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狭間06エピソード集

エピソード『異能集団アネモネのお仕事②』


目次


エピソード『異能集団アネモネのお仕事②』

登場人物

島津青蛙
コードネーム『ブービーストーカー』。探知能力の持ち主。
伏魔カイコ
コードネーム『ホワイトグラスパー』。特殊な瞬間移動能力を持つ。

包囲

#吹利某所
青蛙
「……」
SE
ババババッ……ドォンッ! バババババッ

[arca] #射撃音や爆音が飛び交う中、
[arca] #なにかに集中し目を瞑りながら空を仰ぎ探る青蛙

カイコ
「まだかブービーストーカー!」(AR型エアガンで牽制射撃をしながら
青蛙
「……」
カイコ
「もう包囲されとるんじゃがーっ! コレ聞いてるのか!」
青蛙
「……うるさいよ、ただでさえ騒音と入り混じった臭いのせいで探りにくいんだから」
カイコ
「もうマガジンも2本しかないぞ! うぉー!」
青蛙
「ボクのを上げるからもう少し頑張ってー」(ポーチからマガジンを一本ずつ抜き出しながら
カイコ
「マロも戦闘型じゃないのじゃからな! そこんところよろしくなのじゃ!」
青蛙
「知ってる。でも槍と銃さえあれば民草も立派な兵士だよおめでとー」
カイコ
「一応神じゃけどね!」(うわーんと叫びながら迫りくる小兵を撃つ

[arca] #青蛙とカイコを包囲するのは小さなゴブリンのような妖怪の群れ
[arca] #その装備は太平洋戦争時のアメリカ兵のような装備で武装している
[arca] #即席塹壕に隠れる2人への包囲を徐々に絞り、追い詰めている

青蛙
「奇遇だねボクも一応神格なんだけど……お」
カイコ
「見つかったか?!」
青蛙
「背後から敵の増援。距離2000」
カイコ
「なに?! おいそろそろ脱出せぬか? のう!」
青蛙
「だめだよ。これ以上後退すると救出対象がボクの探知範囲外になる」
カイコ
「ならさっさと探せ! 流石に全周包囲は対応できんぞ!」
SE
ヒュルル……ドバァンッ!
カイコ
「ああああっ」(爆音とともに土を被り悲鳴をあげる
青蛙
「いい忘れたけど増援は多分戦車だよ。今の着弾音と威力を見るに75mm、多分M4シャーマンかな」
カイコ
「対戦車武器なんか持ってきてないぞぇ!」
青蛙
「そりゃ想定してないし……。後続に伝達しとかないと」
カイコ
「もうだめじゃ! もうだめじゃ! 後30秒で緊急離脱するからな!」
青蛙
「うんいいよ、40秒前に目標補足したから」
カイコ
(一瞬の間を置き)「……何ではよう言わんのじゃ?!」
青蛙
「ふふ、キミの泣きそうな顔が心地よくてねホワイトグラスパー」
青蛙
「グリッドB8、12,6」
カイコ
「だまりゃこの悪霊風情めが!!!」(青蛙の肩をグッと掴み

[arca] #カイコが青蛙の肩を掴んだ瞬間周囲の空間が煙のように揺らぎ、

SE
ズゥォッ……

[arca] #カイコは空間の裂け目に青蛙を引きずり込みながら消えた

シーン転換

負傷した請負人
「向こうでは派手にやってるな……ゴブリン共戦車まで持ってたのか……」

[arca] #小籔から銃声と爆音の様子を窺う彼の背後の空間が裂け解け、腕が伸びる

SE
ガシッ
負傷した請負人
「えっ? うぁ……」

[arca] #叫び声も上げぬ間に裂け目に吸い込まれていく

シーン転換

[arca] #前線から離れた野戦キャンプ

負傷した請負人
「ぐおっ……」(裂け目から飛び出る
カイコ
「ひい……ふひぃ……」
青蛙
「あ~、耳がキンキンする、あ~」(自分の頭を軽く叩きながら

[arca] #遅れて出てきたカイコはその場でへたり込み、青蛙はゆったりと佇む

負傷した請負人
「ここは……」
青蛙
「制圧部隊のキャンプ。キミが出発してから想定を超える規模の大群が潜んでることがわかって急遽編成されたトループ」
カイコ
「既に本隊は出撃したようじゃな……」
青蛙
「快適する前に情報を入れないとね」(司令部の方にゆっくり向かっていく
カイコ
「い、急げバカモノ……」(へろへろ
カイコ
「じゃあの……医療テントまでは自分で行ってくれ……」

[arca] #負傷した請負人を置いてフラフラとその場を離れる

負傷した請負人
「お、おう……」(状況を飲み込みきれぬまま見送る

時系列

5月某日。

解説

敵陣で孤立した請負人を捜索・救出するお仕事。
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