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狭間06エピソード集

エピソード『いとしい人へのチョコ作り』


目次


エピソード『いとしい人へのチョコ作り』

登場人物

無戸室近衛
ローザの夫でカウラ達の父。娘のチョコを気にする。
御堂ロザリンデ花梨
近衛の妻でカウラ達の母。料理の腕はプロレベル。
カウラアード・シルフィ・ルートスペード
近衛たちの娘。今年はロールケーキで行く。
影蜥蜴
近衛たちの娘。娘の立場に甘んじる気持ちは無いらしい。

本文

[utako] バレンタインデーに備えて女子達が準備したチョコを刈り取る日ですね
[TK-Leana] 親父ェ……
[utako] 親父は娘達がキャッキャチョコを作ってるところをそわそわしながら横目に見てます
[utako] 自分の分、自分の分は(ちらっちらっ

ローザ
「近衛さん? 前みたいにつまみ食いで食べつくしたりはしないでくださいね」
近衛
「今年はそんな事はしねぇさな……、だが……まぁ、何というか……」

[utako] #ちらっちらっ

ローザ
「自分が貰えるかどうか不安ですか」
近衛
「どんなの貰えるのか、とかなぁ……」
ローザ
「日ごろの自分の行いに自信が持てるなら、大人しく出来上がりをお待ちなさいな」
近衛
「彼氏と比べてどんな作ってくれるのか……、親父としては、その」
ローザ
「哀しくなるからやめておいた方がよろしいかと」
近衛
「くっ……」
ローザ
「悲惨な事になるのは分かりきってますのに、どうしてみたがるんだか……」

[utako] #義理を作ってる時はキャッキャッと騒がしいが、本命チョコ作ってる段階になると真剣な声に変わってウフフ、と乙女チックな笑い声も聞こえてくる。
[utako] #この失敗したのはお父様ね、キャッキャッ

近衛
orz
ローザ
「ほら、知らない方が良い事も多いんですから。リビングの方で大人しくなさっていて下さい」

[TK-Leana] # 押して行く

近衛
「……そうする」

[utako] #ちょぼちょぼ……

ローザ
(見送って、台所に戻る)
ローザ
「みなさん、きちんと作れてますか?」
カウラ
「ふっふん、今年は中々良い出来になりそうよ」
影蜥蜴
「問題はない」

[utako] #カウラはケーキらしきものを、影蜥蜴はなにやら大量のラップにチョコを塗ってかなり凝っている

ローザ
「あら、カウラさんはケーキにしましたのね」
カウラ
「今年は頑張ってロールケーキに挑戦してみるつもりよ。きゅうりをハート型に育成する型があったから、冷やす時にこれで圧迫して……ハートロールにする予定かしら」

[utako] #断面ハートのチョコロールケーキ

ローザ
「スペードではなく、ハートで?」
カウラ
「板チョコをネームプレートみたいにプスっと刺して、スペードにするか……ハートにナイフ形のチョコを刺してスペードを表現するか……考えどころかしら」
ローザ
「外はスペードにして、切るとハート型の苺が出て来るようにする、というのはどうでしょう」
カウラ
「型をスペード型に改造するのは良いのだけれど、ハート型の苺ってハードル激上がりじゃない……」
ローザ
「大した事はありませんよ、これをこう切って……」

[TK-Leana] # へたの部分に切り込みを入れる

ローザ
「縦に並べれば、切った時断面がハートになります」
カウラ
「地味に難しい事を要求してくれるわね」
ローザ
「まあ、少々巻き難くはなりますね」
ローザ
「形を気にするなら、ハート形の苺ムースにして中に仕込んだ方がいいかしら」
影蜥蜴
「大人しくそちらにしておいた方が良いと影は思うぞ。ロールケーキに生ものは新鮮さに問題もでる上に、懲り過ぎると重くなる」(艶に笑って

[TK-Leana] # ググったら案の定というか似たような発想をしている人はいた
[TK-Leana] http://recipe.tabelatte.jp/recipe/6901.html
[Role] (FetchTitle) 「*ハート苺のチョコロール*」のレシピ、作り方 | めぐりんさんのレシピブログ | 料理レシピブログサイト タベラッテ [AR] [utako] #型で圧縮しなければ問題ないだろうけど

カウラ
「そう言うお姉様はさっきから何してるのよ。そんな……チョコなの?」
影蜥蜴
「ただのチョコだが」

[utako] #ホワイトチョコのケースに更にチョコで装飾しつつ
[utako] #今年はチョコ細工に挑戦してるらしい

ローザ
「なかなか凝った事をしてますわね」
影蜥蜴
「単純に凝るだけで良いものはまだ楽だ」

[utako] #試行錯誤しつつなのでチョコの消費が一番多い

影蜥蜴
「カスは義理チョコに回せるしな……、本命に力を入れる事ができて手間が無くて良いぞ」
ローザ
「効率的な考えですわね」
カウラ
「義理チョコなんてアポロとチョコボールで良いじゃない」

[utako] #それも全部一箇所に明けて、ご自由にスタイル

ローザ
「まあ、カウラさんの場合はロールケーキを何個も作るのは手間ですからね」
カウラ
「半分は鏡君用にするにしても……もう半分を義理用にするなら、薄切り16等分かしら」

[utako] #この子ら義理チョコを何だと思っているのか

ローザ
「同じものを量だけ変えて、というのはイマイチ特別感が出ませんわよね」

[TK-Leana] # ふむと考え込む

カウラ
「丸々一本あげるのも多いから半分は鏡君にして。一応、もう半分は更に分けて、お父様と源蔵様の分に当てるつもりよ?」
ローザ
「近衛さんが喜びそうですわ」
カウラ
「一応、日ごろの感謝の分はあげないと……と思っただけよ」(ふん、と若干恥ずかしそうに
カウラ
「だけれど、特別感が出ないと言うのは同感ね。……やっぱり少し工夫する必要があるかしら」
ローザ
「やはり、ハートムースを巻きますか?」
カウラ
「苺のムースにするとして、成型前に半分に切るわ。義理は丸型、本命にはハート型で」
ローザ
「そんな所でしょうね」
カウラ
「ローザは今年はどうするの?」
ローザ
「今年は少し凝ったチョコレートを作るつもりですわ」
影蜥蜴
「毎年凝っているような気もするのだが……」
ローザ
「ええ、ですから今年はきちんとショコラティエに学んで一から」
カウラ
「きちんとの使い方がただしいのだけれど……、何かがおかしいわね」
影蜥蜴
「いい加減慣れたが……、一緒には作らないのか?」
ローザ
「皆さんの作業をきちんと見てからやるつもりでしたが、まあこの様子だと大丈夫そうですしわたくしも作業を開始しますか」
影蜥蜴
「カウラ! 眼を閉じろ……貴様が見ては自分の料理の腕に絶望するぞ!」
カウラ
「絶望しないわよ! 私は私の技量の中で一生懸命やるだけだから大丈夫よ」
ローザ
「大げさですわよ、二人とも」(苦笑
影蜥蜴
「影は来年のためにも勉強させてもらおう」
カウラ
「二人とも真面目に作業するのは良いのだけれど、一応、失敗しないか見てて頂戴よ」
ローザ
「ふふ、わかってますわ」

[utako] #そげな具合で仲良くチョコ作りか
[TK-iLeana] # うむ

時系列

2013年2月

解説

バレンタインデーに向けてチョコレートを準備するフィネストラの女性陣。
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月影れあな

月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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