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狭間06エピソード集
私立探偵部の日常

エピソード『夏の遊び色々』




目次





エピソード『夏の遊び色々』


登場人物



鏡阿光
カウラの彼氏。真面目ぶった事を言う時も多いが、根は自由人。

カウラアード・シルフィ・ルートスペード
阿光の彼女。よく突拍子もない事をするが、根はまじめ。


本文



阿光
「そういえば、今年蛍見に行ってないな」

カウラ
「そう言われてみれば、そんな時期だったわね」

阿光
「ゲンジボタルはそろそろ終わりか。ヘイケボタルはまだだが、あんまり見ないからなあ」

カウラ
「違いがあまり解らないのだけれど、山の深い所だとまだ観れるんじゃないかしら」

阿光
「昔は田んぼで見たとか聞くし、山の中の湿地とか探せば居るかもしれない」

カウラ
「……見に行って遭難しないで頂戴よ」

阿光
「……まあ、ゲンジボタルで我慢するか」

カウラ
「ヘイケボタルってそんなに綺麗なの?」

阿光
「いや、ゲンジボタルとあんまり変わらん」

カウラ
「生息場所が少ないだけなのかしら。……それで、蛍を見に行きたいの?」

阿光
「おう、見に行こうぜ」

カウラ
「まぁ……、良いわよ。お父様達に許可を貰っておくわ」

阿光
「この辺だと、霞川の上流が近いかな」

カウラ
「以前、遊びに行ったあたりかしら」

阿光
「そうそう、あの辺の渓流。夏休みまた泳ぎに行こうぜ」

カウラ
「好きねぇ……、考えておくわ」

阿光
「夏場は暑いけど、一々市民プールに行ってたら小遣い足りんしな」

カウラ
「そんなに何回も行く気なの?」

阿光
「週一くらいは泳ぎたくならんか、夏休みって?」

阿光
「小学校の頃は学校でプール開放日があったけど、中学校では無いから」



[utako] #ないのか
[TK-Leana] # ないんじゃないかな。うちの中学はなかった
[utako] #うちはあったで
[TK-Leana] # 多分水泳部が使うからだと思うけど
[utako] #水泳部コースと普通生徒用で別れてた
[TK-Leana] # それは羨ましい
[utako] #ウル中は規模的にあっても良いと思うが
[TK-Leana] # まああってもいいけど訂正面倒だし良いかなと



