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狭間06エピソード集

アネモネラウンジ『男はつらいよの日』


目次


登場人物

緋昏歩
アネモネラウンジの店主。記録屋。

本文

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[arca] #アネモネラウンジ

    歩:(午前中の暇な時間帯にウトウト

    SE:からんからん

    男性客:「ちょいとごめんよ」
    歩:(びくっ)「んあ、いらっしゃいませ……」

[arca] #頬杖状態から慌てて復帰して笑顔を作る

    男性客:「なんだ、だれもいないのかい?暇だねぇ」

[arca] #男性客はそう言って、はははと笑った

    歩:「ええ、この時間はいつもこんな感じで……」(言いかけてハッとする

[arca] #ベージュカラーのスーツで、ジャケットには袖を通さず羽織るようにしており、中にはダボシャツ、そして腹巻きを巻いていた
[arca] #そして首からお守りをぶら下げている

    男性客:「別にどこ座っても構わないんだろ?」
    歩:「え、ええ。お好きな所にどうぞ。今お冷やをおもちしますね」

[arca] #男性客の身姿が、歩の脳内のある特定の人物に合致した

    歩:「おまたせしました」

    SE:ことり

    男性客:「ちょっと、メニューはこれしかないのかい?」
    歩:「ええ、でも表のオススメとか。メニューにないものでも大抵のものはお作りしますよ」
    男性客:「へぇ、変わった店だね。じゃアレだ、ラーメンとかもできるかい?」
    歩:「はい、できます」
    男性客:「よし決まりだ、ラーメン、叉焼多めで頼むよ」
    歩:「かしこまりました。……」(会釈した後、しばらく男性客の顔を見る
    男性客:「なんだ照れちまうね、おいらの顔に何か付いてるかい?」
    歩:「あ、ごめんなさい。すぐお作りします」(慌てて調理場の方へ向かった

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    歩:「お待たせしました」
    男性客:「お、きたきた」(出てきたラーメンに早速コショウを振り始める
    歩:「……(最近のラーメン屋さんでやったら嫌な顔されそうね。行きずらくなったなー)」
    男性客:「おー……スッとしてるね、今流行のごちゃごちゃしたラーメンじゃないよこれ」
    歩:「鶏ガラのスープの取り置きがあるんで、スープはそれをベースに作ったんです。味としては、昔ながらの……って感じですね」
    男性客:「なるほどね、最近こう言うのに当たらなくてね。いや、感激」(ずずず
    歩:「ありがとうございます、ごゆっくりどうぞ」(微笑み

[arca] #カウンターの方へ戻り、それとなく男性客を見る

    歩:「……(あの格好、顔もそっくりだわ」

[arca] #見れば見るほど記憶の中のあの人に似ている男性客

    男性客:「ふー……ごちそうさま」
    歩:「おそまつさまでした」(微笑み
    男性客:「勘定はいくらだい?」
    歩:「あ、そうですね……いつもは500円なんですけど。そんなに材料浸かってないし、350円でいいですよ」
    男性客:「安いね!お値段も昔ながらって感じだ」
    歩:「うふふ、どうも」(男性客からお金を受け取る
    男性客:「ほいじゃあね、ごっつぉさん」
    歩:「ありがとうございましたー……」

    SE:からんからん

    歩:「どう見ても寅さんだったわね……コスプレ、よね?」

[arca] #男性客はモノノケ商店街の通りの中へと消えていった

    歩:「白昼夢かな?」

[arca] #首を傾げつつ、空っぽになったラーメンの丼を下げる

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時系列

2013年8月27日

解説

寅さん?

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