狭間06エピソード集

エピソード『鉄杖の罠』

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目次

• エピソード『鉄杖の罠』
  
  
  
  • 登場人物
    
  • 本文
    
  • 時系列
    
  • 解説
    
  
  

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エピソード『鉄杖の罠』

登場人物

パッハロ・K・U

金銭感覚と姉の威厳が無い長女。

フェロカリール・K・U

妹より強い姉など居ねえ！

赤井ちゃんちゃん子

偉そうだがヘタレ。イケメン以外には様をつけて呼ばないと怒る。

緋昏歩

仲裁役となる。

本文

[utako] ＃もののけ商店街、ファンシーペットショップ『フナブ・ク』３階

パッハロ

（オフの日なので２週間かけて探した鉄杖の手入れを終えて、ベランダで杖を回してる）

[arca] ＃大きな子供一人分くらいの重さがある
[utako] ＃特に武芸というわけではなく、長い棒を拾った子供と同じ程度にぐるぐると回して、得意満面

パッハロ

「……はっ！」　（最後だけ格好よくポーズ決めて、むふぅ

赤様

「掃除時間の男子ね」

パッハロ

「少年の心を少しだけ感じた気しますね。……ふふ、少し重いですが……良い貰い物をしてしまいました。」

[utako] ＃クールな顔して鉄杖に頬ずりして、またくるくるとバトンの様に回して
[utako] ＃窓ガラス割った

パッハロ

「…………」

赤様

「バカ……」

[utako] ＃手元からすべった鉄杖は窓ガラス突き破ってベッドに刺さってる
[arca] ＃重量にも増して貫通力が高い仕様

パッハロ

（不思議な物を観るように、腰に手を当て唇を僅かに触り、クールな佇まいで数秒眺める）

[utako] ＃海外ドラマで現場に到着した若い女性刑事のような佇まい

パッハロ

「……拙いですね」

パッハロ

「ラガルはレジ前で寝ているとして……、フェロには、今のガラスが割れた音が…」

[utako] ＃案の定、「ハロー？今の音なーに？」と一階の方から声がし、階段を上ってくる音が聞こえてくる。

パッハロ

（１．正直に謝る　２．鉄杖を回収し、ベッドに空いた穴に気絶させた赤さんをそっと置いて「犯人は赤さんです」　３．鉄杖を回収するのは同じとして、ベッドの穴に鉄アレイを置いて「突然、空から」）

パッハロ

「……姉の威厳を保つには」

赤様

「(なにかまたアホらしい事を考えてそうな)」

パッハロ

「赤さんが起きた後に証言されては困ります……、選択は……初めから決まっていました！」　（気持ち、カッと眼を開いて

[utako] ＃鉄アレイを持って、鉄杖を抜きにベッドに乗った

フェロ

「ハロ？起きてるの？何、今の音」　（ガチャ

パッハロ

（ベッドから片手で鉄杖を抜いて、もう片手に鉄アレイ）

フェロ

「…………」

[utako] ＃窓ガラスは割れ、ベッドには穴。最近買った羽毛布団も貫通しており、ちらちらと羽が舞う。
[utako] ＃姉がどことなくやり切った様な顔して変な構え。

