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狭間06エピソード集

エピソード『気の早い新入部員』




目次





エピソード『気の早い新入部員』


登場人物



佐和山藍理

射撃部の部長。

愉夢サンダイアル

射撃部の部員。藍理の彼女。

佐和山伊織

射撃部の部員。藍理の妹で、来年は部長になる。

秋葉山小鉄

射撃部に入部したい小学生。情熱だけが先行している。


本文



愉夢

(冬休み明け、ちょっと髪がのびて触覚がダイブ発達している

小鉄

「し、失礼しまーッス!!ご、合格したら来年から、射撃部に入部したいと、お、思っている、秋葉山小鉄!あだ名はアキバコ、得意な種目は……ラストシュートです!!」



[utako] #顔立ちは良さそうだが、鼻水を垂らして顔を真っ赤にした坊主が、いきなり扉を開けて入ってくるなり大声で挨拶をかました。



愉夢

(反射的に構えて銃口向けた

藍理

(手元に合った雑誌で愉夢の銃と手を隠してから…) 「……」 (やや呆けた様に考える

愉夢

「空箱?…ダンボールか!」(きゅぴん

小鉄

(びしーっと、90度に頭を下げてから顔を上げて) 「よろしくお願いしまッス!」

伊織

「……え、いや……エ?」



[arca] #敵意がないのを確認して銃をしまう愉夢



愉夢

「入部希望?大歓迎だぞ!後鼻水でてるぞ」(座れ座れとお客様席にゆうどうしつつ

小鉄

「っつれーしまッス!」(豪快にズビビと鼻を啜って、緊張した顔でぎっくしゃくと席へ

伊織

「イヤイヤ、愉夢お姉ちゃん。…誰、このマルコメ。つーか入部希望って、うちの生徒じゃなくない?」 (練習していたが、腰のホルダーに銃を収めながら

愉夢

「そういえば合格したらとか言ってた」(ぴこ

藍理

「っつー事は今小学生?」

小鉄

「吹利東第1小学校、6年1組ッス!」

伊織

「声デケー……」

愉夢

「緊張してるのか?」



[arca] #急須揺すりながらマルコメ部分を見ている



小鉄

(ギクッとして) 「大丈夫でス!外が寒かっただけッス!」



[utako] #藍理はチャラいし、伊織は小学生でも遠慮なしに人見知りして高圧的な雰囲気。
[arca] #チャライしw



伊織

「合格してから、っつーか入学してから来たほーが良くナイ?私今練習中だし」

愉夢

「学校見学なのか?はいお茶だぞ。出涸らしだけど」



[arca] #薄いお茶を出す



伊織

(言いながら愉夢がお茶の準備始めたので、どかりと椅子に座って肘をつく)

愉夢

「伊織も飲む?」

小鉄

「去年、一回来たんでスけど、もう一回、来てみたくなって!…すみません」 (マルコメへこむ

伊織

「飲っむー♪あっついの入れてー」 (わーいと手を上げてから

伊織

「…春期の大会もあるんだしさー、ちゃんとアポ取って欲しいなー、アポー」 (つんつん、と小鉄の前を指で叩く

小鉄

(俯いちゃった)

愉夢

「そーか。突然で驚いたのは確かだけどな」(ちょぼぼ

藍理

「……ヤッダ、あの子。小学生っつーか、後輩イビってやんのー愉夢サーン、あの子空気悪いわよ、逆に空気読めてなくなくナーイ?」 (アラヤダ、と手を振りながら

愉夢

「お?そうなのか?」



[arca] #伊織を見て



伊織

「べ、別にイビってないしー、あれじゃん。練習中っつー事は、逆にタイミングイイっつーか?でもでも、集中してる時に大声で入ってくるのは良くないカナーって伊織チャン思うワケで」

愉夢

「うむ、それは一理あるぞ。マルコメは反省するように」

伊織

(視線逸らしながら、半分イジメる姿勢に入ってのを直す)

愉夢

「反省したら茶を飲むのだ」(なんとなく上官っぽい演技入り

小鉄

「マ、マルコメ…じゃなくて小鉄でス!気合入れるために、坊主にしました!」



[utako] #近所の床屋のおっちゃんに「気合入る髪形にしてください!」て頼んだら刈られた



愉夢

「そうなのか?別に射撃に支障がない髪型ならなんでも良いんだぞ」

藍理

(シャランラ、と櫛を入れる仕草で自慢のヘアセットをアッピル)

