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狭間06エピソード集 私立探偵部の日常

エピソード『マシュマロホワイトデー』


目次


エピソード『マシュマロホワイトデー』

登場人物

カウラアード・シルフィ・ルートスペード
阿光の恋人。
鏡阿光
カウラの恋人。

本文

阿光
「色々考えたが、今年のホワイトデーにはマシュマロを用意した」
カウラ
「……喜んでいいのかしら」

[utako] #他意はなさそうだが諸説のホワイトデーのお返しの意味について少し考える。
[TK-Leana] # ホワイトデーのお返しの内容の意味とか、諸説あって一々気にしてないだけだったり
[utako] #全国飴菓子工業協同組合ホワイトデー委員会によるとキャンディーを贈るのがデフォらしい
[TK-Leana] # そりゃ飴屋はそういうだろうさ
[utako] #飴屋が飴売るために考えたみたいだからの
[TK-Leana] # 軽く調べて見ると、マシュマロ屋が考えたマシュマロデー起源って説もあるらしい辺りに、何か汚い裏の闘争が垣間見えます
[utako] #「ホワイトデーの元年は、銀座の三越からはじまった」ということで宣伝してくれといわれ……gkgk<公式引用

阿光
「まあ、定番だけどな。ほら、バレンタインの時は一緒にケーキ食ったりしたのが楽しかっただろ。内容に凝るより一緒の時間を楽しめるようにする方向で行くかなと」
阿光
「と言う訳で、串に指して炙って一緒に食おうぜ」
カウラ
「ワイルドに来たわね」
阿光
「嫌いか? こういうの割と好きそうだと思ってたけど」
カウラ
「考えてみると、あまり……やった事はないわね。焼いたマシュマロをクラッカーに挟んで食べたりするのは漫画で見た事あるのだけれど……美味しいの?」

[utako] #よつばと最新刊で

阿光
「ああ、表面は水分が飛んでサクサクっとするんだが、中は熱で溶けてとろっとした感じになって、クラッカーで挟むのもアリだがそのままでもなかなかいけるぞ」
カウラ
「……ちょっと面白そうね。」(興味そそられつつ
カウラ
「でも、炙るって、どこでやるのよ。カセットコンロでも出すの?」
阿光
「いや、アルコールランプを借りてきたからそれで」
カウラ
「……案外身近なものでやるのね」
阿光
「蝋燭とかでも出来るぞ。まあ、要するに表面を炙るだけだから」
阿光
「まあ、ススが付かないように気を付ける必要はあるがな」
カウラ
「もっとこう、星空の下でカントリーを聞きながら焚き火を囲んで、マシュマロは長い棒の先に刺してジュワジュワ焼くようなのをイメージしてしまったわ」
阿光
「……あー、しまった。それやればよかったな」
カウラ
「雰囲気だけでも出してみましょうか」
阿光
「また幻術でも使うのか?」
カウラ
「使うのは前に七夕祭りで見せた天体ドームよ」
阿光
「あれか、懐かしいな……」
カウラ
(照明を消してカーテン閉めて、パチンと指を鳴らすと部屋の中央にダークボムが現れ、ゆっくり回転しながら広がり、部屋をすっぽりと覆ってしまう)
阿光
「やっぱこう、高校生くらいになってある程度自由の利く足が無いと自力でこういう場所に、ってのは難しいよな」
カウラ
「まずは北極星を中心に、北、東、南、西の順に吹利の天体図を再現……(昼には見えない星の位置を指差していきながら) 確かにそうね。移動がどうにかなっても、滞在や観光も年齢的に問題が出てくるわ」
阿光
「相変わらず綺麗だな、このドーム。作り物とは思えん」
カウラ
「ふっふん。……少し誤魔化しは入れて綺麗に見せてはいるのだけれど、座標と数は間違っていないはずよ」
阿光
「ま、とりあえず今はある物で満足しとかないとな」(ジッポでアルコールランプに火をつける)
カウラ
「夜に工房か、貴方の家でやると言う手もあるわよ。キャンプの練習とか言って、妹さんと3人で遊んでみるのも面白そうだわ」
阿光
「あー……おまえんちの屋上とかでも良いんじゃないか? ほら、何か近衛さん会いたがってるとか言ってたし」
カウラ
「良いわよ、面倒くさいから」

[utako] #きっと居ると邪魔だと思っている

阿光
「相変わらず近衛さんには辛辣だなあ、お前」
カウラ
「食事の時に学校の事を聞いてくる時に『阿光はどうだった』なんて聞いてくるからよ……知らないわよ! クラス違うのよ! 終いに、アドレス教えてあげたのに『俺がメールするのはなぁ……』、って面倒臭いのよ! お父様は!」
阿光
「(割と似たところあるんじゃないだろうか……)」
カウラ
「……今、何か失礼な事を考えてる顔だったわ。」
阿光
(ぎく)「気のせいじゃないか」
カウラ
「暗がりだからそう言う事にしておいてあげるわ……」
阿光
「ははは。ところで、いい具合に焼けたぞ。先に食ってみるか?」

