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狭間06エピソード集

エピソード『浅ましい恋心』




目次





エピソード『浅ましい恋心』


登場人物



御堂ロザリンデ花梨

近衛の正妻。思い通りにいかない事は割と多い。

影蜥蜴

近衛の娘で、使い魔。もう一歩踏み出されたい。

カウラアード・シルフィ・ルートスペード

多分この中では一番普通に恋愛している。


浅ましい恋心



ローザ

「そのうち、最後には近衛さんとわたくし二人だけしか残らないから、いつかは一人占めできるなんて浅ましくも思っておりましたが……」

ローザ

「同じように寿命が長い方が増えるとその目論見も潰えましたわねえ」(ため息)

影蜥蜴

「何だ、影の事を言っているのか?」

ローザ

「現時点ではニーナさんの事です。まあ、寿命、と言うと語弊がありますが」

影蜥蜴

「ニーナの寿命は死レ未と共にあると言っても良い。人より寿命は長いかもしれないが……影も先に死ぬだろう」

ローザ

「あら、慰めてくれているんですか? やめてください、嬉しく思ってしまう気持ちがある事に、軽く自己嫌悪を感じますわ」

影蜥蜴

「驕られるよりは余程ましだ。気にしすぎるな。影の寿命がどれ程か、と言うのもある。この先に不死の嫁が増えないとも限らない」(艶に笑って)

ローザ

「近衛さんですものねえ」

影蜥蜴

「今回の事で懲りると良いが……、その方が影にも入り込む余地が生まれる」

ローザ

「近衛さんが選ぶならわたくしから止めはしませんけど、影さん、一つだけ」

ローザ

「貴方が近衛さんから女としての扱いを求められるようになった時、同時に子供としての扱いも求めるような事は認めませんわ。けじめが足りません」

ローザ

「まあ、これは近衛さんの方に言う事かも知れませんけど……」

影蜥蜴

「そう言うプレイならまだしも、娘だからとフラれた以上、影もそれは望まない」

ローザ

「ならいいですが……なかなか難しいものですわね」

影蜥蜴

「事が成功すれば、の話だ。穴は空いていても、影に埋められるかどうか……先にローザ達に埋められては失敗する可能性も高くなる」

ローザ

「穴を埋める、ですか……」(苦笑)

ローザ

「失った者の穴埋めを他で、と言うのは少々腹立たしいですわ」

影蜥蜴

「影には好機だ。虚しい事かもしれないが……やらずに後悔より、やって後悔する」

ローザ

「そのようなやり方は、失った者にも、近衛さんにも、影さん自身にも失礼ですわ」

影蜥蜴

「……転じて綺麗な事を言ってくれる。誇りを捨ててまで成そうとは思わないが、自然に任せ、時間に任せている間に、ほんの少しでも影の存在が大きくなるよう願うのは……失礼ではないだろう?」

ローザ

「そういう意味でおっしゃってるのなら……それはそれでわたくしたちの力不足を期待されているようで腹立たしいですわね」

影蜥蜴

「ローザ達の力不足が期待出来るようなら、わざわざ失敗の可能性等口にはしないぞ」

ローザ

「当たり前です、何かの代わりに甘んじるつもりはありませんが、近衛さんが寂しさを感じているならそっと寄り添うのも妻の役割ですわ」

影蜥蜴

「割って入れば娘、かと言って離れては意味もない……が、やらずよりやる。時には割って入って見るぞ、その役割に」(艶に笑って

ローザ

「まったく、本当にそういうところ積極的ですわね、影さんは」

影蜥蜴

「どこぞの師匠は言ったそうだ。『女は押しの一手です! イケイケで相手を押し切ってしまいなさい』と」

ローザ

「まさかこういう形で返ってくるとは……」

影蜥蜴

「イケイケゴーゴー影蜥蜴ちゃんの応援、よろしく頼む」(カメラ目線

ローザ

(はぁ)「応援はしませんし、そういう余地を与えるつもりもありません」

影蜥蜴

(くすくすと笑い)「解っている。道のりは険しく、故に進むのかもしれない」

ローザ

「頑張りなさい。心意気だけは認めますわ」

影蜥蜴

「うむ」


銀髪縦ロール女子高生妻



影蜥蜴

「ところで関係はないのだが、とある女子高生幼妻と、とある夫の話で……この様な薄い本をだな」

ローザ

「はあ……」(ぱらぱらと手に取る)



[utako] #縦ロールのアレな本だった



ローザ

(ぼふっ)

ローザ

「な、ななな、な!」

影蜥蜴

「委託販売しようかと思ったのだが、一応聞いておこうかと……」

ローザ

「ひ、人の性生活を勝手に赤裸々に描かないでください!」

影蜥蜴

「影の妄想だ! 悪魔で!」



[H_Aoi] #一冊通販をおねがいし(刺殺
[TK-Leana] # ちなみに、ローザはミスティ◎メミの脇役として本人が知らない所で劇中アニメに出てるから、薄い本は多分小学生時代から……



ローザ

「だとしてもダメです! 家族のこんなものを平気で出すなんてなんと恐ろしいことを……」



[utako] #まんだらけ行って絶版買うっきゃない!