小鉄

「気持ちの問題ッスから!」

愉夢

「気合いは伝わってるけど、少し気が速いよ」(ははは

伊織

「……チョット、声のボリューム下げてくれナイ?」

藍理

「マジ気ーはえーケド、なんでそんなにヤる気マンマンなのかニャー?」



[utako] #練習量こそ多いが、派手なイベントのある部活ではない



愉夢

「その気合いはどこから来てるのか興味あるぞ」

小鉄

「去年の春と夏の大会を見に行って、中学生の部と高校生の部の先輩達の活躍見て、燃えたッス!格好良かったッス!ウルトラ中と高校、個人選、ヤバかったッス!マジで!」



[utako] #小さいこぶし握って熱弁してる



愉夢

「いやーそれほどでもあるぞ」(にやけ

藍理

(大会の話なんて身内でしかしない上、メジャーでもなく応援される事も少ないので若干照れつつ) 「イヤー、俺も去年は頑張ったからニャー…」

伊織

「ヘー……、大会6位の私の実力とか、チョー燃えた?」

小鉄

「え?」



[utako] #完全に、知らない、出てたの?みたいな表情



愉夢

「おーすごかったぞ伊織」

愉夢

「一発的の外にいったの以外は」

小鉄

「あ、あー!!あのハズレの……」

藍理

「マジ凄かったなー、あそこで外すっつーのが」

伊織

(ひくっ、と笑みが引きつった)

愉夢

「あれが無かったら優勝もあったのにな。僕が応援で変な声出したのがいけなかったか…」

伊織

「あの日は調子悪かったっつーの!!審判の目つきキモかったし寝癖直らなかったし、前日はマガジン落すしー!!セーリ、セーリも来てた気がスル!」

愉夢

「せ…」(顔が赤くなった

小鉄

(言葉は知ってる物の、へーととりあえず相槌打ってる風)

藍理

「練習が足りねーんだよ、しっかりフォーム直せっての」

愉夢

「ゆ、愉夢お姉ちゃんはそ、そういうのは男の前で言っちゃダメだとおもうんだ伊織」



[arca] #お姉ちゃんの方がうぶ



伊織

「フーン、マルコメと兄貴の前だしー」

愉夢

「藍理とまる、ダンボールのためじゃなくてな、伊織のためと言うかな…」(もじもじ

愉夢

「と、とにかくそう言う事だ!」(ぴこーん!

藍理

「マーマー、小鉄チャンだっけ?見学しに来てお茶飲むだけじゃツマラナイだろーし、スゥーパァーな先輩2人と凡ピーな先輩1人と一緒に体験コース行ってみるかにゃー」

小鉄

「オッス!!」



[utako] #藍理がレーンを用意していると、小鉄は鞄から自前のハンドガンを取り出すが、実弾が出るタイプではなくレーザーを使った完全に競技タイプのもの。



愉夢

(首を振って火照りを振り払い)「歴はどのくらいなの?」

小鉄

「1年ぐらいッス!お年玉全部使いました!」

藍理

「小鉄チャンはBR、俺と愉夢と伊織はARで……」 (間違っても実弾、模擬弾は使わない様にと目配せ



[utako] #AR=エアーライフル BR=ビームライフル



愉夢

「わかったぞ」



[arca] #目配せになんか興奮してる



藍理&伊織

(アイサインに返事してるのに対して笑うのを我慢しつつ、準備を整える)



[utako] #可愛い生き物だ



藍理

「小鉄ちゃんに合わせて、俺もハンドタイプで。レーンに並べー」



[utako] #距離10m、それぞれのレーンの先に電子タイプの的が用意されてる



愉夢

(簡易機関チェックを手早くこなす

愉夢

(キリッとして構える

藍理

(そもそもライフル系ばかりなのでハンドタイプには慣れておらず、3人の中では一番苦手な所だが…構えると様になる)

伊織

(先輩なので良い所を、と魅せつけるように優雅に構えてきめている)

小鉄

(顔真っ赤)



