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狭間06エピソード集

エピソード『新居計画』


目次


エピソード『新居計画』

登場人物

無戸室近衛
無戸室家の大黒柱。ハーレム一代男。
無戸室ロザリンデ花梨
無戸室家の新妻。正妻。

本文

ローザ
「庭造りなども計画を立てて行かなければなりませんかね」
近衛
「そうさなぁ。芝生にするなり砂利にするなりで、色々考えとかねぇといけねぇな」
ローザ
「流石に日本庭園の手入れの仕方などは、庭師をやってたメイドも学んでおりませんでしたので」
近衛
「日本庭園は……ちょいと手間が掛かりすぎるぞ?」
ローザ
「ですわよね」
ローザ
「でも、どちらかといえば和風建築なのでしょう」
近衛
「今ん所、良さげなのは……古い修道院だか教会が一つ、前に祭りで行った壱村の屋敷みてぇなところが一つ、あと一箇所安く手に入りそうなところもあるんだが……そっちは保留だな」

[utako] #和風でも洋風でも選択肢広めに準備

ローザ
「古い教会ですか……」
近衛
(物件のファイルを持ってきて)「大正の初めに作られた古い所だな。敷地は広いし、手入れは大変かもしれねぇが建物はしっかりしてる。住む事が出来るなら、ガスや電気の工事は負担してくれるそうだ」
ローザ
「吸血鬼の根城にするにしては、出来過ぎているような気もしますわね」
近衛
「あぁ、確かに幽霊屋敷みてぇな所はあったが……映画のセットみてぇな感じで中々心が躍るもんがあったさなぁ」

[utako] #ハリポタ気分で

ローザ
「でも、畳の部屋はないですよね……」
近衛
「礼拝堂周りは流石に洋式で固められちゃいるが、隣接して作られてる建物にはそう言う部屋だってあるさ。庭が広めだから増築って手もある」
ローザ
「取ってつけたようなのも考えものですわ……まあ、いいでしょう。ちょっとした趣味の問題ですし」
近衛
「屋敷の方は、こっちも建物は古いが何年か前に手を入れた様で、教会よりは断然綺麗なもんだったな。小さめなら庭園作る広さもあるが……驚いたのは、庭に変な塔が建ってやがる」

[utako] #良い感じのサイズの五重塔

ローザ
「あら……まさか本当にあるとは」
近衛
「色々と問題のあるもんらしいが、それを覗けば良い所さな」
ローザ
「問題ですか?」
近衛
「塔の中が不安定な他界になってるらしい。元々何か不吉なもんを治める為に建てたそうだが、変質しちまったんだと」
ローザ
「自宅にダンジョンですか。それはまた楽しげですね」
近衛
「教会のほうは礼拝堂の地下に似たようなもんがあってな、楽しそうなのには同意だが、つまりは管理人兼用の物件って奴さな」
ローザ
「なるほど。それで安くなると」
近衛
「うちの人員なら問題ねぇだろうとは思う。……いや、興味本位で探索、なんてしそうなのが居るのは問題だが」
ローザ
「まあ、それも良い経験じゃないかしら?」
近衛
「良い経験……かね。んん……良い経験になりそうな気もするが、あぶねぇような気もする……」

[utako] #唸り

ローザ
「子供は怪我をして育つ物です……まあ、最低限死なない程度の安全確保は必要ですが」
近衛
「住む事になったら何度か潜って、どんなもんか確かめとくかねぇ……」
ローザ
「まあ、その辺りは保護者の責任ですわね」
近衛
「最後の一つは、一昨年に弥勒田竜華がぶっ壊した講堂跡にババアが建てたマンションだが、これは保留。後に丁寧に破棄で」
ローザ
「マンション……あの、本来の意味のマンション(豪邸)ではなく、普通のマンション(集合住宅)ですか?」
近衛
「一般人がマンションって言ったら団地の玄関ロビーとオートロックがついたような豪華版以外にはねぇんですよ、ローザさん」
ローザ
「子供たちも大きくなるのに、スペース的な面で少し不安ですわね」
近衛
「どうせ暫くは呪詛が残って売れねぇんだ。安く3、4件は奪い取るつもりだが……香苗さんからの話に載りたくねぇのが本音さな」