カウラ
「……ならないわよ。私は夏休みの初めと最後の辺りに一度ずついければ、良いかしら。」

阿光
「折角だしちょくちょく行こうぜ」

カウラ
「他の中学の高校受験生徒の学習状況を観たいからキャンペーンでもやっている塾に通おうかと思っているのだけれど」



[utako] #夏季短コース



阿光
「む……塾か。確かにお前の向上心を考えるとそれくらいするか」

カウラ
「夏休み中通うわけではないから、その時には付き合ってあげても良いわ」

阿光
「おう。まあ、とりあえずは蛍だな」

阿光
「夏になると色々イベントが多くて、予定を立てるのが楽しくなる」

カウラ
「それは良い事なのだけれど、遊び過ぎてふやけ過ぎないでように気をつけなさいよ」

阿光
「ふやけるくらい遊びたいもんだが。あ、スケート行くのも良いなあ」

阿光
「思えば、お前と始めてデートらしいことしたのってあのスケートだった気がする」

カウラ
「そんな事もあったわね。(くすくすと笑って)スケートも初めてだったから、中々楽しかったわよ」

阿光
「虫取りとかは誘っても来ないよな」

カウラ
「特定の虫を探すのなら良いのだけれど」

阿光
「特定の?」

カウラ
「例えば、蜘蛛や蝶かしら。どちらも研究に必要だと言う事もあるのだけれど、市街地でも割りと多くの種類を見つける事ができるそうよ」

阿光
「そりゃまた限定的な……この時期虫取りって言ったら、カブトムシとかセミだろ」

カウラ
「カブトムシはともかく……セミは少し苦手なのよ」

阿光
「ふむ、何故?」

カウラ
「……捕まえようとすると、ほら……飛ばしてくるでしょ」

阿光
「ああ……あれほぼ水って話だけど」

カウラ
「なのだけれど! ……去年、お姉様に付き合ってマンションの前の公園でセミを取っていたときに、口の中に入ったのよ……」

阿光
「そりゃ……時々ある話だな、目に入ったとか。そんな汚いもんでも無くても、気分的に嫌か」

カウラ
「……嫌ね。夏の終わりに出てくる小さいセミぐらいならまだ大丈夫かしら」

阿光
「ヒグラシか? あれは鳴き声もきれいでいいよな」

カウラ
「あれは探索する楽しみも強くて良いと思うわ。カブトムシを採取しにいくのも良いのだけれど、ハチやアブには十分注意しなさいよ」

阿光
「そうだなー、蜜が出てる所にスズメバチが一緒にたかってたりもするか。あれちょっとドキッとする」

カウラ
「そのドキッは、スズメバチがいるのにカブトムシを捕まえる事にドキドキする、ではないでしょうね」

阿光
「流石にそこまでスリルを求めない」

カウラ
「少し安心したわ」

阿光
「まあ、離れるまで待つよな」

カウラ
「餌場を見つけるとまた飛んでくるのだからその内刺されてのた打ち回るわよ」

阿光
「一回までならセーフという言葉もある」

カウラ
「2対1だったら2回刺されて終わりじゃない」

阿光
「あいつら巣の近く以外だと大概単独行動だし」

カウラ
「きっと離れた場所に居る固体からも群がられるわよ。『鏡阿光がやってきたぞ!』って」

阿光
「え、俺蜂の間でそんな有名人なの?」

カウラ
「プーさんのように蜂の巣を破壊してきて貴方はきっとブラックリストに載っているわ」

阿光
「流石の俺もスズメバチの巣を破壊した事は……3~4回しか無いぞ」

カウラ
「……あったのね。怖い人ね」

阿光
「まあ、小学生の頃……色々無謀だったからな、あの頃は」

カウラ
「伏線かしら……、これは刺されるわね」

阿光
「縁起の悪い事を言うな」

カウラ
(指でプスプスとつついて)「暇なときには着いていくから安心しなさい」

阿光
「おう……っていっても、カブトムシ取りは夜じゃなかったら、基本早朝だぞ」

カウラ
「私としては朝のほうが良いわ。朝早い分にはお父様も何も言ってこないでしょうし」

阿光
「お前早起き平気だったっけ」

カウラ
「普通、かしら。目覚ましをかけたりしていれば起きれるわ」

阿光
「まあ、もうちょっと後になってからだが。楽しみだな、夏休み」



[TK-Leana] # 小中学生の頃の夏休みの期待感は異常



カウラ
(ワクワクしている様を少し楽しそうに眺めて)「そうね。楽しみだわ」



[TK-Leana] そんな感じで幕かな
[utako] かな
[TK-Leana] おつかれさまー
[utako] お疲れ様でした!
[utako] 計画の立て方が割と真面目なカウラさん
[TK-Leana] そういうの好きそうだよねカウラ
[TK-Leana] 生真面目というか
[utako] ちゃんとはしてるけど変なところ不安な子な具合に
[TK-Leana] 阿光は逆に、割と行き当たりばったりだけど細かい所はちゃんとしてる系だから
[TK-Leana] 丁度噛みあってるのかもしれん
[utako] 細かいところド甘いからね
[utako] カウラもきっと頼りにしてる
[TK-Leana] カウラが計画して阿光が実行すると丁度良く物事が回るのかもしれん
[utako] こうして小さなお尻に敷かれてく……?
[TK-Leana] まあ、本人嫌がって無いし

時系列


2013年6月

解説


夏休みの計画を立てる阿光とカウラ。少々気が早い気もするが、学生時代の夏休みへの期待感は異常。

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月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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