[TK-Leana] # 串櫛を差し出しつつ

カウラ
(気を取り直して、串を受け取り)「じゃぁ……先に頂こうかしら。……このまま、パクっといけば良いの?」(髪を耳にかけながら、ちょっとわくわくしてる
阿光
「おう。ちょっと熱いから舌を火傷しないようにな」
カウラ
(何度か冷ますように息を吹きかけてから、冷め切らない内に恐る恐る、ぱくっと食べて……頬に手を当てて、微笑む)
阿光
(次のを焼いてる)「な、サクッとした食感がいけるだろ」
カウラ
「んふふ……、面白い食感ね。確かにコレは挟んで良し、そのまま食べても、何か着けても美味しそうだわ」
阿光
「ジャムくらいなら冷蔵庫にあったと思うが」
カウラ
「ジャムと……お茶受けのクッキーでサンドしてみましょうか」
阿光
「いいな、やってみるか」
カウラ
(付け合せて美味しそうなものを用意するついでに珈琲も用意する)
阿光
「お前がコーヒーって言うのも珍しいな」
カウラ
「誰にだって淹れられるただのドリップオン珈琲よ。たしかに紅茶が一番好きなのだけれど、色々と飲むわよ」
阿光
「まあ、そりゃそうか……とと」

[TK-Leana] # 油断して、中が解けたマシュマロが串からずり落ちかけた

カウラ
(横から器用にクッキーでキャッチして、そのままもう一枚で挟みながら串から抜き) 「これって熱し続けると液体になるのかしら」
阿光
「液体と言うか、ベターっと言う感じにはなるな。電子レンジに放りこんでみたら分かりやすいが」
阿光
「結局ゼラチンだから、冷やすと固まるんだよ」
カウラ
「なるほど……、流石に再凝固させると食感が変わっていそうだから、あまり試したくはないわね」(クッキーマシュマロサンドを阿光の口元に運んでやり
阿光
「む……いけるなこれ」
カウラ
「中々美味しいわよね。(楽しそうに微笑んでから) 次は私に焼かせなさいよ、ちょっとやってみたいわ」
阿光
「おう、ほれ」(串を渡す)
カウラ
(ぷすぷすと最初から連続刺しに挑戦しようとしてる)
阿光
「おい、火が小さいのにたくさん指しても割と無意味だぞ。せめてコンロでやらないと」
カウラ
「……あら、そうなの?」(刺しすぎたマシュマロをそのまま食べて、一個だけ加熱し始める
カウラ
(焼く面を変えつつ……)「モンハンの肉焼きをしてる気分ね、これ……」
阿光
「上手に焼けましたっ……て、燃えてる燃えてる!」
カウラ
「ちょっと、早いわよ燃えるの! どうするのよ、これ!!」(ボボ
阿光
「ふっ」

[TK-Leana] # 息を吹きかけたら消える

カウラ
「火に近づけ過ぎたかしら……、ちょっと焦げたわね」(はい、と差出し
阿光
「でかい火じゃない、からこれで消える。燃えてる時、激しく揺するとすっぽ抜ける事があって危ないから気をつけろ」(受け取って)
阿光
「……焦げ焦げだな」
カウラ
「失敗の加減はわかったから……次は上手くできるわ」

[utako] #とか言いつつ、黒マシュが2、3個小皿に転がる

阿光
「おう、期待してる……苦」
カウラ
「……」(両手で串を持って真剣に炙り、数個目にして上手に焼けましたー
阿光
「お、今度は上手く出来たか」
カウラ
(つんつんと突付いて、パリパリなのを確かめてから自信満々に) 「まぁ、ざっとこんなものかしら?」
阿光
「そのドヤ顔は一発で出来た時用にとっておけ」
カウラ
「マシュマロ初心者なのだから仕方ないでしょ、全く。良いから賞味して絶賛しなさい、私を」
阿光
「はいはい、愛情は最高のスパイスってね……うん、美味しい。さすがカウラだな」
カウラ
(鼻高々に新しくマシュマロ刺した串を返す)「焦がれる程とは言ったものね」
阿光
「ははは、実際ベタ惚れな以上反論できん」
カウラ
「私へのマシュマロは焦がさなくて良いから、美味しいのをお願いできるかしら」
阿光
「はいはい。まあ、元々ホワイトデーのお返しだしな」
カウラ
「臭く凝ってくるのかとも思ったのだけれど、こう言うシンプルなのも良いわね。」
阿光
「臭くって……むう、悪かったな。いつも臭くって」
カウラ
「悪くはないわよ。ハードボイルドな格好よさを求めてる内なら当然といえば、当然でしょうし、決まってる時にはちゃんと決まってるわよ?」
阿光
「お前はどっちが良いんだよ」
カウラ
「どちらも貴方なのだから、どちらも好きよ」
阿光
「む、そ、そうか……」

[TK-Leana] # てれる

カウラ
(くすくすと微笑んで珈琲カップを傾ける)

時系列

2013年ホワイトデー

解説

ホワイトデーにマシュマロを用意する阿光。二人で食べると倍美味しいと言います。
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月影れあな

月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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