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投稿者: 月影れあな ( 狭間06エピソード集 : 2013-02-10 11:21:37 )
[Hisasi] #ひまわりの家にて
[Hisasi] #園長室、ソファに座っているのはやすし
[Hisasi] #かちゃ、とカップを置いて
[Hisasi] #子供なのに、と
[Hisasi] #言おうとしてやすしの眼差しに口をつぐむ
[Hisasi] #この子は賢くて、純粋で、そしてこの園の状況をよくわかっていた
[Hisasi] #そして誰よりもこのひまわりの家を守りたいと願っていることも
[Hisasi] #良く知っていた
[Hisasi] #中学を卒業して進学したらひまわりの家をでて自分で生活する
[Hisasi] #その為のバイト先(バラ園)にも話をつけてある、と
[Hisasi] #ひまわりの家の現状は悪化はしてないが相変わらず厳しい、保護の必要な子供は沢山いるけど受け入れ側の人員も設備も足りていない
[Hisasi] #少しでも財源を引っ張る為にもひまわりの家から卒業してちゃんと生活していける子を一人でも多く出してひまわりの家の功績を上げていきたい
[Hisasi] #かずこさまの養女になった多菜さんはともかく、ひまわりで保護されているやすしはもう年齢的に卒業の時期
[Hisasi] #この子の本気を受け止める
[Hisasi] #そこらのオトナよりもよっぽど地獄を知ってるこの子に
[Hisasi] #帰る場所を守るために
[Hisasi] #一人で生きようと思った
[Hisasi] #顔を上げた
[Hisasi] #立ち上がって深々と頭を下げた
[Hisasi] #ぎゅっと抱きしめた
[Hisasi] #堪えてた涙が
[Hisasi] #ぎゅっと先生にしがみついて
[Hisasi] #来たばかりのずっと無言でひ弱だったやすしが成長して子どもから大人へと変わっていっている
[Hisasi] #その成長を噛みしめながら
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