パッハロ

「……と、突然……空から鉄アレイが…」

フェロ

「…………その鉄アレイ、ハロの名前書いてあるけど」

パッハロ

「…あ」

赤様

「そもそも、鉄杖持ったままで言っても説得力に欠けるんじゃない？」

フェロ

「もぉっ！！何やってるの！ベッド壊して、窓割って！布団高かったのに！そんなサムライニンジャーオボウサーングッズ集めて！バカ！」

赤様

「最後の何……」

フェロ

「赤ちゃん！見てよ、これ。ハロが集めてる日本の変な道具！」　（クローゼット開けて、安っぽいくのいち衣装や般若のお面とか取り出して

赤様

「様よ、赤様！　なにこれかっこいいじゃない」

フェロ

「月が出てるときにコレ着てベランダで巻物読んでるんだよ？　恥ずかしい！！」

パッハロ

「それ以上はやめてください、姉ぢからを解放します」

[utako] ＃ぷるぷる

フェロ

「これ売って、修理代にするから」

パッハロ

「……その衣装なら………」

フェロ

「この偽者のポントー？とか言うのも！」

赤様

「もったいない」

パッハロ

「模造刀でもソードマスター・アマツマラののレアモノです。姉ぢからを第三段階まで解放しますよ」

フェロ

「……高そう名前のは、足りなかったときのために残しとこ…」

パッハロ

「高かったんです」

[arca] ＃コレクションが……
[utako] ＃早々と、フェロの手から回収しつつ鉄杖とセットで胸に抱きつつ

フェロ

「幾らしたんだっけ？」

パッハロ

「……３５万ぐらい」

フェロ

「歩さんにお金も借りてるのに……売る！！売ってくるから！！こっちに渡して！！」

赤様

「妹ぢからの方が強そうね」

パッハロ

「駄目です！！緋昏さんには計画的にご返済しますから！！ちょ、……くえー！！」

フェロ

（鉄杖と刀没収してリサイクルショップ行きの道具を整理し始める）

パッハロ

（アホ毛がしおしおになりながらハイライトなくなった眼をしてガラス片付けてる）

[utako] ＃妹＞姉

赤様

(あくび)「バカにお金持たせるもんじゃないわね」

[arca] ＃鉄杖……

フェロ

「お小遣いの内なら良いけど…、もぉっ…使い過ぎ」　（ぷんぷん

パッハロ

「…………まるで全身の毛を毟られたような気分です」　（ぼそぼそ

パッハロ

「……妹が虐めます……、もうすぐクリスマスですから…きっとフライドチキンかターキーみたいに、後は残酷な仕打ちが待っているんです…」　（ぼそぼそ

赤様

「ご愁傷さまでした」

フェロ

「赤ちゃんも同罪！ハロが変な事してたら止めてよね！見てた人も悪いの！」

パッハロ

（ガラス片付けて窓を撤去して、シートかけてテープ張りして…みずぼらしいが処理をしてしまいボソボソ何か言いながら姉不貞寝）

赤様

「私に言われても知ったこっちゃないわよ」

フェロ

（ぷんぷんとしながら）　「後で電話して取りに来てもらうからね！ハロ！」　（ダンボール抱えて下に下りて行った

パッハロ

「……私のコレクションが」

パッハロ

「…もう…目ぼしいものが赤さんだけになってしまいました…」

赤様

「私くらいの妖怪になると黄金を山と積んでも足りないわよー」

歩

「なんかガラスの割れる音したけど、何かあったの？」

パッハロ

「……緋昏さん……、事故で窓ガラスを割ってしまったんです…もう駄目です…」

[utako] ＃起き上がろうとしたが、途中でへたれる

赤様

「事故っていうか、このバカベランダで鉄棒振り回してねー」

歩

「ありゃ…これは派手に……あ、ベッドにもなんか穴が？！」

パッハロ

「……流石はテングニンジャーの本物の鉄杖……、中々の破壊力です」

歩

「え、リンダのあの重そうなヤツをなんでこんな所で…」

赤様

「ね、バカでしょー」

パッハロ

「あれを持ってしまうと……、やらずにはいられませんでした……手入れしたのに…」

[utako] ＃アホ毛がヘニョン

歩

「フェロさんが持ってたおっきな箱はそれだったのね…」

歩

「リンダの道具が表へ出ちゃうとまずいから、あれだけは回収しとかないと。ちょっと言って来るね」（下に向かった

[utako] ＃「歩さんが言うなら…」と鉄杖だけ返してくれた

歩

「杖は戻ってきたわ」

赤様

「パッハロに返してもキチガイにはさみじゃないかしら」

パッハロ

「緋昏さん……、ありがとうございます……、あぁ……杖…杖…」

[utako] ＃鉄杖抱えてごろごろとベッドで転がってる

