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狭間06エピソード集

エピソード『ショタコンパッハロ』




目次





エピソード『ショタコンパッハロ』


登場人物



パッハロ・K・U

露骨にショタコン。ショタは世界の宝です。

獅子王

ショタジジイ。本物のショタではない。

白狐明

リアルショタ。


本文



[arca] #モノノケ商店街



獅子王

「なあパッハロ、お前はしょたが好きなのか?」

パッハロ

「はい」

獅子王

「即答だな……」

パッハロ

「別に隠す事ではないですから……それがどうかしたのですか?」

獅子王

「んや、それでパッハロの奇怪な行動の訳がすっと解釈できるからな」(胡座をかいて頷く

獅子王

「それであの少年達とぶつかろうとしていたのか」

パッハロ

「さて……何のことでしょうか」



[utako] #とぼけた



獅子王

「別に拙は咎めぬぞ、好きなものと肌を触れ合わせたいと思うのは当然のことだ」

獅子王

「世間的にはアレだけど」

パッハロ

「勝手に人の事をアレにされていますが、心外ですね。身も蓋もない事を言わないでください」

獅子王

「だってアレだりょ? もう一度言うが咎めたりはしない。……まーライオンさんの手前注意はしないと行けないのかもしれないけど」



[arca] #キグルミを着れば良い子の味方



パッハロ

「今一つ何を言っているのか……」



[utako] #はてさて、と肩を竦めて



獅子王

「自分でしょたが好きと自白したではないかー」(がる

パッハロ

「私の趣向とスポーツマンシップに則るトレーニングは別です」

獅子王

「それはそうだぎゃ……」(耳ほじ

パッハロ

「解って頂けて幸いです」



[utako] #涼やかに微笑んで



獅子王

「なんか納得が行かぬ……」

SE

カランカラン

白髪の少年

「……」



[arca] #小学一年生くらいの少年が入店



パッハロ

「いらっしゃいませ」

獅子王

「おお、明じゃないか」


「あ、獅子おにいちゃん」(獅子王に向けて手を振る



[arca] #緊張しているようだったが、獅子王を見るとほっこり笑顔に



パッハロ

「獅子王さんのお知り合いですか?」

獅子王

「うむ、良く遊んでやっているのだ」



[arca] #ドヤ顔で笑う



パッハロ

「遊んで貰っているのでは……(しらーっと横目に見た後に) 何かお探しですか?」



[utako] #見た目気になるけどとりあえずショタには優しそうな笑顔



獅子王

「なに!」


「あはは……あの、これ」(欠けたビール瓶を差し出す



[arca] #明はリアルショタ



パッハロ

「ゴミですか?」


「いえ、なかに……」



[arca] #ビール瓶の中で何かうごめいている



パッハロ

(覗き込んでみる)


(すぽん、と頭を飛び出させた

獅子王

「雀か?」

パッハロ

「……はまってるのですか?」


「下校途中に見つけて……なんか、出られないみたいで……」


「……どうにか、なりませんか?」(パッハロのボトムズの布をハシッと掴む

獅子王

「そんなもの割ってしまえば良かろう」

パッハロ

(獅子王を押し退けて) 「私がどうにかしましょう」(超紳士



[utako] #紳士オーラ
[arca] #紳士w



獅子王

「ぐも……」(押し退けられて転がる

パッハロ

「少しの間、獅子王さんと遊んでいてください。ほら……何してるんですか。お菓子とジュースを持って来てください」 (さりげなく良い子良い子と明の頭を撫でつつ


「あ、ありがとうございます」(ぱぁと明るく微笑む

獅子王

「……拙が用意するのか?」

パッハロ

(クラッ……とよろめきかけた)


「だ、大丈夫ですか?」

獅子王

「パッハロ、疲れてるなら変わるぞ」

パッハロ

「大丈夫です。小鳥は預かりましょう……」



[utako] #少年が暇しないようにお相手をお願いします、と目配せして
[utako] #るんるんと裏手に一度引っ込む



獅子王

「露骨……。待っておれ明、菓子を持って来る」


「うん……獅子おにいちゃん、あの人……」

獅子王

「パッハロか? ここの者だ、しょた狂いじゃ」


「しょたぐるい?」

獅子王

「……なんでもない、忘れろ」(お菓子を用意しつつ

パッハロ

| - ●)



[arca] #なんか見ておられる!



