霞ヶ池の闇エピソード集

エピソード『ローマの怨敵』

目次

• エピソード『ローマの怨敵』
  
  
  
  • 登場人物
    
  • 本文
    
  • 時系列
    
  • 解説
    
  
  

エピソード『ローマの怨敵』

登場人物

石橋友霞

円卓の一般人枠。

佐上アンニェーゼ

人妻吸血鬼。

カトレア

吸血鬼の真祖。最古の吸血鬼の一人。

本文

カトレア

「あたしに手紙？」

アニー

「ええ、呪的な細工などは感知されなかった」

カトレア

「ふうん……あー、アイツか」(受け取って、封蝋を見る)

アニー

「差出人は書いていないみたいだけど」

[Toyolina] ＃イケメン猫

カトレア

「下手に名前書いたらやばい子だからね。懐かしいなあ、とっくにくたばったもんだと思ってた」()

[TK-Leana] # レターナイフで封印を切りつつ

アニー

「カトレアが懐かしがるという事は、相当の古老？」

カトレア

「年齢だけはね。アニーも効いた事くらいあると思うよ。ローマカトリック最大の怨敵。暴君ネロに仕えてキリスト教徒の大弾圧をおこなった古の真祖。獣の尻尾……」

アニー

「……超大物。危険人物じゃない」

カトレア

「そう思うっしょ？　ところがさあ、そのほとんどがうわさが独り歩きして尾ひれがついただけのもんで、実際は大したことないって言うか。むしろへたれ？」

アニー

「皇帝ネロに仕えた真祖なら、最低でも2000歳近いと思うんだけど」

カトレア

「ほんとにねー、なんであれだけ各方面に狙われながら2000年も生きてるんだろうね」

アニー

「……そんなに弱い？」

カトレア

「うちで言うと……ユカタンくらいなら勝てるんじゃないか……いや、無理かな？　まあそのくらい」

[Toyolina] ＃それは相当

アニー

「……吸血鬼の真祖？」

カトレア

「元はローマの古い神に仕えた神官だったらしいけど、まあそういう事になってるね」

アニー

「なんでそんな雑魚がカトリック最大の怨敵扱いに」

ユカタン

（途中から聞いてた）「私、気になります」

カトレア

「最初に仕えた皇帝ネロのネームバリューが酷かったのと、本人が無駄にでかい口叩いてたのと、その癖悪運だけはあってしぶとく生き残った結果かしらん」

ユカタン

「そんな人が一体なんて」

カトレア

「えーとなになに……」(軽く目を通す)

カトレア

「要約すると……『ひ、暇だから日本観光しに行ってやるんで案内用意しとけよ。べ、別にローマの連中に住みかがばれて怖いからじゃないんだからね！　あんな奴ら、俺がその気になれば指一本で十分だし！』って感じ？」

カトレア

「これはいよいよ、着く前に狩られて死んでるかもな……まあ万一無事に押しかけられても面倒だし紹介状書いてSRAに投げとくか」

ユカタン

「その、かんでるのは意訳ですか……？」

カトレア

「意訳意訳。文字震えてるし」

ユカタン

「パターンだとだいたいもう来てるんですよね……こういうときって」

カトレア

「あんまり急いで移動してカトリックの暗殺神父大量に連れて来られても困るけどね。門前払いにするしかないっていうか」

ユカタン

「っていうか住所普通に知られてたんですね……」

カトレア

「円卓自体それなりに知られてる組織だしね」

ユカタン

「そうなんでした。……私ひきこもりだから、そういうのつい忘れちゃって……」

カトレア

「そういう時こそネットで情報収集だ」

ユカタン

「ネットだったらいっぱいしてます！」

[Toyolina] ＃ドヤ寸前

カトレア

「まあ円卓のホームページでも作らん限り、ネット上では分からんもんね」

時系列

解説

The following two tabs change content below.

• この記事を書いた人
• 最新の記事

月影れあな

ログ切り人。IRCでのNickはTK-Leana。 思いつきでキャラメイクしては一発ネタで終わることが多いため、参加者ページのキャラクターリストは出オチキャラの墓場になっている。

最新記事 by 月影れあな (全て見る)

• [HA06C]和邇の巫女:和多乙女(わた・おとめ) - 2016年12月14日
• [HA06C]ネコダくん:荏子田玉輝(えこだ・たまき) - 2016年11月21日
• [HA06C]竜王の血を引く少年:北条桃太郎(ほうじょう・ももたろう) - 2016年6月24日
• [HA06C]LOSER:狭見玲一(（はざみ・れいいち）) - 2016年4月12日
• [HA06C]闇妖精のお嬢様:ゾフィー・アルベリッヒ・ニーベルンゲン - 2016年3月8日

　→[HA21P]エピソード『円卓の聖戦』