[utako] #辛うじて片手持ちをしているが長時間持ちそうにない
[utako] #開始の合図が鳴るとそれぞれ一斉に射撃を始める



愉夢

(オートエイムで大体中央に当たる



[utako] #立射、片手射ちで35分間。およそ20発分の練習。
[utako] #本競技の短縮ルールで行われ、慣れた部員は平気だが、終わる頃には小鉄の腕は震えていた。



愉夢

「重いのか?……もっとしっかり手で腰を支えるんだ」



[arca] #ポスポス撃つので時間が余る愉夢



小鉄

「オ、オッス!!」

藍理

「今の内はしっかり両手でやっといたほーがイイにゃー、筋力、体力的にムリムリ」

伊織

「今の内からカッコつけて片手慣れしちゃうと、バランスおかしくなっちゃヨー」

愉夢

「腕立て200回やれー」

小鉄

「オッス!!」

愉夢

(両手構えになりまた射ち出す

藍理

「先ずは、基礎体力からって言うっしょ。体が出来てから筋トレしねーと。先ずは骨格、持久力、集中力、これ超大事」



[arca] #練習でリラックスしているせいか満点



愉夢

「普通はそうなのか…」



[arca] #だから背が伸びないのかとか考える



藍理

「フツーはそうなの。俺は小学の頃からそれなりに体デキてから割と無茶に上げちゃったけどにゃー」

愉夢

「基礎体力…じゃあランニング10キロか」



[arca] #出て来る言葉がハード



藍理

「まずは2キロも走れりゃイイって、楽そうなら上げて行きゃイイし」



[utako] #藍理は1年生の頃にハードトレーニングで当時の部員を潰しているので伊織以外の新入部員には甘い



愉夢

「そーか。そんなもんなのか」



[arca] #自分もハードだったので逆に目から鱗の愉夢



藍理

「そーそー」

小鉄

「オ、オッス!!頑張るッス!」

愉夢

「らしいぞダンボール」(微妙にめちゃくちゃスパルタしようとしてた



[utako] #照準が着けられなくなった所で、藍理からストップがかかり、休憩タイムに戻る事になった



愉夢

「おつかれさま」(全員分のタオルもをもってくる



[arca] #マネージャーアッピル



藍理

(汗をかく程はやってないのがタオルを受け取って…) 「これ…柔軟材使ってる?」

愉夢

「ん?わかんない。適当に入れたぞ」

藍理

(某CMの真似のつもりだったが)「…洗濯物のイイ匂いはするにゃー」

小鉄

(いろいろと緊張して汗をかいたのでごしごし拭いてる)

伊織

「たった30分程度じゃん。ヘタレ、マル」



[arca] #ふわふわして触り心地はいい



藍理

「大会は2時間近くはあるから、まずは1時間は持つぐれーは体力つけねーとなー」

愉夢

「うん、まずは手の延長のようにもてるように……は!洗剤だけっす」

藍理

「拾ってくれねーからどうしよーか考えちゃったじゃーん、ッベーッベー」

伊織

「……まー、夏季大会は目指せる様にするから、ほんとーにやりたいなら頑張りなよ」

小鉄

「オッス!!入学した後は、よろしくお願いしまス!!」

愉夢

(ごめんごめんとタオルで藍理の顔を包みつつ)「来年からは伊織が部長だからな、ちゃんと面倒見るんだぞ」

伊織

「…ハーイ」



[utako] #あまり乗り気にはみえないが、地味に新人用のメニュー考えてる



愉夢

「と言っても来年も同じようにここに居るけどな」



[utako] #そうして遅くなる前にはマルコメダンボール事、秋葉山小鉄は自分の学校へと帰って行った



愉夢

「びっくりしたけど、良い子だったな」



[arca] #でももうボウズだったことしか覚えてない



藍理

「ジョリジョリ触っとけば良かったなー」

愉夢

「僕はそれは良いや」(想像してビクビクと震えた


時系列


2013年1月

解説


部室でくつろぐ射撃部員たちの前に、突如入部希望者が乱入する。

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とにかく、元気いっぱい!ぶらりんぱわーではぴはぴ! 常識的な子は少ないけど、それでもあまり修正しないところがはぴはぴ!Paとジト目担はこちらです
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