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狭間06エピソード集
私立探偵部の日常

エピソード『前方不注意』




目次





エピソード『前方不注意』


登場人物



佐藤火星

義腕の少女。重量級。

坪井実美

首が着脱できる戦闘用アンドロイド。


本文



実美

「きーん、なのですー」



[MOTOI] #漫画の主人公よろしく両手広げて全力ダッシュ
[utako] #Bボタンおしっぱ



実美

「このペースなら遅刻は免れそうなのですー」



[MOTOI] #ぎゅーん
[utako] #他の通学路と合流する角、車が来ている気配はなかったが曲がった所で全速力で突っ込んでくる同級生の姿が



実美

「あそこを曲がったらすぐに校門なのですー」



[MOTOI] #実際にはすぐというわけでもないが今の実美のスピードなら
[MOTOI] #で、曲がり角に差し掛かる
[utako] #そんなにスピード出すから! あんな大惨事に……(予定



火星

(ズンズンズンズン、と全速力で突っ込んでくるまあこさん。パン咥えて今日は寝坊したらしい)

実美

(曲がるために若干減速するものの、相当のスピードで角に突っ込んでくる)

火星

(バッ、と飛び出し)

実美

(ギューン、と飛び出し)



[TK-Leana] # どうにかサンドイッチになるシチュエーションを考えたが無理がある上普通に死ぬ
[utako] #死ぬな
[MOTOI] #死にますね
[MOTOI] #そして惨事に



火星

(実美の頭が横っ腹に突き刺さり、咥えていたパンが飛ぶ)



[utako] #スローモー



実美

「!」



[MOTOI] #体重差から、激突と同時に吹っ飛ばされる



火星

(激突の勢いのままずっこけた)

実美

(ぶつかって吹っ飛んで地面転がって壁に当たって止まる)

火星

「おぇ……っぷ、いたた……」

実美

(しーん)

火星

「す、すみません、急いでて……(きょろきょろと吹っ飛ばされた相手を見つけ) あれ? ……実美ちゃん?」

実美

(壁際でぶっ倒れてる)

火星

「大丈夫?」(張って行き、肩を揺さぶって



[MOTOI] #壁に頭から突っ込むような体制
[MOTOI] #で、よーく見ると
[MOTOI] #頭がついていません



火星

(目が点)



[MOTOI] #頭は対向側の壁際に転がってたり
[MOTOI] #接合面はモロ機械



火星

(ひあああ、と無言の悲鳴を上げつつ視界の端に移った首のほうへ向けて、ガタガタ)

実美

(目を回して気絶中)

火星

「(ととととと、取れた……取れちゃったよぉ……)」(ゆっくり首を拾いに行き、完全にどうしよう状態で混乱



[MOTOI] #どこまで気絶してようか(ぉぃ
[utako] #とりあえず人目につかない所に、なんて頭回らない子だから!



実美

「……はっ」



[MOTOI] #火星さんが混乱に陥ってしばらくしてから目が覚めた



実美

「なにがあったのです?」(きょとん

火星

(一瞬意識が飛びかけた)

実美

「そうそう、急がないと遅刻するのです」



[MOTOI] #まだ自分の状態に気づいていない様子



火星

「そ……そうだね! 遅刻、遅刻……」(頭を抱えてレッツゴー、と走り出しそうになる

実美

「あれ? マーズさんが近いのです……」



[MOTOI] #まーたんの胸が自分の視線のすぐ横に



火星

「こ、これだけコンパクトだと、スペース的な問題があれでそれで……」(視界の端には身体、視線を下げると小脇に頭

実美

「……あーっ、なのです!」



[MOTOI] #視線の先に首のない体が見えて、ようやく状況を飲み込む



火星

「―――ひぁぁ!? ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさぁい!」(実美の声で緊張の糸が切れた

実美

「返して欲しいのです!」



[MOTOI] #まーたんから頭をひったくろうとする体側



火星

「返す! 返すから! ―――びゃぁぁぁああ!?」



[utako] #動き出した体を見て腰を抜かして、頭を献上



実美

「これを見られたらまずいのです!」(合体

実美

「マーズさん! あとで説明するので、とにかく急がないと遅刻するのです!」

火星

「こ、腰が……」

実美

「腰抜かしてる場合じゃないのです!」



[MOTOI] #背負おうとして……まったく持ち上がらない



火星

(肩を借りて小鹿のように立ち上がり、ぷるぷる)

実美

「早く行くのです!」



[MOTOI] #手を引っ張ろうとしても体重差があるので以下略



火星

(くすんくすんと遅れて涙ぐみながら、校門まで連れて行かれる)



[MOTOI] #結局その日は遅刻しましたとさ



ちょっとツラ貸せや(意訳



実美

「マーズさん」(ずいっ



[MOTOI] #自席の火星さんに顔近づけるように、机越しにずいっと



火星

(若干放心してたがビクッと)「な、なに?」

実美

「放課後、ちょっと付き合ってほしいのです」(ずずいっ



[MOTOI] #真剣な表情



火星

(近づかれるままに反りながら)「う、うん……」(こくこくと頷く

実美

「絶対なのです」(ずずずいっ

火星

(押しに弱かった)「……はい、絶対」

実美

「約束したのです」(引く



[MOTOI] #自席へ退散



火星

(若干ぽかん、と実美を眺めて頬をぽりぽり)


