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狭間06エピソード集

エピソード『おめかしエヴァちゃん』




目次





エピソード『おめかしエヴァちゃん』


登場人物



剣一心
助平だが面倒見は割と良い。
エヴァ・ライスティール・ホワイトハンド
珍しくおめかししている、その真意は……

本文



エヴァ
(風呂に入って身なりを整え、軽いゴシックなドレスを着て、まともな服装で食堂で珈琲を飲んでいる)
一心
(がたっ)
エヴァ
(が、髪は下ろしっぱなし。自分で汚す気はないが学校の食堂で食事をするような格好でもなく、どことなく不機嫌そう)
一心
「え、エヴァちゃん? 何そんな気飾ってるん?」
エヴァ
「……夕方から人に会うから」
一心
「ふうん、無理やり着せられたん?」
エヴァ
「…そう」
一心
「不機嫌そうな顔やなあ、折角可愛らしい格好してんのにもったいない」
エヴァ
「…彫る時間……取られるし、…面白いの…ないし」
一心
「たけのこの里やるから機嫌直し。仏頂面してても別に良いことあらへんで」


[TK-Leana] # ポンとテーブルの上に箱を立て、自分のお盆を向かい側に置いて座る



エヴァ
「…普通にしてたら……、さっきから、……色々うるさい」 (のろのろと摘んで、リスみたいに食ってる


[utako] #一心の視界の端で、居眠り姫が姫になってる、とひそひそしてる子達とかいる



一心
「うるさいいうても、普段は気にも留めんし、いざ作業に入ったら聞こえんやろ、キミ」
エヴァ
「…後で…作業が出来るから、気にしない…けど……、今は違う…」
一心
「案外短気やねんな」
エヴァ
「…うん」 (ぽりぽりぽり
エヴァ
(ふと、一心に視線を合わせて…考える)
一心
(Aランチ食べてる)「……? なんや」


[TK-Leana] # 育ちが良いので食べ方は意外と上品



エヴァ
「……私を連れて逃げて」
一心
(ごほっごほっ)
一心
「……逃げても別に逃げた先で彫刻はできひんやろ」
エヴァ
「…前に言ってた、美術館…」
一心
「別にええけど、逃げてええもんやったらわざわざ服着せられへんのとちゃうん。ていうか、誰に会うん?」
エヴァ
「…お金くれる人」
一心
「スポンサー?」
エヴァ
「……そう…、私が作ったの…買ってくれる人…」
一心
「ほんなら服着せたのは教授あたりかいな」
エヴァ
「…うん」
一心
「この道で食ってくのに、教授の機嫌損ねたら色々面倒やで」
エヴァ
「……解ってるけど…」 (ぐー…と小さく唸って、たけのこの里を頬張る
一心
「夕方からって事は晩飯も一緒に食ってくんか?」
エヴァ
「…うん」
一心
「ならええもん食えるんとちゃう? 何事もポジティブに考えへんと」
エヴァ
「…ご飯は…美味しいから良い……、その後が…長いの…」
一心
「ふーん、何するん?」
エヴァ
「……色々」
一心
「教授らの酒盛りにでも付き合わされるんかいな」
エヴァ
「…写真撮られたり…着替えたり、……色々」
一心
「なんやいかがわしそうな……ていうか、なんでゴスロリやねん。普通目上の人と会う時ってもっとフォーマルな格好とちゃうん?」


[kisi_neru] #ごシックだからフォーマルだよ!って言いはる?w



エヴァ
「…こっちの方が……良いって、向こうの人…のリクエスト…」
一心
「ちょっと心配なってきたな。ほんまにちゃんとした人なんそれ」
エヴァ
「……教授の知り合いだから…解らない」
一心
「着替えたり写真取られたりって、どういう格好で?」
エヴァ
「……こんな感じの服とか……、制服とか……夏は水着、着た…」
一心
「うわ、完全にいかがわしいやん。まさかエロいことまでされてへんやろな」
エヴァ
「……そういうのは、剣さんぐらいしか…」
一心
「そんな根に持つんやったら最初からアカン言うとってや、ごめんなさい!」
エヴァ
「…別に、根には…持ってない…人形、見せて貰ったし…」
一心
「くうう、まあええわ。ほんまに嫌やったら一緒にアカハラ対策委員会行ったろか?」
エヴァ
「……アカハラ?」
一心
「アカデミックハラスメント。春にチラシみたいなん貰ったやろ。って、見てへんよな」
エヴァ
「…2年も休学してた先輩に…えっちな事…されました…って…報告?」
一心
「だああかああらあああ……」
一心
「なにか、それに一緒に行くって自首しに行くようなもんやん!」
エヴァ
「…休学の次に…停学」
一心
「なんやねんもう、ほんならええわ。好きに教授の着せ替え人形になってき」(しっしっ)
エヴァ
「…うん」
一心
「ほんまに嫌やったら一緒に逃げるくらいはしたるわ」
エヴァ
「…うん、………連れて逃げては…言ってみただけ」
一心
「まあ、人の世で生きてる限りわずらわしいことからは逃げ切れんわな」
エヴァ
「…彫る為には…お金いるから…、頑張る」
一心
「まあ、いつの世でも芸術活動にはスポンサーが必須やったからな」
エヴァ
「…そうだね」


[utako] #暫くそのまま珈琲飲んでると、青年が一人やってくる。



青年
「エヴァちゃん探したよ。そろそろ時間だから、行こう」


[utako] #一心もたまに見る助手の人



一心
(もっきゅもっきゅ)
青年
(一心に会釈して) 「洋服は…うん、汚れてない。車は表に回してあるからね」
エヴァ
「…じゃ…また、剣さん」


[utako] #小さく手振って、面倒臭そうなため息を漏らしつつ青年の後ろに着いて行く。



一心
「おう、またな」


[TK-Leana] # 助手さんに軽く返礼して
[utako] #こうして二月に1度はどこかのお偉いさんと会食したりなんかしてるらしい
[TK-Leana] # いかがわしいお偉いさんだぬ
[utako] #いかがわしい事は特に気にしないエヴァちゃんだが、時間を取られるのは嫌らしい


時系列


2012年12月

解説


いわゆるパトロンの愛想を伺いに行くエヴァ。それにつけても金の欲しさよ。

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月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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