 一神
- 「……大丈夫じゃねぇから急いでんだよ」
- 近衛
- (ぷすっと口元に手を当てて笑う)
- 一神
- (引きつり笑いしつつ、1、と指を立てる)
- 近衛
- (にかっと笑って、5)
- 一神
- (問答無用でストレート)
- 近衛
- (ぱしっと止めて)「おっさんと俺で30で受けてやるよ。今度また、都合つけてくれりゃ25でも良いさな」
- 一神
- 「源蔵先輩も込みなら……良いか。詳細は後で回す」
- 近衛
- 「毎度あり」
[utako] #最後にちらりと竜の方を観てから、機嫌良さそうに会議室へと入って行った。
2013年3月
スタジオCitrusで働く竜。仕事は分からない事も多いけど頑張ってます!
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とにかく、元気いっぱい!ぶらりんぱわーではぴはぴ!
常識的な子は少ないけど、それでもあまり修正しないところがはぴはぴ!Paとジト目担はこちらです
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