狭間06エピソード集
私立探偵部の日常

エピソード『いたずらジャン』

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目次

• エピソード『いたずらジャン』
  
  
  
  • 登場人物
    
  • 本文
    
  • 時系列
    
  • 解説
    
  
  

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エピソード『いたずらジャン』

登場人物

佐藤火星

私立探偵部部員、髪の長い子。

国東ジャン

私立探偵部部員、結構悪戯好き。

本文

火星

「……ｚｚZ」

[utako] ＃まだそんなに気温の上がらない頃でも、熱を持ちやすい火星の身体には室温調整程度の冷房はかなり心地が良いらしく

ジャン

(チョンマゲ作ってる)

[utako] ＃時々だが部活中に、また居眠りするようになってきた。

火星

（机に突っ伏してすやすや眠っていたが、落下する感覚にでも襲われたのか、身体が反応してガタンッと膝を机の裏側にぶつける）

[utako] ＃所謂、寝ビク

ジャン

「？」

[TK-Leana] # 起きたかな―と覗きこむ

火星

「……」（自分でビックリしてこっそり起きてしまったが、恥ずかしかったのか薄目）

ジャン

「寝てるなー。呑気だこと」

火星

「ん、んー……んん……（お、起きたのはバレてないバレてない……）」

[utako] ＃チョンマゲに気付いてない
[utako] ＃小芝居しながらもぞもぞと腕の位置調整

ジャン

(変な髪型に加工して行く)

火星

「（な、なんだろ、頭の所もぞもぞしてるけど……、何してるんだろ……）」（小さく頭を揺らしてちょっと抵抗してる

ジャン

「……んー」

火星

（ゆっくり顔を上げて、ちろりとジャンを確認）

ジャン

(目が合う)

ジャン

「起きてた」

火星

「……寝てた、さっきまで」

ジャン

「クーラーかかってるところで寝たら風邪引くよ」

火星

「西日とクーラーで調度良い眠気が来ちゃって……、ふぁ……」（のろのろと背筋を伸ばして、大きな欠伸

火星

（ぐいぐいと腕を伸ばして変なポーズとった後に、頭の違和感に気付いてわさわさと確認）

ジャン

(口笛吹いてる)

[TK-Leana] # かなり派手に変な髪型に

火星

（鞄の中から鏡を取り出してまた確認）「もぉ！！　ジャン君……酷いよぉ」

ジャン

「あはは、寝てる方が悪いんだぜ」

火星

（せっせと櫛で梳き直して元に戻しつつ）「女子の髪で遊ぶなんて、今度おばさんに言っちゃうよ？」

ジャン

「別にいいけど」

火星

「……堪えないなぁ」（ぶー、と軽く頬を膨らませて

ジャン

「まあいいじゃん、別に減るもんじゃないし」

火星

「ジャン君に減るものはないけど、僕からジャン君への信頼度みたいなのは減ってくの」

ジャン

「え、そんなんあったの？」

火星

「あったんだよ。今は……これくらい」（とん、と右手を机において左手で50cmぐらいの幅を示す）

ジャン

「まあいいけど」

火星

「……多分、マイナスじゃないと思う」

ジャン

「昼寝してたら悪戯されるものと思おう」

火星

「ジャン君は居眠りの回数が多いから悪戯される事が多いんだよ。授業中じゃない限りは僕だって悪戯しないし」

ジャン

「えー、そういうもん？」

火星

「僕はそう思うけどさ。悪戯されてもジャン君は堪えなさそうだけど……」（髪を直し終わりいつもの癖毛を弾いて、よし、と頷く

[TK-Leana] # 大体いつも堪えてない
[utako] ＃ジャンだもの

火星

「とにかく悪戯するにしても髪はやめて欲しいなぁ……、色々大変だから」

ジャン

「えー。そうなん？」

火星

「そうなんだよ」（ため息つきつつ、若干諦め

火星

「（３日ぐらいしたら興味なくて忘れてそうだなぁ……）」

ジャン

「じゃ、気をつけよう」

火星

「……うん」

ジャン

「……ちょっとくらいダメ？」

火星

「う～ん……ちょっとぐらいなら、別に……良いかも？」（考え直してしまう

ジャン

「長い髪あるといじりたくなるよね」

火星

「先輩達も同じ事言ってたけど……、ジャン君もそうなの？」（意外そうに

ジャン

「火星はならん？」

火星

「ならない事もないんだけどさ、三つ編みとか……実は苦手で」

ジャン

「えー。みつあみ嫌い？」

火星

「嫌いってわけじゃないよ。良い位置にできなかったり雑だったりしてさ……どうにも慣れてなくて」

ジャン

「もったいないじゃん、みつあみ可愛いのに」

火星

「わしゃってなっちゃうの。わしゃって……シュシュで纏めるぐらいはしようって２年生から変えてはみたんだけど」

ジャン

「わしゃ？」

火星

「所々緩んじゃったり、跳ねちゃったりして、荒縄みたいな感じに……」

ジャン

「髪質の問題？」

火星

「……僕が下手なの」

ジャン

「おーし、じゃあ俺がやってみよう」

火星

「良いよ。でも、ジャン君って女の子髪に触るの慣れてるの？」

ジャン

「いや、別に」

[TK-Leana] # モリモリみつあみを作ってみるが、下手だった

ジャン

「どうだ」

火星

「……僕とあんまり変わらないかも」（苦笑いしつつ、房を前に垂らしてみたりしてる

ジャン

「えー、ちゃんとみつあみの形になってね？」

火星

「もう少し自然な形になったら良いかもね。でも、ありがと。悪戯じゃなくてこう言う感じに髪に触ってくれるのは歓迎だよ」（にへ、と笑って

[TK-Leana] # うとうとしてた

ジャン

「はっ、これじゃ悪戯じゃないじゃん」

[utako] ＃めがしぉしぉする

火星

「こう言う悪戯なら、良いんだけどなぁ」（苦笑して

時系列

2013年6月

解説

昼寝している火星の髪に悪戯するジャン。これがカウラなら冗談じゃ済まない事に。

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