影蜥蜴

「既に自分を題材にした作品もなくはないぞ!」

ローザ

「言っている意味が分かりませんわ」



[TK-Leana] # 耳をふさいでいやいや



影蜥蜴

「これはオフレコだった……何でもない。とりあえずどうだろうか。まずは30部程度から」

ローザ

「ダメです! 却下! 影さんが自分の事をお話の中で好きなようにする分には何も言いませんでしたが!」

ローザ

「わたくしでそういうことをしないでくださいお願いですから」

影蜥蜴

「仕方ない……まぁ、そう言われると思ったがテスト刷りはその一冊だけだ。記念に渡しておく」

ローザ

「き、記念って何の記念ですか」

影蜥蜴

「あー、……、……、……、2月になった記念と言うことで」

ローザ

「意味が分かりません!」



[TK-Leana] # と、怒りながらも捨てたり破ったりはしないのな



影蜥蜴

(そっと、表紙等がちゃんと隠れる封筒を渡す)

ローザ

「な、なんですか」

影蜥蜴

「そのままでは目につくかと思って、用意はしておいた」



[utako] #薄い本買った時に入れてくれる薄い封筒



ローザ

「ひ、必要ありません! すぐに処分しますから!」

影蜥蜴

「……本当に処分してしまうのか? せっかく……作ったのだが」

ローザ

「う……」

影蜥蜴

「捨ててしまうのか……」(珍しくしょぼん……と凹んで

ローザ

「せ、折角影さんが作って下さったものですから、厳重に保管しておきましょう」

影蜥蜴

「……む。たまに……思い出した時にでも読み返してやってくれ」

ローザ

「はいはい……それにしても、結構ソフトな内容なんですのね。少し安心しました」

影蜥蜴

「初めからハードにすると客が」

ローザ

「2回目以降はありませんから」

影蜥蜴

「ハードなものは影には描けないと言う事もある。やはり……イチャイチャラブラブネチョネチョしている程度が調度良い」 (頬に手を当てて、ポッと

ローザ

「あまりつっこんで聞きたくない話ですわ」(げんなり



[mimio-Afk] 影攻ローザ受
[TK-Leana] # ちょw
[mimio-Afk] #という内容に展開するんですよね、この話
[utako] #そのカップリングは予想外デス
[mimio-Afk] #二次創作ですから
[mimio-Afk] #れあなんやうたこさんが描くならセルフパロか
[mimio-Afk] #楽しみだなぁ


カウラにはまだ早い



カウラ

(チョコ作る前に練習でケーキ作ってたのか、メレンゲついた泡立て器持って) 「ちょっと、二人ともお菓子作ったから味見してくれないかしら」



[TK-Leana] # がんばれうたこさん



ローザ

「あ、はい。上手く出来ましたか?」

カウラ

「見た目は除けば大体上手くいったわ」

影蜥蜴

「阿光……カウラ……、ふ……メレンゲを作るにはまだ早いな」

カウラ

「……何を言ってるのお姉様」

ローザ

「ケーキの飾り付けは初めてだと難しいですからね」



[utako] #難しい御題!



影蜥蜴

「確かに初めては難しいと聞くからな……失敗するなと言う方が難しいが、多少不恰好になっても恥じる事はないぞ」

ローザ

「ええ、必要なのは形より心ですわ」

カウラ

「二人とも一々言葉が臭いのよ。(赤くなりつつ) 今は心よりも味を見て頂戴。ちなみに見た目はワイルドさをアピールしてみたと言う事にしておいて」

ローザ

「ええ、では頂きましょう。折角ですし、お茶を淹れてきますわね」

影蜥蜴

「影は……初めてで多少失敗しても愛を感じられる様な……そんなネタが浮かんだのでメモしてくる」

ローザ

「はいはい、好きになさい。でもカウラさんに不適切なものを見せないように」

影蜥蜴

「注意しよう」

カウラ

「?」



[utako] #影蜥蜴の描いてる漫画の内容は知らないカウラちゃんだった
[TK-Leana] # しらないとはしあわせなことだ
[TK-Leana] # でもきっとそのうちネタにされるな
[utako] #きっと、そのうち


時系列


2013年2月

解説


ローザの想い、影蜥蜴の想い……あとエロ同人とかの話。

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月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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