歩

「そうねー…じゃあここで振り回さないって約束してくれたら良いわよ」

パッハロ

「……解りました。ちゃんと場所を選びます」

[utako] ＃戻ってきた鉄杖をクローゼットのコレクションスペースに戻し

歩

「たぶんそれ拠点攻撃ようの何かだから本当に気をつけてね。…リンダもこんなものなんでホイホイあげちゃうかなぁ……」

パッハロ

（クローゼットの天井抜いてこっそり作った秘宝スペースは漁られてないか確認して、一安心。大丈夫、バレてない）

赤様

「全然懲りてないわねえ」

パッハロ

（しゅっとアホ毛を真っ直ぐにして）　「何の事でしょう。この件については猛反省していますよ」

[utako] ＃クールに戻った

歩

「あ、元気になった……」

パッハロ

「とりあえずベッドの修理はフェロに任せて、羽毛布団は塞いで…後で羽を足しておきましょう」

[utako] ＃自前の
[arca] ＃うもう

歩

「ほんとにダメですからね」（ねんおし

赤様

「別の所で別の事しでかすんじゃない?」

パッハロ

「サプライズは好きですが、アクシデントは好みません」

赤様

「そういうのは慎重さを見につけてから言いなさいよね」

[TK-Leana] # ちょっとちがうな

赤様

「そういうならもっと慎重さを身につけてなさいよね」

歩

「意外とおっちょこちょいなのね」

パッハロ

「日頃はあまりこういう事もないのですが、どうしてもああいう物を見ると、心が躍ってしまって…」

歩

「武器に興味がある訳じゃないけど、そう言う気持ちわかるわ」

赤様

「要するにガキね」

[TK-Leana] # というロリ

パッハロ

「赤さんは……趣の人ですね。見た目は日本人形のようで良いのですが…」

[utako] ＃趣のない人
[utako] ＃なんて口を開くと残念なロリ

赤様

「様をつけなさい様を」

パッハロ

「そう言えば緋昏さん。今日はお店の方は？」

歩

「あ、そうだ！ちょっと心配だから見に来ただけなのよね」（えへへと笑いつつ

歩

「戻るね」

[arca] ＃てけてけ

パッハロ

「家に居てもフェロのご機嫌が酷いですから…私達も行きましょうか。赤様さん」

赤様

「そうねー、何かおなかに入れたい気分よ」

歩

「そう？じゃあニ名様ご案内☆」

パッハロ

「私は甘いものが食べたいですね…」

[utako] ＃フェロの痛い視線を感じつつ、アネモネに逃げる

パッハロ

「はぁ……、姉度の低下を感じます…」

歩

「今回はかなりダメージ大きいわね…」

[arca] ＃きょうのメニューは手作りカステラとカルボナーラ

赤様

「自業自得というものねえ」

パッハロ

「何か良い挽回手段はないでしょうか」

歩

「こう言ううまくいかないときに慌てると更に失敗を重ねちゃいそうだし、少し落ち着いた方うが良いかも」

歩

「気を見てフェロちゃんが困ってる時にたすけてあげるとか」

パッハロ

「良い案ですが、フェロが困っている時……」

赤様

「わかった、マッチポンプね～」

歩

「それはいくらなんでも…」

[arca] ＃二人分のカステラとお茶お用意
[arca] ＃プレーン、いちご、抹茶の３フレーバー

パッハロ

「私が火種となっても…あの子は解決しまいそうですから、難しいですね。何かと困った顔をしても、わりと自分で何とかしてしまう子なので…」

赤様

「姉よりしっかりしてるのね」

パッハロ

「よくできた妹ですよ」

歩

「しっかり者だもんね」

パッハロ

「…はい」　（涼やかに微笑んで

パッハロ

（フォークでカステラを解体して口に運び…）　「せめてものお詫びと機嫌取りに、カステラを持ち帰ります。お土産分も用意してもらって良いですか？」

歩

「うんわかった、包んどくね」

歩

「今日は反省だけしてればフェロさんも分ってくれると思うわ」

パッハロ

「だと良いんですが…」

歩

「今回はハロさんの分が悪いし、あんまりフォローできないけどね」（ふふ

パッハロ

「悪化しそうな時にお願いします。あの子は、緋昏さんは慕っていますから」

歩

「うん、そうみたい。私もなんとなく親近感があるのよね。不思議」

時系列

2012年12月

解説

ベランダで鉄の杖を振りまわしてやらかしてしまうパッハロ。

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