[utako] #どうせ子供達が増えたら1件じゃ無理だろう、やるよ、なんて言ってきそうなのが想像できて嫌な様だ

ローザ
「あら、素直に好意に甘えればよろしいのに」
近衛
「……ほら、庭がねぇし、離れも作れねぇだろ。ついでにダンジョンもないなんて、なぁ」(明後日の方を向きつつ
ローザ
「まあ、先の二つに比べれば面白みはありませんわね」(くすくす
近衛
「だろう。そうだろう……(うんうんと頷いて) ローザとしてはどれが良い?」
ローザ
「わたくしは屋敷を推したいですね」

[TK-Leana] 縁側ありそうだし

近衛
「さらば……、俺の映画セットホーム……」
ローザ
「わたくしの意見だけで決めなくても構いませんのよ」
近衛
「いや……他も何だかんだで、屋敷の方が良いって言いそうな気がしてな……」
ローザ
「……まあ、教会って元々居住施設じゃありませんしね」
近衛
「そうなんだよな、洋風建築はドイツ旅行の時に補充する事にするかねぇ」
ローザ
「向こうはそういうものばかりですから……わたくしはこちらの方が好きなんですけど」
近衛
「縁側、畳、障子?」
ローザ
「ええ。そもそも、住宅というのは土地ごとに適した方向に発展する物ですから。日本で住むには日本の住宅にするのが一番快適です」

[TK-Leana] # と、山に城移設した女が言う

近衛
(じーっ)
ローザ
「……わ、わたくしの城は居住用というより、社交用ですから。年経た同族を招くのには都合がいいのです」
近衛
「……ホームシックにならないように大河さんかディミトリアさんがやってくれたもんかと思ってたさな」
ローザ
「言ってみれば、あそこは大使館のようなものでして……」
近衛
「10歳そこらで単身日本に渡った娘の為に、寂しく無いように……同族を招ける様に……?」
ローザ
「城を移設したのはもっと後になってからですよ」
近衛
「なんだ、そうなのか。幼いローザがくすんくすん泣いてる所想像しちまったじゃねぇか」

[utako] #眼を閉じれば鮮明にイメージできるロリーザ様

ローザ
「そういえば、不思議とホームシックにはかかりませんでしたわね」
近衛
「帰ろうと思えば自家用ジェットで直ぐに帰れるからか……!?」
ローザ
「そういうわけではありませんが……まあ、見知らぬ土地での生活が楽しかったり、出会う人に恵まれたり、色々ありましたから」
ローザ
「さびしくなる頃には、メイドたちが世話役にと派遣されたり、アルが訪ねてきたり……今にして思えば、お父さまたちも色々気を使ってくださってたのかしら」
近衛
「縁に恵まれるのも、人に助けてもらえるのもローザの人徳だ。逞しく健やかに育ったんだな……」
ローザ
「今思えば、10の娘を単身で放り出すなんてどうかしてると思いますけど……まあ、結果的にはよかったのかもしれません。獅子は我が子を千尋の谷に突き落とすと言います」
近衛
(笑って)「その縦ロールが鬣か何かに見えてくるさな」
ローザ
「あら、雌ライオンに鬣はありませんわよ?」(くすくす
近衛
「俺に鬣がねぇから、ローザにあるぐらいが調度良いさ」(ぽんぽんと頭を撫でり
ローザ
「どういう意味か釈然としませんわ」
近衛
「俺より……強くて逞しそう?」
ローザ
「褒めてませんわよね、それ」(苦笑
近衛
「ちょっと微妙だな。(笑って) しっかりしてるから、俺も仕事に専念出来て助かってるさな。仕事以外でも、色々助けられて感謝してる」

[utako] #にかりと笑って

ローザ
「それだけ?」
近衛
「それだけってな事はねぇが、今言葉に出来る分だけで勘弁してくれ」(崩さないように髪を撫でて微笑み
ローザ
「ま、許してさし上げますわ」
近衛
「有り難ぇな」(頬杖をついて頷き

[TK-Leana] # そんな感じでまったり幕かな
[utako] #かなかな
[TK-Leana] おつかれさまー
[utako] お疲れ様でした!
[utako] お庭に五重塔があるお家に
[utako] ついでに二畳狭庵も
[TK-Leana] ローザ日本びいきだしな!
[utako] 夏場とか縁側から花火とか見れるで多分

時系列

2013年6月

解説

新居について話し合う近衛とローザ。どうしてもネタに走りがちな……
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月影れあな

月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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