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狭間06エピソード集 私立探偵部の日常

エピソード『女心の分からない奴』


目次


エピソード『女心の分からない奴』

登場人物

鏡阿光
私立探偵部部長。女心の分からない奴。
月裏ルナ
私立探偵部部員。カウラとは近しい関係なので気になる事も多い。

本文

阿光
「カウラは夏期講習とかに行くそうだが、月裏は夏休み何か予定とかあるのか?」
ルナ
「どうしようかしら。これと言って予定はないわねぇ」
阿光
「毎年何してるんだ? あんまりゲームしたり遊びまわったりしてそうなイメージがないんだが」
ルナ
「んー、あてもなくぶらぶらって感じね。楽しそうな物があれば飛びつくけど」
阿光
「ふーん……一人旅みたいな?」
ルナ
「この街限定だけどね」
阿光
「なるほど、たんけんぼくのまちだな」
ルナ
「そういうこと」
阿光
「俺も小学校の頃は色々ぶらついたもんだ」
阿光
「……そういえば、最近探険らしい事をしてないかもしれん」
ルナ
「今年は無理じゃない? 受験もあるし」
阿光
「受験って言ってもうちは高等部への編入試験だけだしな」
ルナ
「なら貴方も一緒にやってみる?」
阿光
「おう。まあ、全く勉強せんわけじゃないが、カウラほど忙しくもならんしな」
ルナ
「決まりね。他の皆も誘ってみようかしら」
阿光
「お前の誘いだと、火星とかよろこんで来そうだよな」
阿光
「……なんであんなに慕われてるんだ?」
ルナ
「さぁ? 妙に尊敬されちゃったみたいで」
阿光
「歳の甲という物か……」
ルナ
「なんか言った?」(ぎろっ!
阿光
(肩をすくめて)「いや、なんにも」
ルナ
「ふん。まぁ良いわ」
阿光
「すまんすまん、今のは俺がデリカシーなかったな」
ルナ
「分かったなら良いわよ。今後はもっとレディに気を使いなさい」
阿光
「うん、カウラにも時々怒られる」
ルナ
「そんなことだろうと思ったわよ。あなたはどうにも実直過ぎて、相手を思いやる事を忘れるわね」
阿光
「返す言葉もないな。そのうち愛想つかされないか心配だ」
ルナ
「それが嫌なら直感で話さないようにしなさい。特にレディ相手には」
阿光
「女心というのもなかなか難しい……」
ルナ
「理解できないとカウラとの関係は進展しないわよ?」
阿光
「む……進展か……」
阿光
「いや、これ以上進展するのは、流石に高校までは待った方が……」
ルナ
「何をどこまで考えてるのよ……」
阿光
「いや、その……」

[TK-Leana] # ちょっと照れる

ルナ
「まぁ良いけど」
阿光
(ホッ)「うん、まあもうちょい女心が分かるようにならないと、何がきっかけで怒られるか分からんし」
ルナ
「本当にね」
阿光
「分からんから面白いってのもあるかもしれん」
ルナ
「懲りないわね……」
阿光
「あいつと一緒にいると飽きないからな。どちらかというと、懲りられないかが心配だ」
ルナ
「本当にお似合いねぇ。貴方達は」
阿光
「そうか? そう言われると、少し嬉しいな」
ルナ
「これなら心配いらないのかしらねぇ」
阿光
「なんだ、心配してくれてたのか」
ルナ
「貴方達を見て心配しない方がすごいわよ」
阿光
「そんなに危なっかしいか?」
ルナ
「そりゃあもう。いつ過ちを犯すかヒヤヒヤよ」
阿光
「過ちって……」
ルナ
「あら、心当たりがないと?」
阿光
「いや、大丈夫なはずだ」
ルナ
「……そう言うなら信用するけど」
阿光
「お、おう。バレンタインの時とか色々あったけど、多分ぎりぎりセーフだ」
ルナ
「……ふーん」

[SAIRU] #じとー

阿光
「な、なんだ」
ルナ
「ここまで何もなかったのが奇跡だなー、って」
阿光
「自制心の賜物だ」
ルナ
「それもいつまで持つかしらねぇ」
阿光
「もたせるさ。少なくとも責任の取れんことはしない」
ルナ
「その言葉、信じてるわ」

時系列

2013年6月

解説

ルナに夏休みの予定を尋ねる阿光。カウラとの付き合いの事について突っ込まれてたじたじ。
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月影れあな

月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。
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