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狭間06エピソード集
私立探偵部の日常

エピソード『もの作りしようぜ』




目次





エピソード『もの作りしようぜ』


登場人物



鏡阿光
私立探偵部部長。最近アクセサリー作りにハマっている。
金林修輔
工作部部員、付与魔術師のたまご。

本文



阿光
「元々カウラへの誕生日プレゼントにと始めたアクセサリー作りだったが、なんかハマってしまった」


[TK-Leana] # 時々来て何か作ってる奴



修輔
「プレゼントを喜んでくれて、作る喜びにハマったとか?」
阿光
「おう。あとなんか、美術教材用のカタログ見てると試しに作ってみたくならないか?」


[TK-Leana] # 工作部だし、顧問がそういうの持ってるだろう



修輔
「んー、形の参考に、とかは思うけど。俺はこー追加要素をどうするかとか考えるのが好きかな。」
修輔
「ああでも、いかにも伝説の剣!みたいな物は作ってみたいなぁ。」
阿光
「剣か。やっぱカッコイイのは良いよな。ただ問題は、実際に斬れるものとなると学校の設備と材料では無理だしなあ」
修輔
「いや、そもそも本当に切れる剣なんて作ったら怒られるから。」
阿光
「でも、折角なら切れる方が良いって思うだろう」
修輔
「んー。本当に刃物を作るのはちょっと怖いかな。」
阿光
「まあ、普通に銃刀法違反だしな」
阿光
「……そういや、お前なら切れなくても守り刀、みたいなのも作れるのか」
修輔
「作れる、けど?」
阿光
「いや、形だけの模造剣って、使っても使い道ないだろ? 切る、以外に使い道付けられるのならそれもいいかなと」
修輔
「退魔とか矢避けとか浄化とか?」
阿光
「別に交通安全とか学業成就でもいいが」
阿光
「……いや、学業成就はアレか。学校に持ってきてばれたら怒られるよな、模造剣でも」
修輔
「いや、学業成就のお守り持ってたからって誰が咎めるんだよそれ。」
阿光
「見た目が剣なら、ナイフ持ってきてるってレベルじゃないだろ……ペーパーナイフサイズならセーフ?」
修輔
「というか、ペーパーナイフ作ってそれに付与すればいいと思うが。」
阿光
「それなら剣作るカッコよさが無いじゃないか」
修輔
「剣の形をしたペーパーナイフではダメか?」
阿光
「……お前天才だな」
修輔
「しや、そんなこと無いが。(あ、それでいいんだ)」
阿光
「いざという時巨大化して戦えるペーパーナイフとか、そういうのもできるのか」
修輔
「ん~……うん、巨大化はできたはず。でも、でかくなってもただの鈍器だよ?」
阿光
「そこは……一緒に切れ味強化の加護を仕込むとか」
修輔
「まぁ、そこは魔力の刃でも出るようにって何と戦うんだよっw」
阿光
「そりゃ……考えてなかった」
阿光
「しかし、男子家を出ずれば七人の敵ありというだろう。七人くらいどっかに斬ってもいい相手がいるんじゃないか?」
修輔
「いやいやいや。人をきっちゃだめだろ。」
阿光
「やっぱりそうか」
修輔
「まぁ、人じゃなくても無闇に斬っていいわけじゃないが。」
阿光
「でも、割とロマンだと思うんだがなあ。実用出来る剣になるペーパーナイフ」
修輔
「そりゃまぁ、そうだが。」
阿光
「生まれてくる時代が違えば役にも立ったろうに」
修輔
「たぶん、その時は普通の魔剣になってたと思うな。」
阿光
「そういえば、ペーパーナイフにする意味が無くなるな」
修輔
「だな。」
阿光
「いや、待て。暗器としては使えるぞ」
修輔
「暗器ねぇ……」
阿光
「……仮面ライダーにあるまじき武器だなあ」
修輔
「仮面ライダーに魔法剣ってのもどうかと思うが、ありなのか?」
阿光
「魔法使いのライダーも、剣持ってるライダーもいるんだからありだろう、そりゃ」
修輔
「そういうものか。」
阿光
「まあ、しかし。浪漫武器作りの追及は金林に任せよう。俺にはエンチャントとか分からんし」
修輔
「まぁ、俺のネタ帳のページが増えるだけだが。作る気はないし。」
阿光
「分からんぞ、もしかしたら核戦争が起こってそういうのが必要な時代が来るかもしれん」
修輔
「怖いこと言うなよ……」
阿光
「いや、こないだカウラと話したんだけどな。エヴァの終末と北斗の拳の終末どっちがマシかって」
修輔
「どっちも酷いな……」
阿光
「カウラはエヴァの方がマシだそうだ。俺は北斗の拳の方がと思うけど……海が真っ赤って相当ひどいと思わないか?」
修輔
「海が真っ赤とかその前に、二人しか生き残らないんじゃなかったっけ?」
阿光
「昔の奴の方か……今新しいのやってるから、そっちで考えてた」
修輔
「新しい方はしらんなあ」
阿光
「まあ、どっちにしても使途襲来で絶賛世界の危機だからな。二人きりまで行かずとも」
修輔
「まぁ、どっちもどっちだと思うなぁ。」
阿光
「むう……北斗の拳はインフラ崩壊してるもんな」
修輔
「どっちにしろ絶滅の危機……」
阿光
「……って、なんでアクセサリー作りの話をしていたのに世界崩壊に」
修輔
「お前が核戦争が起きたら武器が必要になるとか言い出したからだろう。」
阿光
「いや、うっかり話が横にそれたな」
修輔
「まぁ、火球が出せる指輪とか家にはあるだけどね……」
阿光
「マジでか」
修輔
「まじで。」
阿光
「まあ、魔法の道具職人だもんな。あ、しまった。こないだ作った箱に軽量化とか空間拡張とか、そんな感じの便利加護付与してもらえば良かった」