獅子王

「……なんじゃ、もう雀は出てきたのか?」(びくっ

パッハロ

「はい。骨にも異常はないようですから……後は外に放ってあげれば問題ないでしょう」(両手で包むようにして戻ってきた


「わぁ……」(ぴょんぴょんして雀を覗き込む

パッハロ

「どうぞ。大人しいですよ」 (店を出るまでは大人しくさせた

獅子王

「どれ、拙にも見せろ」


(めをキラキラさせて雀を見ている

パッハロ

(明が雀を見ている隙に、少年とのひと時を邪魔する爺め、と視線を向けて) 「小さい鳥ですから、乱暴にしないようにお気をつけください」

獅子王

「なんじゃその目は……」(がる

パッハロ

「何でもありませんよ」(涼やかに笑って


「かわいいですね……えと……けー、ゆーさん?」



[arca] #名札を見て
[utako] #名札?
[arca] #店員って大体名札してない?
[utako] #商店街の店だしエプロンだけかも
[arca] #つけてない?
[utako] #ない
[arca] #おk




「かわいいですね……えと……パッハロさん?」



[arca] #に訂正



パッハロ

「はい。小さな命ですが、とても可愛らしいものです」 (頷いて



[utako] #紳士オーラが……



#おじさま

「む……強い紳士オーラが……」

獅子王

「……お茶はここに置いておくぞ」


「うん、ありがと獅子おにいちゃん」



[arca] #ちょっとお菓子に目移りしたが、なんとなく義務感を背負ったような目で




「はやく、お空に返してあげようよ」

獅子王

「真面目だな明は」(腕組みしつつ

パッハロ

「獅子王さんは明くんのために近くの公園へ案内してあげてください。安全なルートで……速やかに」

獅子王

「なぜ拙が」


「公園の場所なら、わかりますよ?」

パッハロ

「明くんは良いのですよ。雀を持っていては転んだ時に危険ですから」 (明くんは早くお空に返してあげたいんだよ、早く行け、と言うように肘でつつく

獅子王

「いだだ……このっ。行くぞ明」(ぐるる


「う、うん……ありがとうございました、パッハロさん」(微笑む

パッハロ

「またのご来店を心よりお待ちしております」(ほんまに



[arca] #数十分したら明と一緒に戻ってきた獅子王



獅子王

「……菓子食べたいらしいから連れて帰ってきたぞ。やめておけて言ったんだが」


「獅子にいちゃん……い、言わないって約束……」

獅子王

「そうだったか?」(みみほじ


(赤面

パッハロ

「いえ、動物に触った後なので手洗いは必要ですが、沢山ありますからどうぞ食べて行ってください」


「え、えへ……いただきます。お手洗いはどこですか?」

パッハロ

「こちらになります」(獅子王にはキレイキレイのプッシュタイプを渡して、さりげなく肩に手を回しながら案内

獅子王

「なんだこの扱いの差は……」



[arca] #明は非常に素直な子だった
[utako] #白髪は気になったが、とりあえずは普通ショタ扱いする事にした
[arca] #お菓子を遠慮がちに食べて、またお礼を言って帰っていった



パッハロ

(つやっつや)

獅子王

「なんかツヤツヤしておるな?」

パッハロ

「はい。十全に満足しました」

獅子王

「明には悪いが犯罪が未然防がれたとも考えられるかもしれぬ……」

パッハロ

「白昼堂々、そんな世間に顔向けができないような事はやりません。手を出すにしても十分な信頼と秘密厳守の関係を築けるまでは……おっと、涎が」

獅子王

「おい今の言葉忘れぬからな」(ジト目

パッハロ

「さて? 何か言いましたか? あ……獅子王さんが全部食べる前にお菓子は確保しておきます」(全部撤収



[utako] #明くん帰ったから



獅子王

「ちょ、わざとセーブしておいたのに!」



[arca] #うわーん!


時系列


2013年1月

解説


獅子王を訪ねてやってきたショタ、明。早く逃げるんだ! そのお姉ちゃんはショタコンだ!

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