放課後、人気のない中庭



[MOTOI] #HR終わった後、まあこさんの手を引っ張って連れ出してきた実美



実美

「……まずは、今朝ぶつかっちゃって悪かったのです」

火星

「良いよ、僕も飛び出しちゃったから。おあいこ。それより……首、大丈夫だった?」

実美

「マーズさんを呼び出したのはそこなのです」(再びずいっと

火星

「え、え……だ、誰にも話してないよ……」(屈みつつ、内緒の事だよね? と囁いて

実美

「無論なのです」<内緒のこと

実美

「もう気付いていると思うのですが、私は人間ではないのです」

火星

「け、珪素生物……?」

実美

「そもそも生物でもないのです……」

火星

「……生物じゃ、ない?」

実美

「……ちょっと説明が必要なようなのです」

実美

「簡単に言うとロボットなのです」



[MOTOI] #説明になってるのかそれ



火星

(説明している間に実美の首元にそっと手を伸ばして、カシャンッ、ともぐ)

実美

「!?」

火星

「ロボット、だ……」

実美

「予想外なのです」



[MOTOI] #まあこさんの行動が



火星

(体の方の首の断面を見つつ)「……サ、サイボーグ……とかじゃなく、て?」

実美

「じゃなくて、なのです。全部機械なのです」

火星

(首を戻して、ぷにぷにと頬を摘む) 「ほっぺた……柔らかい……、髪も触っても普通っぽいし……機械?」

実美

「最新技術の結晶なのです」

実美

「というより、どさくさに紛れて髪の毛触ってるのです?」

火星

「僕の節電義手も……機能で言えば、技術力が高いものだと……思ってた、けど……髪の毛も、手も指も……まるで人っぽい」



[utako] #腕を掴んで手のひらをぷにぷにと触り、頬を触れさせて驚きを通り越して信じられない物を見ている様子。



実美

「……すごく楽しそうに触ってるのです」

火星

(ARから腕を奪った時の様に、正直に欲しい、と感じたが……少し頭を振って)「大学の研究室でも、ここまで凄いのは……見た事ない。見た目だけ似せたものならあるけど……実美ちゃんは、人間と変わらないもん」



2012091705
[MOTOI] #ARとはなんぞや?
[utako] #この後ろに居る奴
[utako] #3年生の佐和山藍理の銃だけど、火星が腕を壊している時にちょっかいだして、腕を捥がれて奪われた事がある。
[utako] #後に火星が反省して腕を返却した。



実美

「マーズさん、私の腕や脚も使ってみたいのです?」



[MOTOI] #態度ですぐわかった



火星

「ううん。脚はちゃんと自分のがあるし、腕はもうジャン君のおかげで……神経が通う凄い腕になったから」



[utako] #にへっと笑って



実美

「……まぁ、私の腕はちょっと特別なのです。使いこなすのは難しいと思うのです」

火星

(ツインテールをピョコピョコと動かしつつ)「サイズも違うから、調整するのも大変そうだよ」

実美

「……で、閑話休題なのです」

実美

「マーズさんに来てもらったのは、お願いをするためなのです」

火星

「? 、お願い?」

実美

「さっきまでの説明で、私がロボットだということはよくわかってもらえたと思うのです」

火星

「うー……、うん」(あんまり解ってなさそうだが、とりあえず頷く

実美

「ただ、私は軽量化と機動力に重点を置いて造られたのです。なので、衝撃には弱いのです」

火星

「弱いって言うと……、朝みたいに思いっきりぶつかると、ポロってなっちゃうような?」

実美

「今朝はまだ軽くて済んだ方なのです」

火星

「……ぶつかり方が悪かったら、壊れてたかもしれないの?」

実美

「メインコンピュータなどの重要な部品はしっかりガードしているから大丈夫なのです。でも、接合部が露出してしまうのです、そうすると接合部が壊れてくっつかなくなる可能性は否定出来ないのです」

実美

「ちなみに、接合部は首だけじゃないのです」

火星

「他にもどこか取れちゃうの?」

実美

「こことか」<肩口を指さす

実美

「こことか」<股関節を指さす

実美

「こことか」<腰部を指さす

実美

「……なのです」

火星

「結構……多いね」

実美

「軽量化なのです」



[MOTOI] #あと拡張性



火星

「なるほど……?」

火星

「なるほど……? ……、それでお願いって?」

実美

「もし、強い衝撃を受けて、大変なことになったときは力を貸してほしいのです」

火星

「うん。良いよ」(けろっと



[MOTOI] #気絶したときとか、首が外れた時とか、腕が外れた時とか、バラバラになったときとか
[MOTOI] #……殆どが同じ事象のような気もするがまあいいや(ぉ



実美

「そのかわり、私もマーズさんに何かあったら力を貸すのです」

火星

「友達だから当然だよ」(にへっと笑って

実美

「友達、なのです」(にこっと

火星

「僕は身体は頑丈だけど頭は弱いから、近いうちに力をかりるかも……」(切実

実美

「そっちなのです!?」


時系列


2013年1月

解説


曲がり角で衝突する火星と実美。そして大惨事。

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