[TK-Leana] http://kataribe.jp/ha/ha06/ha06p/369.html#%E8%B2%B7%E3%81%84%E7%89%A9%E7%B5%82%E3%81%88%E3%81%A6
[TK-Leana] # こういうの作ってたのを多分部室で目撃はしてる



修輔
「箱って言うとああ、あれか。」
修輔
「重いものとか、かさばるものを入れるような箱には見えなかったが」
阿光
「ああ、髪飾り入れる箱に使ったんだけど、思いのほか箱だけで喜んでもらって。最初箱の方をプレゼントだと思われてしまった」
修輔
「中身からしたら、鍵とかじゃないのか?」
阿光
「確かに、漆塗りでアクセサリー入れはアンバランスだったとちょっと反省してる」
修輔
「ああいや、それもあるけど。付与するなら魔法の鍵とかじゃないかなと。」
阿光
「ああ。玄関に置く鍵入れみたいだなーって事だと思った」
阿光
「魔法の鍵か、確かにそういうのの方が便利だったかもしれん」
修輔
「貴重品入れにするならちょうどいいかなと。」
阿光
「丁度作った箱が使い道無かったからなんとなく入れただけだったからなあ、来年は多分頼むよ」
修輔
「その時は、いっそネタで変化の壺みたいにしてやろうかとか思ったが、逆に喜びそうだな……出来ないけど。」
阿光
「それはそれで面白そうだが、プレゼント入れる箱としてはえらい厄介だな」
修輔
「まぁ、やっぱり魔法の鍵とか録音とかだろうなぁ」
阿光
「録音?」
修輔
「留守電みたいな感じ。蓋を開けたらメッセージが流れるとか。」
阿光
「ああ、メッセージテープみたいなのか……ああいうのって一人で録音するのちょっと恥ずかしくないか?」
修輔
「俺が吹き込むわけじゃないしー?(によによ」
阿光
「ていうか、金林がエンチャントするって事は金林の居る所で吹きこむことになるのか、もしかして……」
修輔
「いや、俺は録音できるようにするだけだから。そんな羞恥プレイは無いぞ。」
阿光
「……考えておこう。どうせ一年後の話だ」
修輔
「……」
阿光
「何故黙る」
修輔
「え?ああ、いや、別に余計な仕組みを仕込もうとか考えてないよ?録音じゃなくて録画にするとか。うん。」
阿光
「吹きこんでる時の顔まで知らずに映されてるとか、恐ろしい悪戯を考えるな、お前」
修輔
「ある意味、思い出になるかと思って。」
阿光
「一生ネタにされるわ」
阿光
(はっと気付いて周囲を見回す)
修輔
「彼女さんには喜ばれそうだなとおも……どうした?」
阿光
「いや、万一カウラが聞いてたら、俺に秘密でそういうこと仕込ませやしないかと思ってな。最近工作部の方で見かけなかったから油断してた……よし、大丈夫だな。くれぐれもやめてくれよ」
修輔
「まぁ、その時には忘れてるだろうし。」
阿光
「そうだな、確かに、アイツ意外と忘れっぽい所ある」
修輔
「まあ、誕生日前になって急に思いついたりとかしなければ大丈夫だろう。」
阿光
「うん、そうなる事を祈っておこう」

時系列


2012年12月

解説


工作部に入り浸ってモノづくりにハマる阿光。手先も器用な男。

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月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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