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霞ヶ池の闇エピソード集

エピソード『卒業の季節』




目次





エピソード『卒業の季節』


登場人物



ゆとり様

おそらくUSBさんの知的な部分を全部持って行ってしまった神。

淡蒲萄

USBさん。天然がゆえに愛され小悪魔ガール。


本文



ゆとり様

「淡蒲萄、ちょっといいかしら」

USBさん

「いいけど、急な話?(良い気分で日本酒ワイングラスでやってる)」

ゆとり様

「割と? そうね、ここでお酒でも頂きながら話しましょうか(隣に座る)」

USBさん

「何かあった?」

ゆとり様

「……この季節、三年生がいなくなるってわかる?」

USBさん

「卒業するから?」

ゆとり様

「そういうこと。そうすると、四月には新入生がくるわね。ここまではいい?」

USBさん

「バカだと思ってるでしょ、わかるよ学校なんだし……」

ゆとり様

(USBさんのお銚子をパクって手酌)「一時的に生徒が少なくなるよね」

USBさん

「そりゃそうだけど?」

ゆとり様

(ふう)「私にはチャンスなのね」

USBさん

「? ……?」



[Toyolina] #上を見て斜め下を見てゆとり様を見て首をかしげる



ゆとり様

「あいつの影響が一番薄まる時期」

USBさん

「……あ、そうでした。把握した」

ゆとり様

「でね、果たしてあいつは黙っているでしょうか。この問題、淡蒲萄ちゃんはどう思うかなー?」

USBさん

「……しらんけど、去年と一緒なんじゃないの?」

ゆとり様

「去年は、何もしなかったみたい。私がきたの、去年の話だし、急なアレで対応できなかったのかもね」



[Toyolina] #USBさんの一升瓶をパクって手酌



USBさん

「これ高いんだけど……」

ゆとり様

(しらん顔)「今年はどうなるでしょうか」

USBさん

「どうしてほしいの?」

ゆとり様

「今の一年生の被害者は、幸いほとんどいないわ。私としては、最低でもこの状態を維持したい」

USBさん

「そういうことね。夜遊びしてる子をうまいことガードしろっていう」

ゆとり様

(ほう)「これ美味しい」

USBさん

「聞けよ」

ゆとり様

「それでだいたいあってるけど、もう少し念押しして……私の護衛もお願いしたいな。あと今の一年生、ね。あぶなっかしい子が多いから」

USBさん

「それは正直手が足りないんだけど?」

ゆとり様

「一ヶ月ちょっとの間だから、お願い」

USBさん

「……たまにはあたしのお願いもきいてよね」

ゆとり様

「お願い出来たら、聞くだけは聞いてあげる。 神頼みなんて、したことあるのならね」

USBさん

「身近にいなかったからね、したことない」

ゆとり様

「それもそうだった」

USBさん

「それに何、自分に頼むってのも変じゃない?」

ゆとり様

「それはそうだけどほら、ええと、恐竜DIOと世界DIOみたいに思ってたらいいと思う」

USBさん

「恐竜? なんで恐竜? ……マンガの話?」

ゆとり様

「……そうです。友霞に借りたマンガの話。忘れて」

USBさん

「わかった」

ゆとり様

「お願いね、淡蒲萄」

USBさん

「はあい。あとで、ちゃんと状況おしえてよね」

ゆとり様

(一升瓶半分あけてた)「素面になったらね。ずるいわ、こんな美味しいものひとりだけで飲んで」

USBさん

「いいでしょ、親戚の子にもらったの。ってなんでもうそんなに飲んでんの……返して、これあたしのなんだから」

ゆとり様

「また買えばいいじゃない、たまになんだからもっと飲ませてよ」

USBさん

「貴重品だからだめ! 買えるんだったら普通に買ってるっての」

ゆとり様

「だったらもう飲んじゃおうよこれ……ね? 新鮮なうちに」

USBさん

「ね? ってもう……わかったよ。神様のくせにずるい、ほんとに」



[Toyolina] #貴重品のお酒を毎晩ちびちびやる幸せは奪われた



ゆとり様

「お姉ちゃんが大好きだから、つい甘えたくなっちゃうの」

USBさん

「こ、こういうときだけ、何言ってんのほんとに……特別、だからね、ごまかされてあげるだけだし」


時系列


2013年1月

解説


USBさんに色々おねだりするゆとり様。ゆとり様は本当にUSBさんを動かすのが上手い。

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