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狭間06エピソード集

エピソード『過ぎた10年、止まった10年』




目次





エピソード『過ぎた10年、止まった10年』


登場人物



六兎結夜

16歳で年齢が止まった吸血鬼。

十条健一郎

結夜の同窓生。普通に歳を取って、普通に就職している。

豊秋竜胆

GARDENのマスター。合法ロリ吸血鬼だが、吸血鬼化したのは20代半ばという不可解な存在。


孤独のグルメごっこ



結夜

「例えば、外でなんか昼飯食う事になった時」

結夜

「特に行きたい店とかも無くてうろうろ何食おうかさまよい歩いてる時」

結夜

「脳内で孤独のグルメごっこしてんのって私だけじゃないよね」

健一郎

「テレ東か」



[Toyolina] #ゴロー立ち



結夜

「ドラマCD版の、CV小山力也で」



[utako] #ライスとライスの方



結夜

「まあ、BGMはアレだけどな」

健一郎

「てか、実際TVも漫画も見たことないねんけど」



[MOTOI_] #ごめんPLが見てないもんだから(爆



結夜

「まじでか。せめて漫画くらい読め。今度貸したるから」

健一郎

「貸してくれるんやったら空いた時間にでも読んでええかな」

結夜

「んで」

健一郎

「で?」

結夜

「どこ入ろうか」



[TK-Leana] # ぶらぶら昼飯食うとこ探す



健一郎

「せやなー」



[MOTOI_] #特にこれといって食いたいものがあるわけでもなく



結夜

「久々にIC水島でも行ってみる? あとはあげはとか、最近行ってへんねんなあ」

健一郎

「潰れたりしてへんよね」

結夜

「水島はあれ趣味でやってるだけっぽかったから大丈夫だろ。あげはは知らん。後は……GARDENって軽食やってたっけ」

健一郎

「多分、昼飯くらいはどうにかなるんとちゃうん?」

結夜

「うし、じゃあGARDEN行こうず。私は結構行ってるけど、お前あんまり最近行ってへんやろあそこ」

健一郎

「言われてみりゃ、せやな。てか、この辺で昼食うのも久しぶりやね」

結夜

「ちっとは地元の経済に貢献せえよ」

健一郎

「へいへい」



[TK-Leana] # ということでGARDENに
[Toyolina] #あい


GARDEN



結夜

「しかし、老けたなケンイチロ氏」



[TK-Leana] # 結夜の外見年齢は16で止まっている



健一郎

「そら年も食うわ」

結夜

「今何してんのだっけ」

健一郎

「一応、大学出てSEみたいなことやっとるよ」

健一郎

「勤め先大阪やから、あんまりこっちで飯食ったりせーへんけどな」

店長さん

「いらっしゃいませ、お食事されます?」

健一郎

「頼んます」

結夜

「おーう。とりあえず何か昼飯っぽいものを」

健一郎

「そういうお前は何やっとるん」

結夜

「ん、私は高校の頃から変わらんよ」

結夜

「高校生してるぜ」

健一郎

「お前は草薙京か」



[MOTOI_] #草薙京=格闘ゲーム「The King Of Fighters」の登場人物、ずーーーーっと高校生という設定



結夜

「まあ、吸血鬼だからな。学生の外見でって事で色々便利なところがあるのよ」

健一郎

「便利もあり不便もありってとこかい」

店長さん

「お待たせ致しました。比内地鶏と焼き野菜の丼……丼がないので、ライスプレートで……お箸もないので、フォークとスプーンで……スミマセン」

健一郎

「構わんですよ」

結夜

「おお、美味そう」

店長さん

「おかわりとかないんですけど、よかったです?」

健一郎

「そんなメッチャ食うもんでもなし」

結夜

「じゃあ半分くれ」

健一郎

「一人分全部は食うわ」

店長さん

(コンソメスープをそれぞれのお盆(がないのでプレート)に置く)「食後にコーヒー出しますので、おっしゃって下さい」

結夜

「ちっ。あいあーい、ありがと」

結夜

「まあ、実際この外見で一般企業にゃ就職できんでしょ」

健一郎

「確かにせやな。バイトするしかないやろ」

結夜

「それはそれで面倒。という訳でこっちの業界で食っていくつもり……事情明かせん相手に変にしがらみが出来ても、面倒だしな」

健一郎

「やっぱりそうなるわな」

健一郎

「俺みたいにヘーゼンと話す奴はそうそうおらへんからな」

結夜

「居ても困るわ」

健一郎

「よっぽど大らかか、よっぽど変人かのどっちかやな。だれが変人やねん」

結夜

「そこで大らかやと言わんかった所だけは評価してやろう」

健一郎

「ほめられてへん気がするけどまーえーわ」

結夜

「そういや、こないだ同窓会あっただろ。私は行かなかったが、皆どんな感じだった?」

健一郎

「仕事に生きとる奴とか、結婚して子供できたやつとか、まーいろいろおった」

結夜

「まあ、そんな歳か……早い奴だと小学生くらいの子供もいるんと違うか?」

健一郎

「んー、たまたまやろけど、一番年上でも3歳くらいやったな」

結夜

「で、お前はどうなんだねケンイチロ氏」

健一郎

「休日にお前と昼飯食ってる時点で察してくれや」

結夜

「ふっ、魔法使いになる日も近いか」

健一郎

「近づきたくないわなぁ」



[MOTOI] #リアルでは子供がキーボードいたずらしてタイプが進まん(汗



健一郎

「自分の子供と遊ぶの憧れるわなぁ」



[TK-Leana] # w



結夜

「その点私は既に子供もいるがな、ハハハ!」



[TK-Leana] # まあ、一瞬ででかくなって自立しましたが



健一郎

「手に余っとるんちゃうんか」

結夜

「……子供は、いつか独り立ちする者だよ」

健一郎

「早っ!? ]

結夜

「仕方ないやん! アイツ今大学生やで!」



[TK-Leana] # コイツ今高校生



健一郎

「追い越しとるやん!」

結夜

「しかも院生」

健一郎

「大学生と大学院生は違うやろ」



[MOTOI] #だんだんツッコミがおかしく



結夜

「立派になったもんだ……学力では全く対抗できん」



[TK-Leana] # 伊吹大中退



健一郎

「負けとる……」



[MOTOI] #何かいろいろと



結夜

「あっさり高卒認定試験通って吹利大学外部から一発合格やで」

健一郎

「……やっぱ、普通に成長する普通の子供と遊びたいわ」

結夜

「嫁さん見つかると良いな」

健一郎

「そっからやなぁ……」

結夜

「うむ……ごっそさん」



[TK-Leana] # 食べ終わり



健一郎

「ごっつぉさんでした」

健一郎

「で、これからどないするん」

結夜

「さー、特に決めてないが。カラオケでも行くかね」

健一郎

「ん、新しい曲とか全然知らんけど、まえっか」

結夜

「どうせ私も古いアニソンメインだ」

健一郎

「AKBとか聞くガラとちゃうしな」

結夜

「あいつら顔の違いが分からん」

健一郎

「そもそも覚えようとも思わん」

結夜

「んむ」


時系列


2013年1月

解説


久しぶりに健一郎と吹利の街をぶらつく結夜。同窓会に出れない不死者に、こういう友人の存在は貴重。

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月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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