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狭間06エピソード集
私立探偵部の日常

エピソード『夢の中で』




目次





エピソード『夢の中で』


登場人物



佐藤火星
夢の中で白い世界に紛れ込む少女。
リュドミラ・新間
火星のちょっと行き過ぎた友人。

睡眠の秋



火星
(お昼ご飯を食べた後に、マイ枕持参でお昼寝タイム。食欲の秋の次は睡眠の秋)


[utako] #10分程度の仮眠だが、食後にやると頭がすっきりするとかしないとか



火星
(携帯のバイブレーションアラームを設定して、いざ夢の中)

また夢の中に



火星
(夢はコントロールすることができる、とテレビで誰かが言っていたが、実際にやってみると意外と簡単なものだった)


[utako] #白い大地の続く世界。



火星
(RPG。一人称視点のリアルなゲーム、という印象)


[utako] #いつも夢に見る場所は違い
[utako] #平らな地面がずっと続いている事には変わりないが、今日は、やや地面に凹みが多い



火星
「穴、って程じゃない…象の足跡?」


[utako] #適当な事を思いつきながら、凹みの続く先へ向かう。
[utako] #陽が熱い。頬に汗が垂れるのを感じて出て拭うと、義手の表面に付着した砂埃がそのまま顔についた
[utako] #腕で拭うと



火星
「腕も暑くなってる……、火傷する前に何か見つけよう」


[utako] #ふらりと、先を目指す。
[utako] #結局、日除けになるようなものは見つからず。体の影で片腕ずつ冷やして交換しながら、気づけば夕暮れに差し掛かっていた。
[utako] #どこまでも伸びて行きそうな影を背に、夕日を眺めて、冷えた腕を装着し直す。



火星
「……何もなかったなぁ」


[utako] #凹みは先に続いていたが、諦めるにも締めが悪い。
[utako] #せめて、何かを見つけようと歩みを再開して、夜を迎えた
[utako] #月明かりが反射して地面は白く見えたが、先まではよく見通せなくなった。



火星
「…どうしよ。流石にもう疲れた…」


[utako] #地面に座り込み、そろそろ起きようかと集中するが、背後に何かを感じて振り返る。
[utako] #黒い、シルエット。始めは何か解らなかったが、頭部と体中に青白いラインが走り、ニュッと髭のようなアンテナが出たところでそれが人型だと気づく。



火星
「うわっ、と……」


[utako] #ぱたぱたと地面を這って離れ、きょとんとして黒い人型を見る。



レイダース
(にょろりと尻尾が生えた所で、プレイヤーが宿った)
レイダース
『うっわ、夜になってら…落ちてる間も時間進んでんのかよ…』
火星
「(しゃべった…)」


[utako] #びっくりして少し身構える



レイダース
『あれ、人?NPC?』
火星
「ひ、人です」
レイダース
『プレイヤータグ出てないじゃん、隠せんの?どこの機能?』
火星
「(……何言ってるんだろう)」


[arca_mesi] #ネズミとの邂逅



レイダース
『偶然?俺もさ、落ちる前に適当に豚狩ってたらレア度高そうなのゲットしたわー』 (自慢げに笑うと、右手にラインが走り、所謂ヴァイキングソードが手に現れる
レイダース
『攻撃力2倍武器、形は初期武器まんまでも、超強ぇんだわ、コレ』


