ど素人から職業クリエーターまで、TRPGと創作で架空世界を楽しむコミュニティ。TRPG+PBW+キャラチャ+創作。


狭間06エピソード集

エピソード『引き籠りブラザーズ』




目次





エピソード『引き籠りブラザーズ』


登場人物



赫焔丸竜

元引き籠りブラザーズ。最近鍛え直すため外に出るようになってきた。

マナ

まだ引き籠りブラザーズ。引き籠り仲間が居なくなったので暇。

無戸室近衛

竜やマナの父。


本文



[utako] #フィネストラ吹利403号室、リビング




(指先の修行にと服の繕い)

マナ

(じー……)



[utako] #黙々とジーパンの穴を直し、黙々とその作業を見ている




「……何だ」

マナ

(ぼそぼそと)「ジーパン……血」


「……気にするな。染織のようなものだ」



[utako] #プスっと指を刺すが、気にせず続ける



マナ

「……楽しいのそれ」


「……楽しい楽しくないでやっているわけではない」

マナ

「……縫い方汚い」


「……うむ」

マナ

(ごそごそと棚からハンドミシンを持って来て差し出す)


「……使い方が解らん」

マナ

「こうして、こう……貸して」



[utako] #糸を通して電池を入れ、カタカタと縫っていく




「……慣れているな」

マナ

「……ハイディのほうが上手だよ」


「……いつのまに……学んだ」

マナ

「暇な時に……」


「……お前の役割は移動だからな。時間もあまるのか」

マナ

「呼ばれた回数なら、竜より多い」


「……」(ぐぅ

マナ

「時間の使い方が、竜は下手だと……思うよ」


「……そう思われていたとは、初耳だ」

マナ

「初めて、言ったから」

マナ

(竜にジーパンを返して、古くなったタオルを取ってくる)


(修行再開)

マナ

(竜の使っている裁縫セットから道具を拝借して、雑巾と台拭きを作り始めた)



[utako] #元々空間制御、亜空間航行なんて異能を使い、触手うねらせてる手前、覚えが早いわけではないが末端部の扱いも器用で集中力もある。
[utako] #向かいあって、時折ミスを指摘されながら黙々と作業に没頭する。


見守る親父



近衛

(珈琲を飲もうとリビングに行こうとして、扉越しに見えたヒキコモリーズを少し眺める)



[utako] #構想で言えば門音達よりも何年も早い段階に産まれていた『クリーチャー』の四人。門音を始めとした3人はある意味特殊だったのが今なら解るが
[utako] #『クリーチャー』は先発の『デザイン』後発の『シンボル』と比べて成長が遅いと考えた事もあったが、確かに進んでいる子供達を見て
[utako] #ほんのり安心しながら作業室に戻った。


時系列


2013年3月

解説


ジーパンを繕う竜と、それに口出しをするマナ。

The following two tabs change content below.
アバター画像
とにかく、元気いっぱい!ぶらりんぱわーではぴはぴ! 常識的な子は少ないけど、それでもあまり修正しないところがはぴはぴ!Paとジト目担はこちらです
コメント一覧

コメントはありません。

この記事にコメント

*

*

トラックバックURL