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狭間06エピソード集

エピソード『Dark Raiders』


目次


エピソード『Dark Raiders』

本文

[utako] #白い地平線の続く世界。
[utako] #石灰石のような大地の上にビー球ほどの小さな点が浮かぶ。
[utako] #空中に孔の様に浮かんだ点から根が伸びる様に静かに空間に皹が入ると、それを全て掻き消す様に渦巻き、黒い人間のシルエットが浮かぶ

『―――プレイヤーがログインしました』

[utako] #機械的な音声がプレイヤーのヘッドフォンから聞こえてきた。
[utako] #数秒立ってから、黒い人間。ダークレイダースの表面に幾何学的な模様が浮かび、頭部に4本のアンテナ、尻尾とその先のカメラが現れて待機状態を解除する。

プレイヤー
『フリーの病気持ちの糞ゲーかと思ったら、意外とグラ良さげ…』
『プレイヤーは仲間と共にダンジョンの攻略に努めてください』

[utako] #画面に映る文章をクリックすると、それ移行、チュートリアル的な説明文は出てこなかった。

プレイヤー
『………それだけ!?えー…えー…、細かい操作とかは、ゲーム特有のシステム説明とかは?』

[utako] #下手な位置に自殺キーが設定されていないか注意しながらキーボードを操作して、とりあえず移動方法と素手で出来るアクションを確認する

プレイヤー
『あ、インベントリあっ……たけど中身ナイフだけ…』

[utako] #インベントリ、キャラステータス、ジャンプ、しゃがみ、匍匐全身...シフト、コントロール、スペース、タブキーでの組み合わせでアクションが変わるのは解った。

プレイヤー
『いくつかスキルにロック掛かってる。Kill数とかで解除…?』

[utako] #試行錯誤しながらある程度のプレイ方法はわかった。プレイを開始してから何度か他のプレイヤーのログインも確認できたため、マルチのぼっちプレイとはなりそうにない。

プレイヤー
『合流するか、様子見できる位置まで行きたいな…』

[utako] #プレイヤーキルについての情報はなく、死ぬかどうか試しにやってみよう、と言うのが居ても不思議じゃない。

プレイヤー
『…そう言うの好きじゃないから、とりあえず監視しよ』

[utako] #問題は監視する道具もなく、障害物がほぼ存在しない事。見つかればログアウトするまで追いかけっこ、と言うことになる可能性もある。

プレイヤー
『……考えてたら面倒臭なってきた、建物ないし……3日様子みて飽きたら辞めよ』

[utako] #そうしよそうしよ、と移動を開始。30分ほど移動していると建物と言えるのか…、土塊のような住居を見つけた。

プレイヤー
『小屋……?家、じゃないよね…』

[utako] #住居の壁に空いている穴から屋内を覗き、誰も居ないことを確認してから中に入る。

プレイヤー
『干草に、台…人が住んでた後っぽいし、設定的には人が居るって事か…』

[utako] #発見に少し楽しみを感じて、壁をさくさくとナイフで切りつける。
[utako] #生々しい痕が残ったが、特に気にすることはなかった。

母親
「ご飯よー」
プレイヤー
『あ…』

[utako] #録画を止めて、イヤホンマイクを外す。

プレイヤー
「今行くー、ちょっと待ってー」
母親
「早くしなさいよー」
プレイヤー
「今日はもうログアウトしよっと」

[utako] #メニューを開いてログアウトし、プレイヤーは離席していく。
[utako] #稼動してから数日、初期プレイヤー人数は8人。ランダムに送られたメールを開き、ゲームを開始した準にコードが配布された。
[utako] #ダンジョンに接近するプレイヤーが現れるのに、そこまで時間はかからなかった…

時系列

2012年10月

解説

配布される謎のゲーム『Dark Raiders』。探索者たちは異世界White Lineに旅立った。
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utako
とにかく、元気いっぱい!ぶらりんぱわーではぴはぴ! 常識的な子は少ないけど、それでもあまり修正しないところがはぴはぴ!Paとジト目担はこちらです
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