狭間06エピソード集
エピソード『いつもと違う店長』
- 緋昏歩
- アネモネラウンジの店主。記憶喪失中。
- 獅子王
- モノノケ商店街のマスコット。アネモネラウンジ常連。
[arca] #アネモネラウンジ
- 歩
- 「……」
[arca] #料理の事などは覚えているらしく、覚束ないながら店を開ける
- 歩
- 「お客さんが気たら、いらっしゃいませ……そしてメニューとおしぼりとお水を出して差し上げる……」
[arca] #何度も復唱しつつ緊張した表情
- SE
- ガチャリ
- 歩
- 「あっい、いらっしゃいませ!」
- 獅子王
- 「おお、また来たぞ」
- 歩
- 「え? あ……はい、いらっしゃいませ……(まさか、常連さん? それは想定外だったわ……)」
[arca] #見せに常連が居るとは思っておらず面を食らう
- 獅子王
- 「ここにすわるぞ」(いつもの席に腰掛け
- 歩
- 「どうぞ……」(メニューと水、ソシテおしぼりを支給する
- 獅子王
- 「今日のメニューは何じゃ?」
- 歩
- 「えっあ、えと……ビーフシチューと、ショートケーキと、いちごパフェと……」
- 獅子王
- 「ぬ? 今日はやけに多いのだな。いつもは二品であろう?」
- 歩
- 「そうなんですか?」
- 獅子王
- 「おお、毎日何が来るか楽しみに知るのだ」
- 歩
- 「そうなんですか……」
- 獅子王
- 「……なんぞ、歩がしている事であろう?」
- 歩
- 「そ、そうでしたね。あは……」
- 獅子王
- 「? ……。ではビーフシチューを頼むぞ」
- 歩
- 「はい、ライスとバケットがありますけど……」
- 獅子王
- 「米で。大盛りな」
- 歩
- 「かしこまりました、少々お待ちください」
[arca] #会釈をして調理場へ向かう
- 獅子王
- 「……一体どうしたのだ? 雰囲気がおかしいな」(その様子を見ながら
- 歩
- 「おまたせしました」
[arca] #黒い器に盛られたビーフシチューとライス、サラダ、お新香のセット
- 歩
- 「あと、良いいちごが入ったので、サービスです」
[arca] #小皿に大きないちごが三個
- 獅子王
- 「おお、旬ものとは気が利いてるな。いただきます」
[arca] #舌をぺろりと出したあと、ガツガツと食べ始める
- 歩
- 「……(大丈夫かな……)」
- 獅子王
- 「うまうま」
- 歩
- 「……(よかった、おいしいみたい)」(ほっとする
- 獅子王
- 「むぐ? どうかしたか?」
- 歩
- 「い、いえ。なんでもないです」
2013年2月
記憶喪失の歩、記憶喪失のまま店を開いて常連の獅子王を出迎える。
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