[utako] #コントローラーを操作して、小粋にポーズを決める



火星
「へ、へぇ……そうなんですか」
レイダース
『……』


[utako] #ノリが悪いなぁ、と画面の前でため息ついてる



火星
「じゃ、じゃあ僕はこれで」
レイダース
『おつー』


[utako] #また地面に座ってたいそう座りをして、眠りから覚めるよう集中する。



レイダース
『俺もグラ変更できんのかな…、まだ全然設定わかr―――』


[utako] #バクンッ、と妙な音がした気がした。


目が覚めて



火星
(眼が覚め、もしょもしょと枕に顔を擦り付けてから、大きな欠伸)
火星
「ふぁあ、ふわわあぁふ、ふぅ…」


[utako] #椅子をずらして席に座ったまま伸び



火星
「何か、今日はあんまり面白くなかったような気がする…」
リュドミラ
(きゅいきゅい
リュドミラ
「おはようございます。今回は悪夢ではなかったのですか」


[arca_mesi] #ささっと両手を隠しつつ



火星
(枕に顎を乗せて) 「うん、変な夢だったような…気がするけど、悪夢じゃなかったと思う」


[utako] #首を傾げて隠した両手を眼で追う



リュドミラ
「それは良かったです」(回路のような模様が手に浮かんでいた様にみえるがすぐに消えた
火星
(瞬きして、リュドミラの顔をじーっと)
リュドミラ
「なんでしょうか」(そわそわ
火星
「リューちゃんが……何か、隠し事してる…」
リュドミラ
「…メイトは自己申告を故意に行わないことはできますが、聞かれたことに対しては嘘や隠し事ができません。その通りです……」(しおしお
火星
「何かしてたの?」
リュドミラ
「はい。また悪夢を見ていないか気になったので脳波リンクを試みました。未遂ですが」
火星
「脳波リンクって、どこかで聞いた事ある気がするんだけど……、脳の興奮状態調べる程度?」
リュドミラ
「正確には、相互脳波リンクになります。簡潔にいえば、もしマータンが悪夢を見ていたならば、夢の中へ入って助けようと思っていました」
火星
「そ、そこまでしなくて良いよ。どうせ夢なんだから。それに…………、間違って変な夢見てうなされてたら、見られたら、恥ずかしいし…」 (枕に顔を半分うずめながら恥ずかしそうに
リュドミラ
「変な夢ですか?」


[arca] #くびをかしげる



火星
「エ、エッチな夢とか…」
リュドミラ
「エッチな夢、ですか。それは見られては困るものなのですか?」
火星
「困るよ!すっごい困るものだよ!」
リュドミラ
(びく)「わ、わかりました。その、エッチな夢の場合はすぐに遮断します。……しかし10分程度ではシナプスのリンクはできませんでした」
火星
「見てたのがバレちゃうのも困る気がするよぉ…」 (頭を抱えてうにゃうにゃと
リュドミラ
「思春期なので正常だと思います」
火星
「そうなのかなぁ…」
リュドミラ
「メイトも見てみたいです」
火星
「見てみたい、って言うのも……ちょっと変だよ。そう言うのは思っても、出来るだけ内緒にしとかないと…」


[utako] #しーっと口に指を当てて



リュドミラ
「……わかりました。内緒で見たいです」(声が小さくなった
火星
(うんうんと頷いて) 「……(あんまり、解決してないような気がする)」
リュドミラ
「(夢を見ることは内緒にしなければならないのでしょうか)」


[arca] #アンジャッシュ状態



リュドミラ
「今回のテストの結果、昼寝程度の時間ではリンクを形成できないことが分りましたので断念します」
火星
「ゆっくり寝てる時なら、リンク、も形成できるのかなぁ…でも、家じゃ変な夢とか、見た事ないよ。学校で変な姿勢で寝てたからかなぁって思って……今日は、マイ枕!」


[utako] #ずばーん



リュドミラ
「事前に準備していれば夢を見始めた段階からリンクできます。」(毎枕に興味を示しぽふぽふ
リュドミラ
「素晴らしい気合いです。睡眠に貪欲ですね」
火星
「ご飯食べた後はついつい眠くなっちゃうんだよね。睡眠の秋って言うし、お昼休みには10分だけお昼寝タイムしようかなぁってさ」 (多分言わない
リュドミラ
「マータンなら運動の秋と言うと思っていましたが、よそうが外れました。適度な睡眠は作業の効率アップに繋がります」
火星
「運動は年中してるもん。今年は、甘いもの、読書、睡眠で秋を過ごすのが目標」
リュドミラ
「何だかおしゃれです」(甘いものと聞いて鞄からクッキーを取り出した
リュドミラ
「体重の維持が課題ですね」(ぽりぽり
火星
「重要な課題だね…」
リュドミラ
「クッキーおいしいです」(さしだす
火星
(ぽりぽりぽり) 「おいひ…」


[utako] #幸せそうに垂れながらぽりぽり



リュドミラ
「…(垂れマータン)」(満悦
火星
「これはお昼ご飯の後の後のデザートだから大丈夫…、大丈夫…」
リュドミラ
「キット大丈夫デス」
火星
「…大丈夫だよね」
リュドミラ
(むごんでふかふか
リュドミラ
「だいじょうぶです」


[utako] #こうして順調に肉がつく
[arca] #じゅんちょうにw


時系列


2012年10月

解説


再び夢の中で白い世界に行く火星。

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とにかく、元気いっぱい!ぶらりんぱわーではぴはぴ! 常識的な子は少ないけど、それでもあまり修正しないところがはぴはぴ!Paとジト目担はこちらです
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